鼻孔縁挙上とは
鼻孔縁とは鼻の穴のふちの部分を言います。
鼻孔縁挙上では、下にさがりすぎた鼻の穴のふちを上にあげて小鼻をすっきりとさせる施術です。
バランスのよい小鼻とは
小鼻の付け根と鼻柱(左右の鼻の穴の間にある柱のような部分)は、一般的には鼻柱が少し下に下がっていて、「↓」のような形になっているのがバランスがよい形といわれています。
鼻尖が上がっていて鼻の穴が見えすぎる際には鼻中隔延長法などが適応となりますが、逆に小鼻(鼻翼)が大きくて真正面から見ると鼻尖が被さって見えたり鼻のふちが垂れ下がってみる場合は、鼻孔縁挙上術で鼻孔縁を上にあげてバランスを整えます。
こんな人に向いています
・小鼻が縦に大きく見える
・小鼻が被さって見える
・鼻の穴のふちが下がっている
・小鼻がどっしりしている
・鼻の穴があまり見えない
鼻孔縁挙上の手術について
鼻孔縁に沿って皮膚と軟部組織を楔状に切除し、皮膚を縫合します。
傷跡は鼻孔縁に沿っているので、ほとんど目立ちません。
鼻孔縁挙上のメリット
傷跡が目立ちにくい
鼻孔縁の内側ギリギリを切開するため傷跡がほとんど目立ちません。
他の手術との併用が可能
鼻は形や厚みなど個人差がとても大きな部位です。
そのためひとつの手術で希望のデザインにすることもありますが、複数の手術を一緒に行ってデザインを調整することも多くあります。
単独で行うこともありますが、プロテーゼなどの隆鼻術や鼻尖形成術などと一緒に行うことも多いです。
鼻孔縁挙上のデメリット
経験豊富な医師が少ない
鼻孔縁挙上術は手術を行っているクリニック数が限られています。
逆に実施しているクリニックは症例数も多く経験豊富な医師であることが多いとも言えますが、事前にカウンセリングの際に確認することをお勧めします。
感染や化膿
小鼻の皮脂腺からの分泌物が炎症を起こすことなどが原因で、手術を行った箇所が感染したり化膿するリスクがあります。
鼻孔縁のカーブの波打ち
鼻は目元と違って皮膚が硬い部位であり、縫合時のわずかな皮膚のひずみが原因で鼻孔縁のカーブが波打つ可能性があります。
鼻孔縁挙上の向いてない人
鼻の穴のふちが下がっている人に行う手術のため、鼻孔縁挙上を行うと鼻の穴が以前よりも見えるようになります。
小鼻が大きいのが気になる場合でも、鼻の穴がすでによく見える状態にある際には、鼻孔縁挙上ではなく小鼻縮小など別の手術を行うとよいでしょう。
鼻孔縁挙上のダウンタイム
鼻孔縁のふちを切開・縫合するため、腫れや赤みは他手術よりも少ないです。
術後は2日~3日ほどは強い腫れや赤みが生じますが、10日ほどでほぼ腫れが引き、2週間ほどで通常に近い状態に戻ります。
なお1週間後に抜糸を行うまでは、傷周辺のメイクは避けるようにしてください。
シャワーは当日から可能です。患部はぬらさないようにしてください。
鼻孔縁挙上の注意点
鼻孔縁挙上で持ち上げることができる鼻の穴のふちは1~3mm程度です。
そのため手術を行っても、結果に物足りなさを感じることもあるかもしれません。
しかしそれ以上の修正手術は技術的に難しいことは事前に理解しておくとよいです。
鼻孔縁挙上の手術について
- まずは診察で希望のラインについて医師に伝えます。
- 静脈麻酔もしくは局所麻酔を行います。
- 麻酔が効いてきたら手術に入ります。
- その後患部を10分ほど冷やして終了です。
鼻孔縁挙上の費用感
250,000円~400,000円