肩ボトックスのデメリットとは?施術前に知っておきたい7つのデメリット
ボトックスとは、注射でボツリヌス由来のたんぱく質を注入する施術のことです。ボトックスには筋肉の収縮を弱める働きがあることから、おでこや目元のシワ改善の施術法としても人気がありますが、筋肉の緊張をやわらげる効果も期待できるため、ボトックスを肩に注入することで肩こりや肩の筋肉の張りの改善を目指す「肩ボトックス」というメニューもあります。 ただ、肩ボトックスにはデメリットがあるのも事実。ここでは、肩ボトックスで起こりうるデメリットをご紹介します。しっかりと理解し、納得してから施術を受けましょう。 ※ボトックス(ボトックスビスタ)とは、アメリカのアラガン社が製造している「A型ボツリヌストキシン」の商品名ですが、アラガン社製以外のものも「ボトックス」と呼ばれることが一般的であるため、「A型ボツリヌストキシン」=「ボトックス」と表記しております。
肩にボトックスを注射する場合は、肩こりの改善効果が期待できます。デスクワークが多い方などは同じ姿勢をとり続けるため、筋肉が緊張してしまって肩こりに悩まされがちです。そのため、筋肉をリラックスさせるボトックスを注入することで肩こりの改善が期待できるのです。
また、首まわりががっしりして見えてしまう方にもおすすめ。首や肩のまわりにある「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉が発達しているとどうしても首が短く、肩のボリュームがあるように見えてしまいますが、ボトックスで筋肉の張りをやわらげることで、首まわりを細く、スッキリと見せることが可能です。
※ボトックスには脂肪を減らす効果はありません。あくまで肩まわりの筋肉をリラックスさせることで、スッキリと見せる施術方法です。
短時間の施術でつらい痛みやコンプレックスを解消できる肩ボトックスですが、デメリットもないわけではありません。ここでは5つのデメリットを解説するので、しっかりと確認していきましょう。
肩ボトックスは即効性のある施術ではありません。個人差はありますが、効果を実感できるまでに1週間程度かかります。また、効果の持続期間は永久ではなく、短ければ3ヶ月、長くても数ヶ月程度、効果のピークは注射してから1~2ヶ月後といわれています。
「この日までに肩こりを楽にしたい」「結婚式にはオフショルダーのドレスを着たい」などの希望がある場合は、逆算してそれより早めに施術を受けておくといいでしょう。
肩ボトックスは薬剤を筋肉に注入する施術です。安全性は高いといわれていますが、まれにアレルギー反応が起こることもあります。これは肩のボトックスに限らず、どの部位のボトックス注射でも同じです。
今までにボトックス注射でアレルギー反応が出てしまった方はもちろん、薬や食品などになんらかのアレルギーがある方は、担当医に必ず伝えておきましょう。
肩に限りませんが、ボトックス注射は妊娠中の方や授乳中の方、透析を受けている方などは受けることができません。とくに妊婦や胎児への安全性は確立されていないので、妊娠の可能性がある方も受けるべきではありません。
また、施術直後の妊娠にも胎児への影響が考えられるので、ボトックスの施術を受けた方は、男女を問わず、治療の少し前から治療後2~3ヶ月ほどは避妊が必要です。
こちらも肩に限りませんが、ボトックスは注射で薬剤を注入するので、針を刺す痛みがあります。多くのクリニックでは非常に細い注射針を使っているようですが、それでも無痛ではありません。
また、薬剤を注入している間は押されるような感じがするので、注射が苦手な方はあらかじめ医師に伝えておくといいでしょう。麻酔を使って負担を軽減できることがあります。ちなみに肩ボトックス治療では、複数箇所に注射を行うことも覚えておきましょう。
どのボトックス注射でもそうですが、施術後は虫刺されのような小さな膨らみができることがあります。こちらは数時間で目立たなくなるのでそれほど心配はいりません。人によっては皮膚の赤みや腫れ・内出血などが出現することもありますが、施術の翌日には落ち着くことがほとんどです。
ただ、どうしても違和感や強い不安を感じる場合などは、担当医の診察を受けることをおすすめします。そのため、施術を受けるクリニックはアフターフォローが充実しているところを選ぶと安心感も高くなります。
稀ではありますが、一度に多量のボトックスを注入した場合に、過剰に筋肉が収縮しずらくなり、肩が上げにくくなったり、重いものが持てなくなったりすることもあります。
肩ボトックスは健康保険が適用されない施術であるため、全額自己負担となります。料金はクリニックによってまちまちで、1回あたりの料金は1~6万円ほどとかなり開きがあります。
また、ボトックス注射の効果は数ヶ月程度と限定的です。効果は一時的でいいのか、ずっと続けていくのかを考えて予算を組むといいでしょう。
肩ボトックスはつらい肩こりやデコルテのコンプレックスを改善できる施術方法です。注射を打つだけなので1回あたり約5分程度と時間もかからず、しかもダウンタイムがほとんどないので、施術直後でもいつも通りの生活ができます。
いくつかのデメリットもありますが、技術や実績のある医師を選び、不安や疑問があればカウンセリングで相談することが大切です。メリットとデメリットを比較して、納得のできる選択をしましょう。
ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。