取材したのは…目黒げんクリニック 伊藤明日香先生。
東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科や帝京大学医学部附属病院 形成外科、都内美容クリニックなどを経て現職。日本形成外科学会認定 形成外科専門医。
「美容医療でウェルエイジングを。美容医療も論理的に。」をモットーにしています。
患者さんの施術後の日常まで考え尽くすよう、心がけています。
乳輪・乳頭の施術一覧
乳輪の施術→乳頭の施術の順でご紹介します🌷
乳輪の施術
乳輪縮小
乳輪の皮膚を切除し、乳房と乳輪の大きさのバランスを整える施術。
乳輪縮小の切除方法
乳輪縮小は、乳輪の内側の皮膚を切り取るパターンと、外側を切り取るパターンがあるそうですね!
はい。
しかし、どちらの術式もデメリットがあるので、しっかりカウンセリングでお話を聞いた上でご検討頂いたほうがいいと思います。
乳輪の大きさに悩んでいる方は基本的にお胸も大きく、乳輪の皮膚がお胸のボリュームによって引き伸ばされている場合が多いです。
その状態で乳輪内側の皮膚を取ると、乳頭側にもテンションがかかってしまい、結果的に乳頭が引っ張られて低くなってしまうリスクがあります。
ふむふむ。乳頭の高さが変わってしまうこともあるんですね。
外側切除の場合は、内側切除の場合よりも皮膚を切除できる量が多くなりますが、乳輪の茶褐色とお胸の肌色部分の境目で、色がグラデーション状になっている部分を切る関係で、傷跡が白く目立つリスクがあります。
また内側切除と同様に、お胸の大きい方の場合はテンションがかかる関係で、引っ張られて後戻りするケースもあります。
なるほど。
乳輪縮小術はメリットデメリットを理解してから手術を受けた方がよさそうですね。
もしもそれでも施術したい!というご要望があった場合、どれくらいの大きさを目指すかという目安はありますか?
例えば妊娠・出産でお胸が大きくなった後に体重が減って、お胸が痩せてきている方、お胸が柔らかい方、小ぶりな方は戻りにくいです。
反対に、若くてお胸が大きく、パンとハリがある場合は戻りやすいと思います。
モントゴメリー腺除去
乳輪にあるブツブツとした皮脂腺「モントゴメリー腺」をメスやレーザーで取り除く施術。
モントゴメリー腺除去の方法は、メスによる切除とレーザーの2パターンですか?
そうですね。
ただ、大きめのモントゴメリー腺の場合は、メスでの切除のほうがおすすめです。
レーザーは安全に照射できる深さに限界があるため、切除が不十分になってしまう可能性があります。
仕上がりの観点でも、せっかくモントゴメリー腺の凹凸を改善しても、今度は傷跡が気になってしまうかもしれません。
メスで切除する場合は、1回でモントゴメリー腺をしっかり除去できますし、お傷も一直線になるように縫い寄せることで、レーザーと比較すると傷跡も目立ちにくくなります。
へー!メスで切除するほうが確実で、傷も小さいんですね!
乳輪部分は生理的な茶褐色の色素沈着がありますが、モントゴメリー腺除去した箇所の傷跡のみ白く抜けて見える可能性があることには注意しましょう。
そのため、気になるモントゴメリー腺がたくさんあったとしても、一度に全てを取るのでは無く、大きめで目立つものを、まず2〜3個程度メスで切除して経過を見てみるのがいいのではと思いますよ。
黒ずみ除去
乳輪にレーザーを当てて、黒ずみを改善する施術。
乳輪・乳頭の黒ずみについては、デリケートゾーンと同様にレーザーで大幅な改善はなかなか難しいですかね?
そうですね、あまり大きな期待はされない方がいいかと思います。
黒ずみは、女性ホルモンによる影響が大きいので、月経開始から閉経までの間は、レーザーを当てて改善したとしても、時間経過とともに戻ってしまう可能性がありますね。
レーザー治療を頻回に受けられた、とおっしゃる方で所謂『白抜け』の状態になっている患者さんを診たこともあります。
強すぎる施術が悪い結果になってしまうこともありますので、乳輪部のレーザー治療はぜひ症例数の多いクリニックにご相談いただくのがいいと思います。
塗り薬や内服薬については、デリケートゾーンと同じですか?
そうですね。
ビタミンCやトラネキサム酸の内服は多少効果があるかもしれません。
ハイドロキノンやシスペラなどのクリーム、ビタミンCやトラネキサム酸の塗布も有効ですよ。
ニップルアートメークというものもありますが、注意点はありますか?
乳がんで乳輪・乳頭がなくなってしまい、アートメイクで再現するケースもありますよね。
専門のクリニックで行って頂く分には問題ありませんが、明るい色味にするときに用いる白系のアートメイクは、除去したくなったときにレーザーで綺麗に取れなかったり、変色してしまったりするリスクがあるかもしれません。
また、ニップルアートメイクをしたのを忘れて、うっかり脱毛などのレーザーを当ててしまうと変色するリスクもあります。
そうなんですね。まずは塗り薬や内服薬が始めやすそうですね!
乳頭の施術
乳頭縮小
乳頭の皮膚を一部切除することで、大きさや高さ、幅を調整する施術。
将来的に授乳を検討している場合は、乳管の機能を残すことも可能。
乳頭縮小施術イメージ
上から見たときの丸の直径が1センチ、高さも1センチくらいが理想のサイズとされています。
あくまでも目安ですので、1センチ超えたから施術しましょうとはなりません。
多くの方は、出産や授乳で乳頭の形が変わってしまったことを気にされて来院されます。
「乳管温存法(授乳を考慮して、乳管を傷つけないようにする術式)だと出せる変化がわずか」という情報を見かけましたがいかがでしょうか?」
乳管温存法でも十分な変化は出すことは可能ですし、私自身ほとんどの方を乳管温存法で治療させて頂いています。
よほど乳頭の高さがある(つまり乳頭がかなり伸びてしまっている)方は、乳管ごと先端を切除して縫う治療法を取ることもあります。
乳管を切ってしまうと、乳がんのサイン(乳頭からの出血など)に気付けなくなるので、できれば乳管は切りたくないという思いがあります。
陥没乳頭形成
陥没した乳頭を切開して糸で引き上げ、皮弁を形成して固定する施術。
陥没乳頭は、常時陥没している真性と、刺激すると乳頭が出る仮性に分けられ、真性の場合は機能面にも影響を及ぼす。
陥没乳頭形成の施術イメージ
見た目と将来的な授乳のしにくさです。
私も元々Grade1の陥没乳頭だったのですが、治療せずに第一子を出産してしまいました。授乳の度に痛みと出血があり、とても辛かったです(涙)
また陥没乳頭は乳腺炎の原因となることもあるので、早期の治療がおすすめとされています。
改善するためには、どんな施術を受ければいいですか?
陥没乳頭にはグレードがあり、グレードごとに適した施術は異なります。
軽度の場合:乳頭吸引器を用いて改善することも
中度〜重度の場合:陥没乳頭形成と呼ばれる手術
が適しています。
外科手術にも、乳頭を糸をかけて引き上げる術式や皮弁(表面の皮膚の一部)を形成して中に入れる術式など、たくさんの種類がありますよね。
はい。
重症の場合には手術で乳頭を切開して陥没の原因となっている硬い組織を剥がしていきながら、膨らみを維持するために、乳頭の膨らみの下に皮弁を入れ込む術式を選ぶことが多いですね。
陥没乳頭が気になったら、まずはどこに相談するのがいいですか?
まずは乳腺外科や形成外科に相談しましょう。
40歳未満で、今後授乳の予定がある方は、保険適用で治せる可能性もあります。
まとめ
「乳管温存法乳頭縮小術でも、しっかり乳頭のサイズダウンができる」
「陥没乳頭だと授乳時に出血することも。」
などなど、心底知れてよかったー!!!!!という情報が今回も盛りだくさんでした👏🥺
乳輪・乳頭にお悩みの皆さまにとって参考になっていればうれしいです✨
乳輪縮小
リスク・副作用:内出血・腫れ・赤み・むくみ・痛み・左右差・傷跡・感染
費用:98,000円〜268,800円(2025年6月3日時点トリビュー価格)
モントゴメリー腺除去
リスク・副作用:腫れ・赤み・痛み・傷跡・感染・かゆみ・出血
費用:1ヶ所あたり110,000円(2025年6月3日時点トリビュー価格)
乳輪黒ずみ除去
リスク・副作用:赤み・痛み・ひりつき
費用:9,800円〜132,000円(2025年6月3日時点トリビュー価格)
乳頭縮小
リスク・副作用:内出血・腫れ・赤み・むくみ・痛み・左右差・傷跡・感染
費用:52,500円〜242,000円(2025年6月3日時点トリビュー価格)
陥没乳頭形成
リスク・副作用:内出血・腫れ・赤み・むくみ・痛み・左右差・傷跡・感染
費用:98,000円〜208,800円(2025年6月3日時点トリビュー価格)