今回お話をうかがったのは……
LOCHIC CLINIC GINZA院長 小野准平先生
2006年に東京医科歯科大学の医学部・医学科を卒業。2008年に臨床初期研修修了後、北里大学形成外科・美容外科学に入局。形成外科全般ならびに乳腺外科、消化器外科、整形外科、救命救急センターでも研鑽を積んだ。その後、北里研究所病院・美容医学センターを経て、2014年に東京美容外科にて勤務し、2016年には新宿院院長を務める。そして、2022年にLOCHIC CLINIC GINZAを開院。
デュアルプレーン法を含む、あらゆる手段から提案
◆選択肢として必要不可欠だと考えるデュアルプレーン法
──デュアルプレーン法による豊胸施術に特化している小野先生。どのような方法なのか教えていただけますか?
デュアルプレーン法は、シリコンバッグ豊胸において、シリコンバッグの上半分を大胸筋の下に、下半分を乳腺の下(大胸筋の上)に配置する方法です。
乳腺下法とデュアルプレーン法の違い
乳腺下法の場合、痩せ型でデコルテ周りの脂肪が少ない方だと、挿入したシリコンバッグの輪郭が目立ってしまうケースも。
ですが、デュアルプレーン法であれば、シリコンバッグの上部を分厚い大胸筋でカバーするかたちになるので、デコルテからバストにかけてのなだらかなラインが叶うのです。
【施術名】豊胸(シリコンバッグ・デュアルプレーン法)【費用】1,595,000円(税込)【リスク・副作用】内出血、血種、感染、拘縮、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着・インプラント関連巨細胞性リンパ腫、乳房皮膚の知覚低下・過敏・左右差・シリコンの触知など
こちらの患者さまは、デュアルプレーン法で施術を行っています。
ご覧のとおり、肋骨が目立つほどの痩せ型の方ですが、シリコンバッグが浮いてしまうことなく、自然にサイズアップしていることがおわかりいただけるでしょう。
痩せ型の方のご希望に寄り添う手段のひとつとして、デュアルプレーン法は欠かせないと考えています。
しかし、技術的な問題・デバイス的な問題の両側面で難しいことが多く、日本ではまだあまり浸透していないうえに、扱える先生が少ないのが実態です。
患者さまのためにも、選択肢としてあるべき手法だと思うので、医師に広めるための教育にも尽力しています。
◆患者さまと誠実に向き合うためのメニュー展開
──痩せ型の方でも自然なサイズアップが叶う方法が、デュアルプレーン法なのですね。小野先生はそのほかの方法でも豊胸施術を行われていますよね?
はい。患者さまの体の特徴やご希望に合わせたご提案をするための切り札として、バリエーション豊かな手法を扱っています。
デュアルプレーン法のほかに、シリコンバッグ豊胸で一般的な乳腺下法、シリコンバッグの挿入に加えて脂肪も注入するハイブリッド豊胸、脂肪豊胸を行っています。
場合によっては、デュアルプレーン法を行ったうえで、脂肪注入を行うこともあります。
豊胸施術を考えている方たちに共通するニーズは「できるだけ大きくしたいけどバレたくない」「自然な仕上がりにしたい」ということ。
その願いを叶えるために試行錯誤し、ひと手間、ふた手間かけて理想を実現することが私たちの仕事です。
そのため、患者さまと真摯に向き合ってしっかりと認識をすり合わせ、施術の結果で応えられるように、より多くの手段をご用意しています。
機器から開発した「完全直視下法」
◆「完全直視下法」を生み出した背景と特徴
──小野先生は「完全直視下法」という独自の方法を考案されていますよね。そのきっかけはなんだったのでしょうか?
内視鏡を使用するよりも、より精度の高い方法はないか、と感じたことがきっかけでした。
10年ほど前に、韓国で素晴らしい技術をお持ちの先生のところへ勉強をしに足を運んだことがあります。
その際に、私も当時の日本ではまだ馴染みのなかった内視鏡を使用した施術を学び、自分の施術にも取り入れ始めました。
内視鏡を使うことでバストの内部を観察できるようになったので、しっかり止血ができたり、正しい層にスペースを作れたりするようになり、患者さまの負担軽減につながる施術が可能になりました。
一方、豊胸施術での内視鏡の使用は、他の部位の外科施術に比べると、傷跡の面でのメリットはそこまでないのです。
たとえば、お腹の施術をする際に、何センチも切開してしまうよりは、腹腔鏡(内視鏡の一種)を使用して施術を行うほうが、傷跡が小さく済み、早い段階での回復が見込めますよね。
ですが、豊胸施術の場合は、内視鏡の使用の有無にかかわらず、シリコンバッグを入れるために3cmほどの傷ができてしまうことには変わりありません。
さらに、内視鏡はバストの内部を観察できるとはいえ、モニターに映し出して施術を行うので、手元を直接見て施術するよりは精度が不安定になるのも事実です。
そこで、傷の大きさが変わらないのであれば、せめてこの目で手元を直接見て施術できる方法を生み出せないかと考え、実現できたのが完全直視下法です。
──内視鏡を使用するよりも、さらに便利な方法がないかと考えられたのですね。機器の開発から行われたとか。
はい。当時の道具だけでは、完全直視下法を実現することは難しかったので、海外の業者に依頼しました。
ちょうどLEDのライトが進化して、光がかなり明るくなり、色味も調節できるようになったので、光をバストの外側から照らすと、外側からでもバストの内部を観察できるものを制作しました。
シリコンバッグ豊胸は、ワキの下かバストの下に傷を作ってシリコンバッグを挿入するのですが、完全直視下法であれば、どちらからでも同じクオリティで仕上げられます。
とくに、デュアルプレーン法は血の巡りがよい筋肉を切る必要があるので、しっかり止血しないと出血量も痛みもひどいことになるでしょう。
そのような施術でも、直接目で見て正確な対処ができることが強みです。
◆データが証明する痛みの少なさ
──完全直視下法だと負担を軽減できるというのはうれしいことですね。
直接見て施術できると出血量を抑えられるので、痛みが少ないだけでなく、拘縮などの合併症のリスクも減らせます。
痛みに関しては、施術後の患者さま100名以上にアンケート(※)を取り、麻酔科医と連携して研究をしました。
その研究結果は2021年の日本美容外科学会(JSAPS)でも報告をしていますし、完全直視下法だと痛みが抑えられるということはデータとしても出ています。
※アンケート実施期間:2021年5月21日〜2021年9月20日。対象者:完全直視下法で施術を行なった患者46名・それ以外の方法で施術を行なった患者65名。O.R.ANOVA法にて統計解析
深層心理を満たすトータルボディメイク
◆「この胸になりたい」のではなく「この体になりたい」
──貴院では、豊胸施術とあわせて他の部位にアプローチする施術も行われていますよね。それはどうしてですか?
理想の写真をお持ちいただく患者さまには、「この胸になりたい」というよりも「この体になりたい」というお気持ちがあることがほとんどだからです。
実際、参考写真としてお腹がたるんでいる方の写真を持ってくる方はいないことが、潜在的な願望があることを証明しているのではないでしょうか。
そんな患者さまたちのニーズを汲み取り、よりよいバランスの体を手に入れるお手伝いをすることが私の役目です。
しっかりと相談したうえで、ご希望であれば適した施術をご提案します。
◆アジア人の骨格に合わせたボディメイク術
──豊胸とセットでどのような施術をおすすめされることが多いですか?
お尻とくびれにアプローチする施術を行うことが多いですね。
具体的には、お尻でいうと、アジア人の骨盤の形や、お尻の筋肉に合わせて丸みを作るブラジリアンバットリフトという施術。
くびれに関しては、脂肪吸引だけでなく、肋骨を曲げてくびれを作り出すリブスカーという施術を行っています。
豊胸施術と同様に大事にしていることは、患者さまのご希望を叶えるのはもちろん、いかに自然に仕上げるかということです。
同業者も信頼を寄せる高い実力
◆主戦場はSNSではない。業界の技術向上に貢献
──小野先生は、若い医師への教育にも力を入れていらっしゃいますよね。
はい。今の時代は、SNSで目を引くような投稿をされている先生も多いと思います。
しかし、私は業界全体の技術向上や、安全性に対する理解を広めることに貢献したいと思っているため、アカデミックな場での活動に邁進しています。
実際、完全直視下法というのは、3cmほどの小さな穴から私が覗き込んで施術を行っているため、モニターに映せる内視鏡施術とは異なり、同じ穴から覗いてもらってあれこれ教えるということが困難です。
これまで何人もの若い医師が勉強したいと訪れてくれましたが、素晴らしい技術であるのに正確に伝えられないことを、もどかしく感じていました。
しかし、より安全性の高い技術を広めたいという思いには変わりなく、常に私にできることをしたいと考えています。
そのため、学会での発表も行なっていますし、若い先生方が理解しやすいように工夫した、医師向けの教科書制作にも携わっています。
そして、形成外科医としての長年の知識と経験、技術を総動員して、自分にどのようなことができるかを考え続けています。
◆紹介の多さが表す信頼性
──素晴らしいお考えですね。実際、ご活動がプラスに作用しているかもしれないと感じられたことはありましたか?
患者さまが大切な人に紹介してくださったり、同業の医師が、当院への紹介状を書いてくださることが多いことですかね。
実は、今の当院の患者さまの半分ほどは、別の患者さまからの紹介か、豊胸を専門としていない同業の医師からの紹介なんです。
これは、学会での発表を通じて、私の方針や患者さまとの向き合い方をよいと思ってくださったからこそなのではないかと思っています。
学会での発表や教科書制作の内容は、どうしても一般の方には届きにくいものですし、地道な活動ではあります。
しかし、少しずつでも業界内に正しい考え方が広まったり、当院を安心して頼ってくださる患者さまが増えたりすれば、こんなにもうれしいことはありません。
最後に|仕上がりと安全性への熱い思い
──小野先生が考えられる、豊胸施術でのクリニック選びで大切なことを教えてください。
美容医療は健康な体にメスを入れる行為なので、軽いノリで決めるべきではありません。
華やかなSNSや価格の安さだけで決めてしまうのは危険です。
医療行為である以上リスクはつきものなので、施術中の安全管理だけでなく、術後のフォローや修正における安全管理も徹底しているクリニックを選ぶとよいでしょう。
──ありがとうございます。最後に、豊胸施術を検討しているトリビューのユーザーに向けて一言いただけますか?
豊胸施術を受けたいという気持ちは、恥ずかしいことでも隠すことでもありません。
患者さまご自身が「こうなりたい」と理想を抱かれることは素敵なことですし、約20年の医師経験を活かしながら、しっかりとご希望に応えたいと思っています。
また、当院では、よりきれいな仕上がりを、より安全な環境で実現するために、日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医を含めた多くのスタッフが患者さまと向き合っています。
価格としては手軽な印象はないかもしれませんが、仕上がりの精度と安全性の追究には譲れないこだわりがあるので、検討の際に参考にしていただけたらうれしいです。
バストに限らず、体全身への施術のご提案やセカンドオピニオンのご相談も大歓迎なので、ぜひ一度気軽にご来院ください。
■シリコンバッグについて
・日本国内において、医薬品医療機器等法上の承認は取得していません。
・医師等が個人輸入により入手したものです。未承認医療機器については「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。
・同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・重大なリスクなどが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※LOCHIC CLINIC GINZAの豊胸(完全直視下・デュアルプレーン法)は、1,595,000円(税込)です。別途、シリコンインプラント費用がかかります。リスク・副作用は、内出血、血種、感染、拘縮、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、インプラント関連巨細胞性リンパ腫、乳房皮膚の知覚低下・過敏などがあります。
※LOCHIC CLINIC GINZAのブラジリアンバットリフトは、1,210,000円(税込)です。リスク・副作用は、感染、傷跡、左右差、痛み、むくみ、赤み、腫れ、内出血、色素沈着、しこりなどがあります。
※LOCHIC CLINIC GINZAのリブスカーは、1,400,000円(税込)です。リスク・副作用は、痛み、左右差、偽関節、気胸、血胸、後戻り、骨過形成、無気肺、肺炎などがあります。




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