美容整形に使えるローン「メディカルローン」とは?
美容整形の費用を一括で払えないという人の助けになるのが「メディカルローン」です。
メディカルローンと言っても、利用する会社や金融機関によって種類が違ってくるため、まずは仕組みと種類について紹介していきます。
メディカルローンの種類
メディカルローンとは、文字通り医療のために使えるローンで、取り扱う会社や銀行によって名前が違ってきます。
メディカルローンの種類について、確認しておきましょう。
クリニックと提携している信販会社のメディカルローン
大手のクリニックの大半では、信販会社と提携したメディカルローンを取り扱っています。信販会社がクリニックでかかった施術費用を希望の回数で分割し、毎月決まった日にちに指定の口座からその金額が自動で引き落とされるというものです。
クリニック提携のメディカルローンがおすすめの人は下記の通りです。
金利が高くても手間をかけずにローンを組みたい人
銀行のローン審査に通るか不安な人
すぐに審査結果を知りたい人
クリニック提携のメディカルローンは、クリニックの案内通りに手続きをするだけのため、手間がかかりません。しかし、銀行や信用金庫などを利用するよりも手数料が高いことが多いようです。
なお、クリニック提携のメディカルローンを取り扱っている主な信販会社は下記の通りです。
オリコ
ジャックス
アプラス
ヤマトクレジットファイナンス
セディナ
クリニックによって取り扱うローンは異なるため、どのようなローンが利用できるのか確認してみましょう。
銀行のメディカルローンやフリーローン
美容整形のためのローンは、銀行のメディカルローンやフリーローンも利用することができます。銀行のメディカルローンは、治療や入院などの「医療全般」に使えるものが多いのですが、美容整形に使えるものもあります。
その点について明記されていないこともあるため、不明な点があれば銀行に確認してみましょう。
銀行のメディカルローンがおすすめなのは、下記のような人です。
少しでも低金利でローンを組みたい人
自分で手続きをすることが苦にならない人
他社からの借入が少ない人
注意点として、銀行のメディカルローンは、審査が厳しいため、即日に審査結果は出ません。
また、銀行のメディカルローンは取り扱いが少ないため、銀行のフリーローンやカードローンなども含めて検討してみることをおすすめします。
メディカルローンはどのような人におすすめ?
メディカルローンは、美容整形のために「ローンを組む」というもので、誰にでもおすすめできるものではありません。
主にメディカルローンがおすすめできる人は下記のような人です。
毎月支払いができる収入がある人
お金の管理をきちんとできる人
他社で借金や高額のローンを組んでいない人
メディカルローンは、長期間、毎月支払いを続けなければなりません。そのため、毎月必ず期日に支払いができる人にしかおすすめできません。
支払いが滞ると督促の電話がくるうえに、個人信用情報に延滞をした記録が残ってしまいます。個人信用情報に記録が残ると、他のローンやクレジットカードの審査にも影響が出ます。
ローンを組むことにはリスクもあると、認識しておきましょう。
個人信用情報とは
個人信用情報とは、個人が銀行や消費者金融からお金を借りたときに、申し込みや返済履歴、個人情報などが記録されている情報のことを言います。
管理する機関は3つあり、信販会社、消費者金融、銀行など業態によって、主に使われている機関は異なります。
なお、個人信用情報機関は次の3つです。
指定信用情報機関(CIC)
日本信用情報機構(JICC)
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
フリーローンやカードローンなどの申し込みをすると、金融機関は上記の個人信用情報機関を使って申し込み人の借り入れ状況を調べます。
個人信用情報に延滞や債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)の情報が登録されていなく、収入に問題がなければ審査に通過する可能性が高くなります。
メディカルローンは無職だと組めない?
メディカルローンは毎月返済しなければならないため、無職の場合は審査に通るのか不安な人もいるでしょう。
無職や専業主婦の場合にローンを組めるのか確認していきましょう。
メディカルローンは収入があることが大前提
ローンを組む場合、クリニック提携のメディカルローンも銀行のローンも、安定して継続した収入があることが大前提です。そのため、無職の人は審査に落ちる可能性が高いと考えておきましょう。
また、働いていたとしても毎月決まった収入がなく、単発のアルバイトだけという場合も審査通過は厳しいです。
銀行であれば専業主婦でも借りられることがある
銀行の場合、「20歳以上の継続収入がある人」が借りるための条件としてありますが、専業主婦でも審査に通る可能性はあります。専業主婦は自分の収入はないため、配偶者の年収によって審査されます。
ただし、銀行によって条件は違うため、専業主婦ならどこでも借りられるわけではありません。申し込みをしたい銀行で、専業主婦でも可能か確認しておきましょう。
メディカルローンは学生でも組める?
学生でも美容整形をしたいという人が増えています。しかし、一括で高額の費用を払えない人がほとんどでしょう。
そこで、学生は美容整形でローンを組めるのかも確認してみましょう。
高校生の場合
高校生が美容整形でローンを利用するには、18歳以上か、収入があるかないかで条件が変わります。
まず、銀行は20歳以上しかローンを組むことができません。そのため、高校生は銀行では借りられないということになります。18歳で高校生ではなく働いている人であっても、20歳以上にならなければ銀行では借りられません。
一方でクリニック提携のメディカルローンであれば、18歳以上でアルバイトなどで収入があると、高校生でも利用できます。ただし、基本的に親が連帯保証人になる必要があるため、前もって親に話をしておく必要があります。
大学生の場合
何歳なのか、収入があるかで条件が変わってきます。
未成年の場合、銀行は利用できませんが、クリニック提携のメディカルローンなら利用可能です。ただし、収入があること、親が連帯保証人になることなどが条件となっています。
また、20歳以上の大学生なら銀行でもクリニック提携ローンでもローンが申し込みできますが、収入がない場合は基本的に利用できません。
クリニックによっても条件は異なるため、クリニックで確認しておきましょう。
メディカルローンの審査基準
メディカルローンには必ず審査があります。この審査を通過しなければクリニックで施術を受けることはできません。
メディカルローンの審査基準はどのようなものなのか確認していきましょう。
審査で重要視される項目
銀行でもクリニック提携のメディカルローンでも、申し込み書の内容を確認し審査が行われます。
クリニック提携のメディカルローンは信販会社が取り扱っているため、信販会社の審査基準が適用されます。銀行も信販会社も基本的に20歳以上で安定収入がある人を条件にしています。
メディカルローンで審査されるのは、主に下記のような項目です。
職業
年収
勤続年数
雇用形態
他社からの借入状況
収入は安定、継続しているほど審査で有利になります。また、雇用形態は正社員がもっとも有利ですが、派遣社員やアルバイトでも、毎月安定した収入があれば審査に通る可能性はあります。
重要なのはローンを組みたい金額と、自分の収入状況とのバランスです。収入が少なくても、ローンが少額なら審査に通過することもあります。また、収入状況はもちろん重要ですが、他社での借入状況も重要視されます。そのため、いくら高年収でも借金が多い人は審査に落ちてしまう可能性が高いでしょう。
他社での借金が多い人、ローンをいくつも組んでいる人は要注意です。
個人信用情報の内容も重要
ローンの審査では、機関に記録されている個人信用情報を確認します。返済履歴が記録されているので、他社ローンの返済を延滞していると審査に通らない可能性が高くなります。
また、個人信用情報に長期延滞や強制解約、債務整理などの記録が残っていると、まず審査には通らないため心当たりがある人は注意が必要です。
メディカルローンの手続き方法と流れ
メディカルローンを組む場合、どのような書類が必要か、また具体的な手続きの流れについて確認していきましょう。
クリニック提携のメディカルローンを利用する場合
クリニック提携のメディカルローンは、クリニックで手続きすることになります。具体的な内容はクリニックで説明を受けると思いますが、簡単に必要書類と手続きの流れを確認しておきましょう。
必要書類
クリニック提携のメディカルローンを利用する場合に主に必要となるのは、下記のような書類です。
本人確認書類(免許証や保険証など)
銀行の通帳またはキャッシュカード
銀行の届け印
クリニックによって必要となる書類が違う可能性があるため、事前によく確認しておきましょう。
申し込みから契約までの流れ
クリニック提携のメディカルローンは、まずはどのような手術を行うかが決まらないと契約ができません。そのため、最初に医師とのカウンセリングを行います。
医師とのカウンセリングが終わって施術内容が決定し金額が確定したら、ローンの契約に移ります。
ローンの契約は下記のような流れです。
- 医師とのカウンセリング・施術内容の決定
- 申し込み
- 信販会社での書類確認(審査開始)
- 審査結果の連絡
- 即日に出ることもあり
- 契約完了
- 治療開始
銀行を利用する場合
銀行の医療ローンやフリーローンは、クリニック提携のローンと違ってすべて自分で手続きをしなければなりません。多くの銀行ではネットでも申し込みができるため、どの銀行を利用するか決めたらネットで申し込みをしてみましょう。
また、銀行の場合は一般的に審査結果が出るまでに時間がかかるため、余裕をもって申し込みをすることをおすすめします。
では、銀行のローンを利用する場合の手続き方法や、必要書類など確認していきましょう。
必要書類
銀行のローンを申し込む場合に必要となる書類は下記の通りです。
本人確認書類
所得証明書類(借入金額による)
見積書など(目的ローンの場合)
銀行のローンでは、借入金額が一定以上になると所得証明書類が必要になることがあります。多くの銀行では、借入金額が50万円以上になると提出を求められます。
所得証明書類とは、下記のような書類です。
源泉徴収票
住民税決定通知書
給与明細書
確定申告書
また、フリーローンでは不要ですが、メディカルローンなど使用目的が限定的な「目的ローン」では、クリニックの見積書の提出が必要です。
金融機関に事前にどのような書類が必要か確認しておきましょう。
申し込みから契約までの流れ
- 申し込み
- 仮審査結果
- 仮審査がない場合もある
- 必要書類の提出
- 本審査結果
- 契約
- 借入れ
銀行では申し込み後に簡単な審査があり、仮審査結果の連絡があったあとに本審査に入るというところが一般的です。
本審査では職場への在籍確認が行われることもあり、審査には時間がかかります。そのため、銀行のローンは即日で審査結果が出ることはなく、結果がわかるまでに1週間から2週間程度かかる可能性があります。
もちろん銀行によって異なるため、事前によく確認しておきましょう。
まとめ
クリニック提携のローンであれば、クリニックで契約できて手間がかかりませんが、金利が高めに設定されています。一方、銀行で借りれば金利がかなり低いですが、自分ですべて手続きをしなければならず、借入できるまでに時間がかかるというデメリットもあります。
自分が優先するポイントが何なのかを、施術内容も含めて事前によく考えてからローンを組むようにしましょう。