トリビュー
見た目も、過ごしやすさも “入れるだけ”じゃない 日々のくらしに寄り添うシリコン豊胸

見た目も、過ごしやすさも “入れるだけ”じゃない 日々のくらしに寄り添うシリコン豊胸

更新日:2026/06/18

豊胸を考える際、「体内に異物を入れるのは少し不安」と、シリコン豊胸に尻込みする方は少なくありません。 実際、シリコン豊胸の見た目や術後の違和感、将来的なメンテナンスへの不安などに、さまざまな声があるのも事実です。 しかし、医師の経験や施術設計によって、その不安は打ち消すことができるかもしれません。 25年以上乳房再建に携わり、日本形成外科学会認定 形成外科専門医でもある森先生は、乳がん患者さまの再建医療で培った知識や技術、そして“術後の生活まで見据えた視点”を、現在のシリコン豊胸にも応用しています。 保険診療で積み重ねてきた経験は、どのように美容医療へつながっているのでしょうか。 今回は森先生に、施術に対する考え方やこだわりについてお話を伺いました。

監修・取材協力
森 克哉医師

森 克哉

渋谷駅 | 渋谷の森クリニック
  • 471件の口コミ
  • 1338件の症例
  • 院長 / 美容外科10年以上
  • 日本形成外科学会認定 形成外科専門医

今回お話をうかがったのは……

渋谷の森クリニック院長 森 克哉先生

東京慈恵会医科大学卒業後、同大学附属病院の形成外科に入局。乳房再建を専門とし、慈恵医大乳房再建チーム責任者として数多くの症例を担当。
2015年に渋谷の森クリニックを開院し、保険診療で培った知見をもとにシリコンバッグ豊胸やアピアランスケア領域に注力。「保険診療のような美容医療」を理念に掲げ、術前カウンセリングから長期フォローまで一貫して丁寧な姿勢で患者さまに向き合っている。

医師としての価値観を変えた、ある症例との出会い

トリビュー編集部
医学部卒業後、形成外科を志したきっかけについて教えてください。

森先生
もともと僕は、手術の結果がはっきりと分かることに魅力を感じて外科を選びました。しかし、ある症例の話を聞いたことが、形成外科に興味を抱く転機となったんです。

トリビュー編集部
どのようなお話だったのでしょうか?

森先生
患者さまの命は救われたものの、後遺症によって介護が必要となり、ご家族からは『助かったけれど、以前のような生活には戻れなかった』という不満の声が上がったという話でした。この話を聞いたとき、“病気を治すこと”と“患者さまやご家族が幸せに生活できること”は、必ずしも結びつかないのだと感じたんです。

トリビュー編集部
なるほど。命を救うことと、その後の生活の質は必ずしも結びつかないと実感されたのですね。

森先生
はい。 その後、その患者さまを担当していた先輩医師がリハビリ科に転科され、 『リハビリは、3を4に、3を6にしていくような、“プラスを目指せる医療”なんだ』 と話されていました。 たとえば、ケガで脚がうまく動かなくなった方の場合、痛みが取れたり歩けるようになったりすることは、医療としてひとつのゴールです。 しかし、リハビリでは、そこからさらに“以前のように階段を上れる”“趣味のスポーツを楽しめる”といった、生活の質まで取り戻すことを目指します。


トリビュー編集部
マイナスをゼロにするだけでなく、さらにプラスを目指すということですね。

森先生
ええ。 そして形成外科にも、それに近い側面があると感じました。 単に機能を回復させるだけでなく、見た目やその人らしさまで整えていける。 “プラスアルファ”の変化まで実現できる領域なのだと気づいたのです。

トリビュー編集部
その先の暮らしを支え、前向きな変化まで与える医療に惹かれていったのですね。

「治す」だけではない、乳房再建が支える“その後の人生”

トリビュー編集部
森先生は形成外科専門医を取得後、東京慈恵会医科大学講師として乳房再建の分野を牽引されました。なぜ乳房再建の道を選ばれたのでしょうか。

森先生
乳がん患者さまのなかには、がんが治った後も、乳房を失ったことで『前向きな気持ちになれない』と感じる方が多くいらっしゃいます。 また、たとえご本人が乳房再建を強く望んでいても、命が助かったことに安心したご家族が、あらためて施術を受けることに反対する場合も少なくありません。

トリビュー編集部
ご本人の思いとご家族の思いにすれ違いが生じることもあるのですね。

森先生
そうなんです。 しかし、乳房再建によって胸元にボリュームが戻ると、ファッションを気兼ねなく楽しめたり、温泉でも周囲を気にせず過ごせるようになったりして、乳房を失う前と同様の日常を少しずつ取り戻すことができます。

トリビュー編集部
日常を取り戻すことは、心の回復にもつながりそうです。

森先生
おっしゃる通りです。 見た目が回復することは、単に外見のお悩みが解決するだけでなく、自己肯定感の向上にもつながるでしょう。 そして、その結果として前向きな社会復帰にも結びついていきます。 僕はこのような経験を通して、乳房が女性の人生に与える影響の大きさを実感し、心身ともにポジティブな状態に導くことができる乳房再建を専門にしようと決心しました。

幅広い外科経験が、シリコン豊胸での判断を支える

トリビュー編集部
森先生は乳房再建医として25年以上のご経験がありますが、そこから得た知見は、現在のシリコン豊胸にどのように活きていますか?

森先生
乳房再建では、シリコンバッグだけでなく、背中の筋肉やお腹の脂肪を胸に移植するような大がかりな施術も行います。 血管や神経の位置を見極めながら丁寧に組織を扱う必要があるため、さまざまな外科手技や判断力を身につけることができました。

【費用】通常料金 1,452,000円(上記の症例で行った施術の合計金額) 【リスク・副作用】内出血、腫れ、赤み、むくみ、痛み、左右差、傷跡、感染、血腫、カプセル拘縮など

トリビュー編集部
かなり高度な技術が求められるのですね。

森先生
はい。 シリコン豊胸においても、どの層を剥離すれば術後の痛みやダメージを抑えられるか、どうすれば出血を少なくできるかといった技術と判断に、これまでの経験が役立っています。

トリビュー編集部
乳房再建で培われた緻密な手技が、術後のダメージを抑えることにつながっているのですね。 外科のご経験といえば、先生は乳房再建以外にも幅広い分野の手術に携わってこられたと伺っています。

森先生
そうですね。 形成外科専門医になる前から、がんの切除手術や顎変形症の骨切り手術など、全身の外科手術を幅広く経験してきました。 さらに、救命救急にも携わっていたため、局所だけでなく体全体の状況を見ながら判断する視点も身についています。

トリビュー編集部
全身を診る視点が、美容医療にも活かされているということですね。

森先生
ええ。 そうした経験の積み重ねが、術後の負担をできる限り抑える施術設計の実現や、被膜拘縮やアクアフィリング除去のような難しいケースへの対応力にもつながっているのではないかと思います。

機能を損なわない施術設計

トリビュー編集部
長年、保険診療に携わってきたなかで、シリコン豊胸においてとくに大切だと感じられていることは何ですか?

森先生
美容医療であっても、機能面への影響を軽視しないことです。

トリビュー編集部
機能面への影響というと、具体的にどのようなことでしょうか?

森先生
以前、乳房再建の術後フォローで、 『ドアノブが回しにくい』『子どもを抱き上げると違和感がある』 といった患者さまの声を伺うことがありました。 詳しく聞いていくと、大胸筋下にシリコンバッグを挿入されているケースが多かったのです。

トリビュー編集部
日常生活の何気ない動作に支障が出てしまうのですね。



森先生
はい。 筋肉へのダメージは、日常生活の動作に影響する可能性があります。 そのため当院では、大胸筋下への挿入はほとんど選択していません。大胸筋のほかにも、必要以上に組織を傷つけないことを重視しています。

トリビュー編集部
組織への負担を抑えることを、そこまで重視されているのはなぜでしょうか?

森先生
組織の構造に沿って丁寧に操作することで、術後の痛みや腫れ、日常生活への負担をできる限り抑えられるからです。 シリコン豊胸は単にシリコンバッグを“入れるだけ”の施術ではなく、こうした見えない部分の丁寧な設計が術後の過ごしやすさを左右する、奥深い施術だと考えています。

トリビュー編集部
乳房再建でのご経験が、シリコン豊胸における“機能面への配慮”にもつながっていることがよく分かりました。

正解がひとつではないからこそ、入念に対話を重ねる

トリビュー編集部
患者さまの仕上がりの満足度を高めるために、意識されていることはありますか?


森先生
“施術がうまくいくこと”と“患者さまが満足すること”は、必ずしも一致しません。 だからこそ、まずは“患者さまがどうなりたいのか”を丁寧にお聞きすることが大切です。

トリビュー編集部
医師が考える『成功』と、患者さまが求める『ゴール』は違うことがあるのですね。


森先生
その通りです。 母校である慈恵医大には、 『病気を診ずして病人を診よ』という教えがあります。 僕自身も、単に施術を行うのではなく、患者さま一人ひとりに寄り添い、その方にとって何がより良い選択なのか考えることを大切にしてきました。


トリビュー編集部
『病気を診ずして病人を診よ』、とても素敵な教えですね。 患者さまのライフスタイルや想いにまで深く寄り添うとなると、やはり一人ひとりで『理想とする形』は大きく違ってくるのでしょうか。


森先生
ええ。 たとえば、ドレスや胸元の開いた服をきれいに着こなしたいのか、もともとの体型に自然になじむ変化を求めているのか、デコルテの骨っぽさをカバーしたいのかなど、理想の内容は人それぞれです。


トリビュー編集部
なるほど。 では、その理想に近づけるためにどのようなプロセスを踏むのでしょうか?

森先生
ご希望の大きさや自然さ、日常生活で気になることなどを確認しながら、理想と現実のバランスを丁寧にすり合わせていきます。 そのうえで、シリコンバッグのサイズや種類、挿入位置を決めることで、患者さまと僕との認識のずれをできる限りなくしています。


トリビュー編集部
美容医療には絶対的な正解がないからこそ、“患者さまが描く理想”を尊重しながら丁寧に認識をすり合わせ、同じゴールを共有することが仕上がりの満足度につながるのですね。


“入れるだけ”ではない、シリコン豊胸に必要な視点

今回のお話で印象的だったのは、森先生が一貫して「術後の過ごしやすさ」と「患者さまが納得できる仕上がり」の両方を重視されている点でした。

乳房再建で培われた解剖学の知識や技術、さらに救命救急での全身管理の経験。そうした保険診療で積み重ねてきた経験を土台に、見た目の変化だけでなく、術後の痛みや違和感、日常生活への影響まで考えながら施術を設計されています。

シリコン豊胸に対して感じる不安や迷いを払拭するには、医師の考え方や施術との向き合い方を知ることが糸口になるかもしれませんね。


■シリコンバッグについて

・日本国内において、医薬品医療機器等法上の承認は取得していません。
・医師等が個人輸入により入手したものです。未承認医療機器については「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。
・同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・重大なリスクなどが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

※渋谷の森クリニックの豊胸(シリコンバッグ)は、1,100,000円〜1,320,000円(税込)です。リスク・副作用は、内出血・腫れ・赤み・むくみ・痛み・左右差・傷跡・感染・血腫・カプセル拘縮などがあります。
※価格は渋谷の森クリニック 公式HP内の価格(2026年6月18日時点)

ドクターページ

相談・予約する

クリニック情報

signup_banner