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脂肪注入は定着しない?定着させるための条件と注意点とは

脂肪注入とは、自分のお腹や太ももなどの脂肪を顔のへこみやくぼみ、胸に注入し、見た目を整える治療のことです。目の下のクマの改善や手のしわなどにも効果が期待でき、ふっくらとした若々しいシルエットになることができます。 一方で、せっかく注入した脂肪も全てが定着するわけではありません。しかし、施術方法や施術後の過ごし方によって定着率を高めることもできるため、ここでは、少しでも定着率を上げるためのポイントを詳しく解説します。

久保田 なお医師

この記事の監修者:久保田 なお

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美容皮膚科・美容外科医として、医療行為として美を提供しています。美容など女性の悩みに関して相談にのっています。

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脂肪注入は定着しない?

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注入した脂肪はおよそ2~3ヶ月で定着し、定着すれば半永久的に持続します。顔に行う場合は、胸よりも血行が良いので定着率が高くなる傾向があります。 しかし、注入した脂肪はすべてが定着するわけではなく、体内に吸収されたり、壊死して白血球などに分解され体外へ排出されたりします。脂肪の定着率は部位や個人差はありますが、およそ50~70%と言われているため、ある程度吸収されることを考慮して多めに注入することもあります。ただし、多量に注入してもそれと比例して定着率が上がるわけではないので、キレイに安全に理想を叶えるためには何回かに分けて施術を受けることがおすすめです。

脂肪注入の定着率を高める条件

脂肪注入後の定着率は、注入する脂肪の質や医者の力量などが関係してきます。どのような点がポイントになるのか詳しく見ていきましょう。

質の高い脂肪を使う

採取した脂肪をそのまま使うと、壊れた線維組織や組織片などの不純物が混ざってしまうため定着率が下がってしまいます。不純物はしこりなどのリスク要因にもなるので、採取した脂肪から不純物を取り除いてから注入する方法がおすすめです。 また、良質な幹細胞が豊富に含まれた脂肪を使うことで脂肪の定着率が高くなります。幹細胞とは、脂肪以外にも様々な細胞に変化できる組織です。これが血管になり、脂肪により多くの血液を流します。血液が流れていない脂肪は残存できないので、幹細胞が多いことによって定着の可能性が高まるのです。

脂肪細胞は小さくして注入する

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脂肪を注入する時には、注入脂肪を直径2.4mm未満にすると定着率が向上すると言われています。脂肪は塊や大きいまま注入すると、栄養や酸素が中心まで行き届かずに壊死してしまう可能性があるためです。壊死した脂肪は定着しないので、壊死する部分がないように注入することが定着率を高めるために大切なのです。

注入箇所に十分なスペースを設ける

豊胸のための注入では、脂肪を注入できるスペースを超えた量を注入しようとすると脂肪にストレスがかかり、急激に定着率が下がってしまいます。このスペース量は個人差があり、皮膚の伸びやすさによって決まります。出産経験、シリコンバック豊胸の経験などがあると比較的スペースに余裕があります。また、皮膚が伸びにくい人でも「乳房拡張機器」というバストの皮膚を伸ばす豊胸専用の機器を装着することでスペースをつくることが可能です。

脂肪注入の定着率を高めるための注意点

注入した脂肪を少しでも多く定着させるためには、治療後の行動も大切です。定着率を高める条件でもお話した通り、脂肪の定着には脂肪に十分な栄養や酸素が行き届くために血流をよくすることが大切です。では、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

注入後3か月程度はマッサージを控える

マッサージをすると、せっかく小さく分けて注入した脂肪が集められて塊になり、塊の内側に血流からの栄養や酸素が行き届かない状態になることがあります。これはしこりの発生や脂肪の壊死につながり、壊死した脂肪は定着しないので、定着する目安となる3ヶ月以内はマッサージをしないようにしましょう。

術後はダイエットを避ける

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脂肪注入後3ヶ月程度は極端なダイエットを避けましょう。極端なダイエットは栄養不足や脱水(血流不足)につながり、定着率が下がってしまう危険性があります。特に、脂肪注入豊胸後は脂肪を保つためにある程度のエネルギーを確保する必要があるため注意しましょう。

禁煙する

タバコに含まれるニコチンは末梢血管を締め付け、血行を悪くしてしまいます。ニコチンの作用で血管が収縮、圧迫されると脂肪全体に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり、脂肪の定着を阻害してしまいます。

術後は患部を冷やさない

腫れを落ち着かせたり、脂肪の定着率を高めたりするために、脂肪注入後に患部を冷やすことが推奨されることがありますが、過剰に冷やすと血流が悪くなってしまうので、かえって定着率を下げることもあります。そのため、冷やし方については医師に相談するのがおすすめです。

脂肪注入の定着を高めるなら「コンデンスリッチ法」がおすすめ

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コンデンスリッチ法とは、取り出した脂肪を濃縮して遠心分離して得た、強くて健全な脂肪組織や幹細胞を使用する方法です。コンデンスリッチ法はしこりの原因となる不純物などを除去しているのでしこりや感染のリスクも生じにくいという特徴があります。 さらに近年では、「セルチャー豊胸」というコンデンスリッチ法よりも高い定着率とバストアップを狙う方法も登場しています。この方法は採取した脂肪の中から幹細胞を抽出・培養し、コンデンスリッチ法と同様に精製した脂肪に培養した幹細胞を加えたものをバストに注入するので、より幹細胞の豊富な脂肪を使うことができます。

まとめ

自分の脂肪を使うので、ふっくらとしたボリュームや自然な手触りで仕上がると同時に痩身も期待ができる脂肪注入ですが、注入する脂肪の質や入れ方が定着に大きく影響してしまいます。脂肪注入をご検討の際は、そのクリニックの施術内容や実績をよく調べて行うことをおすすめします。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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