プロフィール

宋貴彰(そう たかあき)
2014年に北里大学医学部を卒業。整形外科医として大学病院を始めとするさまざまな病院で経験を積んだ後、モッズクリニックに入職。解剖学に造詣が深く、細さから質感まで理想のボディラインに仕上がると定評がある。真面目な人柄で「家族に勧められない施術は勧めない」をモットーに日々患者さんと向き合っている。趣味はクラシックカーでのドライブ。
目に見えない部分の治療から目に見える美容分野へ
ーーモッズクリニックに入る前はどのようなことをしていたんですか?
モッズクリニックに入る前は、ずっと整形外科という骨や関節、筋肉、神経などの運動器を治療する診療科にいました。見た目というより機能の改善が目的となる領域です。
歩けない人を歩けるようにしたり、曲がらないひじを曲がるようにしたり、曲がった腰を真っ直ぐに治療したりしていました。神経や関節など、目には見えない体の内部を治療するんです。
整形外科で手術を多くこなして一通り治療ができるようになった頃、自然と美容に興味が湧いてきたんです。やはり、元々目に見えるデザイン領域が好きだったことが大きいですね。思い切って美容外科に転科しました。

ーー美容外科の中でもなぜ脂肪吸引・注入を専門にしようと決めたのでしょうか?
目や鼻、顔などの部分的な整形より、体全体を捉えた脂肪吸引に興味があったんです。それに、整形外科で手足の解剖(体の内部の構造を調べること)をしており、脂肪や筋肉、神経から骨まで全て扱っていました。自分が今まで鍛え上げてきた専門性に近いと思ったんです。
このような背景もあって、手足の脂肪吸引が得意なんです。特に二の腕と太ももには自信があります。背骨の手術をよくしていたので、腰回りも得意ですね。
解剖学を熟知!華奢にも筋肉質にもデザイン可能
ーー宋先生は解剖学にかなり詳しいとのことですが、脂肪吸引・注入にどのように応用しているのでしょうか。
筋肉の付き方に詳しいと、この部分にこのような線をスッと入れれば鍛えているような仕上がりになるとわかるんです。
脂肪があるべきところにはあえて残して、筋肉の境目はできるだけ吸引する。そうすると、少し筋肉を強調したメリハリあるボディラインにもできます。女性だと筋肉質に見えたくない方も多いので、好みを伺いながらデザインをすり合わせます。
希望があればギリギリのギリまで脂肪を吸い取る

ーー「韓国のクリニックのほうがしっかり脂肪を取ってくれる」という理由で渡韓する人が多いそうなのですが、脂肪の取り残しなく可能な限り細くすることはできるんですか?
骨格や筋肉量などにもよりますが可能ですよ。脂肪の取り残しが起こる原因の1つとして、医師が詳しくない部分は怖くて触らないように吸引してしまうことが挙げられます。このリスクは、解剖学の知識と経験で低くできると考えています。
僕は血管や神経など何がどこにあるかわかっているので、怖い部分がないんです。希望があれば、ギリギリまで脂肪を吸引することも可能です。
このように解剖学に詳しいと、「筋肉質のように見せたい」「少し筋肉があるように見せたい」「とにかく細く華奢になりたい」など、より細かい要望も叶えられるんです。そういう点は自分の強みだと思っています。
子どもを連れてきても大丈夫

ーーアフターケアで心がけていることはありますか?
技術的なことではないですが、小さなお子様がいらっしゃる方には「翌日縫合や術後検診のときは、お子さん連れてきて大丈夫ですよ」とお伝えしています。翌日縫合とは、術後の腫れや痛みを軽減するために手術翌日に傷口を縫うことです。
先日も「次の日は子どもを保育園に預けられないので翌日縫合はやめておきます」という方がいて、子連れOKだと言うと喜ばれていました。
縫合は3分ほどで終わりますし、当院は全室個室なので他の患者さんを気にする必要もありません。当院の医師はみんな小さい子どもがいますし、その辺は理解がありますね。
患者さんに選んでもらうために真面目に真っ直ぐに
ーー整形外科時代と比べて一番大きい変化はなんですか?
整形外科にいたときは、救急車が次々にきて緊急手術をして、家にいても呼ばれたらすぐに病院に向かい、目の前の患者さんを治療する生活をしていました。ですので、患者さんに選んでもらうというよりは、偶然病院に行きついて僕のところに来たケースばかりだったんです。
一方で美容外科では、患者さんに選ばれなければいけません。今まではがむしゃらに手術をして勉強しての繰り返しでした。しかしそれだけではダメで、僕の強みを患者さんに知ってもらう努力が必要だと思っています。
ーーYouTubeやインスタグラムでの発信も積極的にされていますよね。
最初は自分の顔を出すことが苦手でしたが、もう慣れましたね。SNSでもカウンセリングでも、メリット・デメリットを含めて本当のことをしっかり伝える。そして、一人ひとりと誠実に向き合っていれば、まだ見ぬ患者さんにもきっと気づいてもらえると思って日々必死にやっています。
「保険診療の先生」のような安心感が人気

ーー宋先生を指名する患者さんも増えてきたとのことですが、来てくださる患者さんに共通点はありますか?
どちらかというと美容整形は初めての方が多い印象ですね。二重施術もプチ整形も何もしたことがなかった方が当院を見つけてくださり、勇気を出して来られるパターンがよくあります。
初めての方は全てのことが心配だと思うので、安心して受けてもらえるように特に細やかに説明します。「麻酔をしても意識はちゃんと戻りますよ」など初歩的なことからお伝えし、医療について全く知らない方でもわかるように心がけています。
ーー宋先生は何を聞いても怒らなさそうな優しい雰囲気を感じます!良い意味で美容外科医感がないというか。
「保険診療の先生」みたいとよく言われます(笑)第一印象もその後の印象も「真面目」って言われるんです。美容外科にはフランクな感じの先生も多いですが、僕はギラギラした感じとは違うので、真面目さは自分の長所と捉えてこのままいこうと思います。
もしかすると初めて美容整形をする方が僕を選んでくださるのは、保険診療の先生感があるからなのかもしれません。
家族に勧められない施術は勧めない
ーー宋先生が医師として大切にしていることはありますか?
自分の家族に勧められない施術は患者さんにも勧めないことです。この指針は、医師になってからずっと実践しています。子どもに胸を張って言えない仕事はしたくないんです。
患者さんには、本当に必要な施術を受けて喜んでもらいたいという気持ちが第一です。そのため、あまり変化が期待できない手術を勧めたり、患者さんの気が向かない手術をしたりすることは一切ありません。これはお約束できます。
ーー最後にトリビューユーザーの皆さんにメッセージをお願いします!
筋骨格のスペシャリストとして今まで経験を積んできました。どの部位でも安心してお任せください。また、当院ではダウンタイムをより短く、傷跡も目立たないように特に力を入れています。
最後まで責任を持って診るので、痛みが怖い、傷跡が心配、仕事を長く休めないという方は気兼ねなく来てくださいね。
※モッズクリニックの脂肪吸引の価格は1部位27万5,000円〜38万5,000円(税込)です。リスク・副作用には、内出血や腫れ、拘縮、痛みなどがあるため詳しくはクリニックにお問い合わせください。