今回お話をうかがったのは……
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック院長 坂内 将佑貴(誠)先生
1995年に国立新潟大学医学部を卒業後、国立新潟大学医学部附属病院の外科での勤務や湘南美容クリニックでの勤務を経て、2020年に銀座3丁目・BANNAI美容クリニックを開院。
医学博士、日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医の資格を所持。
オリジナルの「5D注入法」とカニューレを開発
◆「5D注入法」の強み
トリビュー編集部

まず、坂内先生の独自の手法である「5D注入法」の強みを教えていただけますか?
坂内先生

少ない量の脂肪でもバランスのよい美乳が作れる点です。
脂肪をたくさん詰め込まないと胸は大きくならないと思われがちですが、5D注入法であれば、脂肪をたくさん詰め込まなくても大きくすることができます。
たとえば、一般的な脂肪注入による豊胸施術では、施術1回あたり片胸約200〜300ccの脂肪を必要とすることが多いでしょう。
しかし、5D注入法なら、その半分の片胸約150ccあれば、同等の大きさのバストを目指せるんです。
トリビュー編集部

それはすごいですね!使用する脂肪が少なく済むメリットを教えてください。
坂内先生

まず、脂肪の採取量が少なく済む分、ダウンタイムを抑えられます。採取量が半分も違うと、負担の大きさも結構変わるんですよ。
ダウンタイムを完全にゼロにすることはできませんが、ダウンタイムが怖い、つらそうだと思っている方におすすめしたいですね。
あとは、立体的なバストをつくっても、しこりになりにくいですし、痩せ型の人でも脂肪が足りることが多いので施術できるケースが増えます。
トリビュー編集部

痩せ型の方にも希望があるんですね!
坂内先生

はい。一般的な脂肪豊胸では約1000ccの脂肪を吸引する必要があります。
吸引した脂肪の濃縮処理をすると約500〜600ccに減り、それを片胸ずつに分けて注入するという想定です。
しかし、痩せている人だと1000ccも採取するのは難しく、脂肪注入による豊胸が適応にならない場合も多々あります。
ですが、5D注入法なら約500cc採取できれば両胸の施術が可能なので、痩せている人も対応できることがほとんどです。
トリビュー編集部

うれしい情報ですね。先生は5D注入法の前に「3D注入法」も考案されていましたよね。
5D注入法とはどのような違いがあるのでしょうか?
坂内先生

3D注入法も、一般的な施術より少ない脂肪で美しいバストを作る、という考え方は同様です。
ただ、片胸300cc注入した場合と同じような効果を出そうとすると、3D注入法では片胸約210ccの脂肪が必要でした。
5D注入法と比べると、まだ注入する脂肪の量を多くしてバストを大きくする名残があったんです。
そこから独自の研究を重ねてより少ない脂肪で再現できるようになったのが現在の5D注入法で、現在は片胸約150〜160ccでも十分大きくできるようになりました。
◆「5D注入法」の開発秘話とメカニズム
トリビュー編集部

5D注入法は、何をきっかけに開発されたのですか?
坂内先生

大学の准教授を務める先生に「垂直注入法」を教えてもらったことがきっかけです。
当時も現在も、脂肪豊胸の施術では、胸に対して平行に脂肪を注入する「水平注入法」が主流です。
これだと薄い脂肪を何層も重ねていくイメージで、バストに高さが出しにくいんです。
高さを出すには、しこりができる覚悟で乳腺下に脂肪を大量注入するしか方法はないですね。
一方、「垂直注入法」は胸に対して直角に脂肪を注入するので、バストにしっかりと高さを出せます。
この垂直注入法を応用したのが、のちに5D注入法へと進化する3D注入法です。
先生とのご縁がなければ、5D注入法をゼロから思いつくのは難しかったと思いますね。
トリビュー編集部

素敵なご縁により生まれた手法だったのですね。
基本に立ち返るような質問ですが…そもそも、なぜ少ない脂肪で高さのあるバストが作れるのでしょうか?
坂内先生

それは、5D注入法で高さ・外・下の3方向に「脂肪を入れるスペース」を作れるからです。2カップ程度大きいバストの輪郭を新しく作りながら脂肪を注入しています。
脂肪を入れた部分が素直にふくらむのであれば、入れた分だけ楽に高さが出せますよね。
しかし、一般的な脂肪豊胸で綺麗にふくらませるのは簡単ではありません。
トリビュー編集部

なぜでしょうか?
坂内先生

脂肪豊胸は乳腺の下に脂肪を入れる必要があるのですが、乳腺は大胸筋に癒着しているため伸びが悪く、表面の皮膚も硬いという悪条件なんです。
そのため一般的には、仮に乳腺下に150ccの脂肪を入れたとしても、100cc分もふくらまない可能性が高いです。
皮膚さえ伸びればいくらでも注入するような施術だと、数年後に高い確率でしこりに悩むことになるので注意が必要になります。
トリビュー編集部

そうなんですね…!そんなに難しい条件があるとは知りませんでした。
坂内先生

一方で、オリジナルカニューレできちんと乳腺下を剥離して高さが出る状態にし、適切な脂肪の量でバストを支えて高さを出せるのが、5D注入法です。
無理やり脂肪を注入して、脂肪の塊で高さを出すような施術ではなく、丁寧に剥離して最小限の脂肪をやりくりするように移動させ、高さを出す工夫をしています。
注入時はスペースがあったとしても、細胞がそこを埋めるように組織を再構築してくれるので、少ない量の脂肪でも問題ないという原理です。
トリビュー編集部

5D注入法ってすごいですね!バランスのよい美しいバストの作り方がよくわかりました。
坂内先生

美しさでいうと、乳頭が上向きになっていることも、きれいなバストの特徴の一つです。
デコルテに脂肪を詰め込みすぎるなど、不自然な入れ方をすると乳頭が下を向いてしまいます。
逆に下乳が豊かで同時に高さもあれば、乳頭が上を向いて美乳になります。
当院のカウンセリングでは、乳頭を隠していない症例写真もお見せしながら解説しますよ。
◆オリジナルカニューレの特徴
トリビュー編集部

先ほどからお話に出てきている、カニューレについても教えていただけますか?
坂内先生

はい。日本の業者を通して海外の工場に製作を依頼したのですが、見たことがないからか、最初は「なんでこんなの作るんだ?」というような反応でした(笑)
太さや曲がり具合にこだわり、半年ほど業者とのやり取りを重ねて3〜4本ほど試作したところで、これならいいと思えるものができました。
トリビュー編集部

なるほど。こだわって作られたこのカニューレの特徴はなんでしょうか?
坂内先生

曲がっていることで、バストの外乳や下乳など、あらゆる方向への脂肪注入が可能です。
私は、高さ・外・下の3方向へのバランスのいいサイズアップが美乳へ導く鍵だと思っているので、それを実現しやすい形状にこだわりました。
さらに、カニューレの内径が約2mmと細いため、注入する脂肪の粒が小さくなることが特徴です。
小さいほうが脂肪にスムーズに血流が行き渡るので、脂肪が生き残って定着しやすく、しこり予防につながります。
独自のエビデンスをもとに自然で美しいバストへ
◆3Dスキャナーを使用して分析
トリビュー編集部

患者さまの術後の経過をデータ化し、日々の施術に活かしているとうかがいました。
どのようなデータを取られているのでしょうか?
坂内先生

3Dスキャナーを使用し、注入した脂肪の量に対して、半年後にどれだけの脂肪が残っているか、いわゆる定着率を測定しています。
定着する脂肪の限界がわかれば、適切な量のみの脂肪を吸引・注入でき、しこりのリスクや体へのダメージを抑えられます。
分析結果は約600人分のデータ(2021年1月〜2024年6月)から導き出したのですが、毎年症例数が増えているので、現在は1,500人ほどのデータがあります。(2021年1月〜2025年12月)
トリビュー編集部

ものすごい数ですね…!
坂内先生

施術時に「もっと脂肪を入れたらより大きなバストが作れるかな」と思ったとしても、客観的なデータがあることで立ち止まれます。
そのおかげで、しこりのリスクを上げずに済むんです。
欲張らずに、定着が望める量の脂肪だけでやりくりして結果を出せることが私の強みだと思っています。
「これ、ほしかった!」が叶う制度
◆遠方の人もカウンセリングが可能なワケ
トリビュー編集部

坂内先生のクリニックでは、オンラインカウンセリングも行われていますよね?
坂内先生

はい。実際に胸や脚などを見なくても、身長と体重を聞けば施術可能か判断できることが多いです。
痩せ型の方も施術可能かわかるので、わざわざクリニックへ足を運ばずご検討いただけます。
トリビュー編集部

見なくてもわかるなんて、すごい…!
坂内先生

遠方にお住まいの方も、移動のお時間や費用をかけずにご相談いただけてよいかと思います。
実際、日本国内にとどまらず、海外にお住まいの方のオンラインカウンセリングをよく行っていますよ。
◆自信があるからこそ取り入れられるサイズ保証
トリビュー編集部

坂内先生はサイズ保証も取り入れられていますよね?
坂内先生

はい、サイズ変化に自信があるからこそ取り入れています。
トリビュー編集部

具体的には、どのような内容なんでしょうか?
坂内先生

長年の経験とデータ測定により導き出したのですが、1カップ大きくなると、乳房の縦幅(下乳)は約8mm、横幅(外乳)は約4mmアップし、そのときの体積は約60cc増えます。
脂肪が定着する施術の約6ヶ月後に、3Dスキャナーによりデータを測定し、この変化が出ているかを客観的に確かめます。
もしもこの基準を満たしていなかった場合は、麻酔代のみで再施術が可能です。
トリビュー編集部

なるほど。定着率に個人差がある脂肪豊胸だからこそ、仕上がりが不安な患者さまにも心強い制度ですね。
最後に|患者さまのためにも最前線を走り続けたい
トリビュー編集部

独自のデータ分析を行ったり、サイズ保証の制度を設けたりと、20年も患者さまのために注力し続けられるモチベーションはなんですか?
坂内先生

これまで、間違った情報や施術方法によって悲しい思いをされた患者さまをたくさん診てきました。
お話を聞くたびに私もつらくなりますし、正しい知識を持って医師を選んでいただけるようになったらな、と心から思うんです。
そのためにも、私は正直に患者さまと向き合うようにしています。
トリビュー編集部

悩む方々を近くで見てきたからこその思いですね。
坂内先生

脂肪豊胸は世界的にみてもまだまだ発展途上の施術で、美容外科医であってもバストが大きくなる法則を知らない人が多いのも事実です。
また、私は脂肪をただバストに詰め込むだけの充填材だとは捉えていません。注入量に限界のある貴重な自己組織であるという考えのもとで施術しています。
このような考え方や正しい技法を広めていくことは、私の使命です。
そして、患者さまの期待を裏切りたくない気持ちも強いです。脂肪が定着しなかった場合に無念な思いをしてほしくないので、サイズ保証のように私ができることをしています。
3Dスキャナーによる術後評価やアフターフォローにおいてもモデルクリニックになることで、真似をするクリニックが出てきてくれたら、とも思っています。
トリビュー編集部

モデルクリニック!素敵なお考えですね。
坂内先生

2019年に学会で「豊胸施術では下乳を作ることが大事」だと発表したところ、その少し後に業界内で下乳を作るブームが起こったこともありました。
美乳の法則や定着率に関する分析に関しても、しっかりエビデンスを残しておけば、後々それを超えてくる若い人が現れるだろうと期待できる出来事でした。
トリビュー編集部

最後に、脂肪豊胸を検討している方に向けて、一言いただけますか?
坂内先生

何度でもお伝えしたいことですが、脂肪豊胸で失敗しないためには、脂肪を詰め込んで大きくしている症例写真に惑わされないことが重要です。
片胸200cc未満という理想の注入量も意識しながら、ドクター選びをしてみてください。
■本記事で紹介する機器・薬剤について
・日本国内において、医薬品医療機器等法上の承認は取得していません。
・医師等が個人輸入により入手したものです。未承認医療機器については「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。
・同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・重大なリスクなどが明らかになっていない可能性があります。
豊胸(脂肪注入)
ダウンタイム:2〜4週間
リスク・副作用:内出血、腫れ、赤み、むくみ、痛み、感染、しこり、凸凹
トリビュー平均価格:約74.3万円(2026年4月現在)