ふくらはぎボトックスとは?ダウンタイム経過やメリット、デメリット、費用について。失敗しないため向いてない人も徹底解説!
ふくらはぎなどの筋肉が発達しているためにボリュームが出ている場合、ボトックスで筋肉の働きを緩和する痩身治療が適しています。
この記事の監修者:板井 徹也
品川美容外科新宿院(※品川スキンクリニック提携)
和歌山県立医科大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院を経て品川美容外科に入職。品川美容外科新宿院アネックス院長、品川スキンクリニック新宿院院長を経て現在品川美容外科新宿院院長をしております。2009年 和歌山県立医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院 勤務
2014年 品川美容外科 入職
2015年 品川美容外科 新宿院アネックス院長
2016年 品川スキンクリニック 新宿院院長
品川美容外科 新宿院院長
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※一般的によく使われている「ボトックス」という名前は、アラガン社という製薬メーカーが製造している商品の名前です。そのためこの記事では、全体の薬剤の意味で使われている「「ボツリヌストキシン」という言葉で解説します。
ボツリヌストキシン注射による痩身治療は、筋肉によって太さがある部位に限定されます。
一般的にはふくらはぎが多いですが、二の腕の筋肉や肩周りのボリュームを抑える際などにも使用します。
ボツリヌストキシンとは
ボツリヌストキシンとは、筋肉の働きを緩和する作用のある製剤です。
ボツリヌス菌から抽出されたボツリヌストキシンというたんぱく質によってできており、筋肉が収縮する際に生じるアセチルコリンという物質を抑制する働きがあります。
ふくらはぎや二の腕、肩周辺に注射することで、筋肉の働きを抑制し、ラインを細くすることができます。
ボツリヌストキシン注射による痩身治療を行う部位
お腹やお尻、太ももは脂肪が原因でボリュームアップしているため、脂肪吸引や脂肪溶解注射などによる痩身治療を行いますが、ふくらはぎなどの筋肉が発達しているためにボリュームが出ている部位については、ボツリヌストキシン注射による痩身治療を行います。
ふくらはぎの他、二の腕や肩の筋肉が発達して太く張っている際にも使用します。
ふくらはぎは中高時代にバレー部やバスケ部など運動を行っていた方で太くなっているケースが多く、肩周りはバストが大きい方の他、デスクワークが多い際に太くなることがあります。
なお太ももについても、運動などで筋肉がかなり発達している際にはボツリヌストキシン注射が有効なこともあるためご相談ください。
ボツリヌストキシンの種類
ボツリヌストキシン注射としてよく使用されている「ボトックス」という名前は、実はアラガン社という製薬メーカーが製造するボツリヌストキシンの名称です。
ボトックス以外にもボツリヌストキシンを使った同じような製剤はいくつかあります。
ボトックス(アラガン社製)
厚生労働省が「しわ改善に効果的」と承認しており、世界でも最も使用されているスタンダードなボツリヌストキシンです。
日本はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ各国でその効果は認められており、80ヵ国以上で治療承認を得ています。
痛みを軽減するためにリドカインが配合されているボトックスビスタもあります。
ゼオミン
ドイツのMerz Group Service GmbH社が製造したボツリヌストキシンで、FDA認可済です。
ニューロノックス
韓国Medy-Tox社製のボツリヌストキシンです。リーズナブルな点が特徴です。
ボツリヌストキシン注射の用途
ふくらはぎや二の腕、肩周りなどの痩身治療で使用されるボツリヌストキシンですが、それ以外にも様々な用途で活用されています。
多汗症治療
わき汗治療としても使用されています。その他、額や手の平の汗治療でも使用されます。
表情じわの改善
眉間にしわを寄せたりあごをすぼませるなど、表情を作った際の筋肉の動きによってできるしわはボツリヌストキシン注射で改善することができます。
エラ張りの改善
エラの筋肉が発達して顔がベース型に見える際には、ボツリヌストキシン注射を行い筋肉の働きを抑制し、シャープな輪郭にします。
その他
上記の他、口角や目元のリフトアップ、花粉症の改善、小鼻縮小、毛穴の改善、垂れ目形成など、いろんな用途でボツリヌストキシン注射が使用されています。
ボツリヌストキシン注射のメリット
ダウンタイムがほぼない
ボツリヌストキシン注射は術後の腫れや赤みもほとんどなく、製剤によっては注入時に麻酔を使用しなくても痛みをそれほど感じない施術です。
注入は5分ほどで終わるため手軽に受けることができます。
1回の注入で半年程度持続
一度の注入で半年程度持続します。
2回目以降も定期的にボツリヌストキシン注射を行うと、自然に筋肉の動きが抑制されてきて、効果持続期間が少しずつ長くなります。
ボツリヌストキシン注射のデメリット
あまり効果が出ないことも
ふくらはぎの太さの原因が筋肉だけではなく、脂肪やもともとの骨格等も関係している場合、ボツリヌストキシン注射を行っても変化が少ないことがあります。
また注射をすると通常は4ヶ月~半年ほど持続しますが、効果には個人差があるため2、3か月ほどで効果がなくなることもあります。
術後は少し痛みがあることも
ダウンタイムが少ないボツリヌストキシン注射ですが、術後数日ほどはボツリヌストキシン注射をした部位に痛みが生じることもあります。日常生活には支障はほぼありません。
疲労感が出ることも
筋肉の減少に伴い、施術後、筋肉の疲れやすさを感じることがありますが、数日で改善します。
内出血が出ることも
注射なので内出血が出る可能性もあります。通常は一週間程度で消えます。
ボツリヌストキシン注射の向いてない人
ふくらはぎや二の腕が太い原因が脂肪やもともとの骨格である場合には、ボツリヌストキシン注射を行っても効果はありません。
脂肪が原因の場合は脂肪吸引や脂肪溶解注射をすることでボリュームダウンすることができます。
また、アスリートの方や頻繁に運動をする方、仕事や日常生活の中でふくらはぎの筋肉(階段の登り降りなどの動作に使う)や二の腕の筋肉(お盆を持つ、カバンなどを肘にかけて持つなどの動作に使う)や肩周りの筋肉(頭上に物を持ち上げるなどの動作に使う)をよく使う方は、筋力低下により 疲れやすさなどの症状が出るためお勧めできません。
ボツリヌストキシン注射のダウンタイム
ボツリヌストキシン注射によるダウンタイムはほぼありませんが、場合によっては2,3日ほど赤みが出ることがあります。
注射した部分に内出血が出た場合は一週間から二週間程度で消えます。
また術後は注入部位をあまり強くもんだりしないようにしてください。
施術後、数日は注射部位にレーザーなどを当てるのは控えるようにしてください。
ボツリヌストキシン注射の注意点
ボツリヌストキシン注射は注入後、1,2週間ほどで効果が現われます。
その後は4か月~半年程度効果が持続し、その後少しずつ元に戻ります。
ボツリヌストキシン注射の手術について
まずは診察で患部を確認します。
希望によって麻酔(麻酔クリームなど)をします。
ボツリヌストキシン注射を行います。
注射後、数分ほど患部を冷やしたり圧迫したりします。
ボツリヌストキシン注射の費用感
ボツリヌストキシン注射の種類やクリニックによって価格が異なります。
ふくらはぎの場合
150,000円~300,000円