小鼻縮小とは?ダウンタイム経過やメリット、デメリット、費用について。失敗しないため向いてない人も徹底解説!
小鼻縮小術は鼻翼縮小術とも言い、外側に出っ張った大きな小鼻を小さくすることで鼻の形をすっきりと整える施術です。
大きな小鼻を解消する他、鼻の穴が大きい・鼻の穴が目立つといった悩みを改善することもできます。
小鼻の外側の部分は鼻翼といい、小鼻縮小術ではこの部分を切り取ってサイズやバランスを整えます。
なお実際に切除する部分は、一人ひとりの鼻の形や小鼻が大きく見える原因によって異なります。
鼻翼の外側、内側、もしくは外側と内側の両方など、仕上がりをイメージして切開を行う必要があるため、医師の経験や美的センスが問われる術式ともいえます。

この記事の監修者:八杉 悠
Felleza Clinic 心斎橋
美しくなりたい、若々しくありたいという気持ちは誰でも持っておられる自然な感情です。
それを叶えることで患者様の笑顔やポジティブな気持ちを引き出し、人生をより楽しんでいただきたいと思っております。
医学的根拠に基づいた治療を自信を持って提供できるよう、全力を尽くします。2006年
神戸大学医学部卒業
2006年
神戸赤十字病院(初期臨床研修)
2008年
神戸大学形成外科
2008年
医局関連病院形成外科
2013年
三菱神戸病院形成外科医長
2014年
川崎病院形成外科医長
このドクターについて詳しく見る小鼻縮小術とは
小鼻縮小術は鼻翼縮小術とも言い、外側に出っ張った大きな小鼻を小さくすることで鼻の形をすっきりと整える施術です。
大きな小鼻を解消する他、鼻の穴が大きい・鼻の穴が目立つといった悩みを改善することもできます。
小鼻縮小術の術式について
内側法
鼻の穴側から余分な皮膚や皮膚組織を取り除き、小鼻を内側に引き込む術式です。
比較的小鼻が張り出してないタイプの方や鼻の穴が大きい方に適した術式で、小鼻がかなり大きい方がこの術式を行うとあまり変化が出ない可能性があります。
内側から切開するため小鼻の外側に傷は残りません。
外側法
小鼻の外側から皮膚と皮膚組織を取り除き、小鼻を小さくする術式です。
鼻の穴よりも小鼻の張り出しが気になる方に適した術式です。
外側から切開し縫合する術式のため、小鼻の溝に沿った傷跡を気にする方もいます。傷跡の経過は、小鼻の肌質によって個人差があります。皮脂腺が発達して毛穴が目立ちオイリーな肌質の方は、傷跡の赤みが長引き、傷跡が目立ちやすい傾向があります。逆に毛穴が小さくサラサラした肌質の方では、経験豊富な医師が縫合すれば、傷跡が目立つことはほぼありません。
糸による鼻翼縮小法
昨今では、小鼻のでっぱり部分を糸で縛り縮小する術式を採用しているクリニックもあります。手軽でダウンタイムも少ない反面、半年程度で戻ってしまうことが多い術式でもあります。
なお鼻の状態によっては、内側法と外側法の両方からアプローチすることもあります。例えば鼻の穴が大きく小鼻も外側に出っ張っている際など、片方からのアプローチだけでは希望の鼻のラインにならないこともあるため、この場合は両方から切除を行います。
また、術後の後戻りを最小限に抑えるために、内側法や外側法に糸による鼻翼縮小法をする場合もあります。この場合、笑った時に小鼻が横に広がりにくくなります。
最近では、後戻りをさらに強力に予防する方法として内側法や外側法で切除する皮膚の真下の組織を短冊状(フラップ)にして、左右の鼻の穴の間に作成した皮下トンネルにフラップを縫い付ける方法(フラップ法)を採用しているクリニックもあります。
デザインセンスが問われる小鼻縮小術
「小鼻を小さくしたい」という悩みは一緒でも、鼻の形は人によって様々なため、それぞれの鼻にあった形で切除を行う必要があります。
例えば「小鼻が大きい」といっても以下のようないくつかのタイプがあり、
・小鼻が真ん中が横に大きくせり出しているタイプ
・小鼻の付け根が外側にせり出しているタイプ
・鼻の真ん中部分(鼻尖)から小鼻にかけてせり出しているタイプ
手術の際には、医師が仕上がりをイメージして切開を行うことが重要になります。
小鼻縮小術のメリット
小鼻を小さくできる
小鼻縮小術は外側に出っ張った小鼻(鼻翼)を小さくすることができます。
鼻の穴が小さくなる
内側法によって鼻の穴から切除を行うことで鼻の穴を小さくすることができます。
傷跡はほぼ目立たない
鼻の内側からアプローチする内側法は傷跡が鼻の穴の中にできるため傷跡は目立ちません。
また小鼻の外側を切開する外側法においても、小鼻の溝のラインで縫合を行うため、数か月経過すれば傷跡は目立たなくなります。
小鼻縮小術のデメリット
医師の技術力や肌質によっては傷跡が目立つことも
基本的に外側法でも傷跡が目立たない小鼻縮小術ですが、これは医師が正しいデザインで綺麗に縫合を行った場合になります。小鼻縮小術の経験が少ない医師が手術を行った場合、場合によっては傷跡が目立ってしまうこともあります。
また、皮脂腺が発達して毛穴が目立つ肌質の小鼻の方は、皮脂腺からの分泌物が炎症を起こすことなどで傷跡の赤みが長引いたり、凸凹になるなど目立つ傷跡になる場合があります。
感染や化膿
手術で使った糸が縫合した皮膚から飛び出るなどが原因で、手術を行った箇所が感染したり化膿するリスクがあります。
小鼻縮小術の向いていない人
小鼻の大きさや鼻の穴のサイズが気になる際には、ほとんどの方にお勧めできる手術法です。
ただし、鼻先の高さが低いことによって小鼻が横に広がっている場合があります。この場合、鼻中隔延長法などで鼻先の高さを出すと、小鼻が前に引っ張られて外への張り出しが目立たなくなり、バランスのとれた鼻になります。
鼻先を高くする手術を行った後でもまだ小鼻の大きさが気になる場合は、後日改めて小鼻縮小術を検討されるとよいでしょう。鼻先を高くする手術と小鼻縮小術では、切開する部位が全く異なるため、日を分けて段階的に手術を行っても支障はありません。
小鼻縮小術では、ダウンタイムが1週間ほど発生します。
鼻の手術の中ではかなりダウンタイムは少ないほうですが、術後に学校や仕事を休めないという方は、1週間ほどはマスクで隠すなどの対策を考えられたほうが良いかもしれません。
小鼻縮小術のダウンタイム
鼻の手術の中ではダウンタイムは比較的軽い施術です。
腫れや赤みは術後3日から1週間ほど続きますが、ギプスは必要ありません。1週間後に抜糸を行うまでは傷周辺のメイクは避けるようにしてください。
シャワーは当日から可能です。患部はぬらさないようにしてください。
小鼻縮小術の注意点
小鼻を小さくしたいからと言って大胆に小鼻の切除を行ってしまうと、術後に鼻の穴が「コンセントの差し口」のように縦長になってしまうことがあります。
また小鼻に丸みがなくなってしまい、下からみると小鼻の部分が三角形のような状態になってしまったり、鼻の穴が丸ではなく角ばった形になってしまうことがあります。
一度切除した皮膚は元に戻せないため、事前に医師とシミュレーションを行うことがポイントです。
術後に「思ってた以上に小鼻が小さくなってしまった」「全然小鼻に変化がない」といったことがないように、事前のカウンセリングや診察の際にはどの程度小鼻を小さくしたいのかを丁寧に医師とシミュレーションすることが大切です。
その他、小鼻を小さくすることで、鼻の真ん中部分(鼻尖)が逆に大きく見えてしまうことがあります。団子鼻が気になる際には、鼻全体のバランスをみて、小鼻縮小術か鼻尖縮小(鼻尖形成術)のどちらを行うのがよいか、または両方行った方がよいのか、カウンセリングで医師としっかり相談した方が良いでしょう。
小鼻縮小術の手術について
まずは診察で希望の鼻の形を医師に伝えます。
局所麻酔を行います。
先に麻酔を行うため、術中の皮膚を切開した際の痛みはありません。 なおクリニックによっては痛み対策として、麻酔クリームを事前に塗ってから局所麻酔を行うところもあります。この場合、局所麻酔を打つ際の痛みも軽減されるため、より痛みを感じにくくなります。
麻酔が効いてきたら手術に入ります。
内側法か外側法、もしくはその両方で鼻の不要な皮膚や組織を切除します。 手術はおよそ60分ほどで終了します。
その後患部を10分ほど冷やし、ギプスをして終了です。
小鼻縮小術の費用感
小鼻縮小術は、内側法や外側法、もしくはその両方など切開する際の術式によって費用が多少異なることが多いです。
平均的には180,000円~450,000円が相場です。