プロフィール

長野寛史(ながの ひろし)
1982年、岩手県生まれ。東京慈恵会医科大学医学部卒。数々の病院を経て、THE CLINICにて福岡院院長、東京院院長を歴任。2016年にモッズクリニックを開院。クールな見た目とは裏腹に、「痛い!怖い!という脂肪吸引のイメージを変えたい」と熱い想いを持つ。表情にはあまり出さないが、患者様から感謝されるたびに実は心の底から喜んでいる。技術力が高いだけでなく飾らない人柄で、リピーターも多数訪れている。
カウンセリングでは想定結果を素直に伝える

ーー普段、患者様と接するときに心がけていることはありますか?
モッズクリニックは僕自身がやりたいことを実践しているクリニックです。だから、常に患者様には公平な立場を心がけています。希望された施術をなんでもするのではなく、不要なものは不要、逆に効果があるものは積極的に提案します。
術後の仕上がりに関しても同じでしっかり触診させてもらったうえ、例えば「筋肉が多いから希望の細さは難しい」といったようにしっかり説明をして、想定結果をすり合わせたうえで手術に臨むようにしています。もちろん術前に伝えた内容はしっかり結果が出るように、プロとして責任を持っています。
麻酔の工夫でダウンタイムを短縮

ーー麻酔には何か工夫があるのでしょうか?
一般的に術後患者様が気持ち悪くなってしまう原因には「数多くの種類の中から気持ち悪くなる麻酔液を使っている」「長時間麻酔をかけることによる吐き気」の2点が挙げられます。
そこで当院では「気持ち悪くなりにくい麻酔液を使う」「なるべくスピーディーに時間をかけずに手術を行う」の2つのポイントを徹底することで、患者様ができるだけ気持ち悪くならないように努めています。
ーーなるほど。そのようなポイントがあったのですね!
それと、術後は体内に麻酔液が留まることで、内出血・むくみ・痛みの原因になってしまいます。当院では基本的に、施術直後と休息後(帰宅前)の2回は必ず麻酔液の絞り出しをしています。
当日縫合せず、麻酔液を排出する
さらに、翌日の来院が可能な患者様には「翌日の縫合(無料)」が効果的です。少しビックリされる方もいますが、手術の当日は傷口を縫合せず、パッドで傷口を保護することで麻酔液をたくさん体外に出すことができます。この方法は術後のむくみや痛みに非常に効果的で、翌日に来院できる方にはとてもオススメです。追加料金もありません。
ーー縫合しないまま帰宅するってドキドキしますね。
これは最初からやっていたわけではなくて、翌日に撮影がある予定なのにどうしても脂肪吸引をしたいというモデルさんがいて。そうであれば縫合を翌日にすれば麻酔液がより多く排出されて、むくみや内出血を抑えられるのでは、と考えついたアイデアです。
当院としては、最初からダウンタイムが少ないことを打ち出していたわけではありません。日々一人ひとりの患者様にしっかり向き合って、いかにご希望を叶えられるかを追求してきた結果、多くの患者様からの感想や口コミから今のような特長を形作ることができました。
術後を幸せに過ごすため傷跡にこだわる
ーー傷跡の目立たなさにも定評がありますが、理由は何でしょうか?
脂肪を吸引する細い管状の器具をカニューレと呼ぶのですが、一般的には5mmくらいの太さのものが使われます。それに対して、当院ではなるべく傷口を小さくすることを考えて3mmのものを特注して使っています。細いカニューレを使うと術後にボコボコしづらいというメリットも。
それと、傷跡の位置も重要です。脂肪吸引を検討しているときは「細くなれれば傷跡は気にしない」と考える人も多いのですが、術後に傷跡で悩んで他院で受けた手術の修正で来院する患者様が多いのも事実です。
患者様にとっては、脂肪吸引の手術を受けることが目的ではなく、その後の人生をどう幸せに過ごせるかが大切です。手術後にプールや海に行ったり、自信を持って好きな服を着たり、幸せに暮らせるように傷の大きさや位置には最大限こだわっていきたいと考えています。
全スタッフが徹底する“患者様ファースト”

このように患者様を第一にした行動は、僕だけではなくスタッフ全員に浸透しているものです。クリニックの行動指針があるのですが、それを守ってくれればあとは個人個人の判断で“患者様ファースト”で動いてくれれば良いのです。
例えば、術後の空腹感がつらい患者様にゼリーや飲み物を多めにお渡ししたり、遠方からの患者様がホテルを予約し忘れていたら代わりに予約してあげたり、一人ひとりのスタッフが患者様のことを考えて行動してくれると嬉しく感じます。
ーーそれは患者様もありがたいですよね。
僕としても、スタッフがそういう行動で褒められるのは喜ばしい限りです。
患者様を何よりも最優先した施設
それに患者様第一なのは、スタッフの対応だけではありません。クリニックの設備もそのひとつです。おかげさまで毎日たくさんの患者様が来院してくださっていますが、僕たちが目指す施術や対応を徹底しようとすると、どうしても手狭になってしまって2020年3月にクリニックを移転しました。

新しいクリニックにはさまざまなこだわりがあります。
ひとつは患者様同士が顔を合わさない配慮です。待合室はないので、他の人を気にしながら自分の番を待つことはありません。それと、患者様同士が廊下ですれ違わないよう、スタッフ間で密に連携しながら誘導するようにしています。
さらに手術を受ける患者様しか入れないゾーンを明確にすることで、カウンセリングを受けに来た患者様が手術直後の人を見かけることを避けるという工夫もあります。
もうひとつは回復室です。術後の疲れた身体をしっかり休めてもらうため、完全個室の回復室を複数用意しました。帰宅を急かされることなく、ゆっくり休息を取ることができますよ。それと、回復室にカーテンをつけました。これは患者様が着替えているときや電気を消して休んでいるときに、スタッフが突然入って驚かせないための配慮です。
どれも細かいこだわりに感じる方もいるかもしれませんが、細かくても患者様への想いを積み上げて行くことが重要だと思っています。
すべては患者様のために
徹底した麻酔液の絞り出しも、傷跡へのこだわりも、施設を充実させることも、どれもスタッフの手間は少しかかってしまいます。でも、すべては患者様ファーストでクリニックでは快適に、そして術後を幸せに過ごしてもらうために、どうしたら良いかを常に追求してきた結果です。
そうやって今後も“患者様ファースト”のクリニックを目指していきたいと思います。良い仕上がりになるように丁寧に向き合いますので、気になったらぜひカウンセリングに来てみてください。
※モッズクリニックの脂肪吸引の価格は1部位27万5,000円〜38万5,000円(税込)です。リスク・副作用には、内出血や腫れ、拘縮、痛みなどがあるため詳しくはクリニックにお問い合わせください。