プロフィール

苅部 淳(かりべ じゅん)
順天堂大学医学部を卒業後、東京大学附属病院形成外科に入局。海外や日本各地の形成外科や美容外科で研鑽を積み、形成外科専門医を取得。麹町皮ふ科・形成外科クリニックの院長及び予防医療研究協会の理事長を務める。どのような悩みにも深く向き合う温かい人柄で患者さんからの信頼が厚い。趣味はチェロと絵画。
形成外科出身の強みを美容に活かす
ーー苅部先生は形成外科出身ですよね。主にケガや傷跡、口元や指などの変形や欠損を治療する診療科ですが、具体的にどのようなことを専門にされていたのでしょうか。
かなり細かい技術が好きなので、マイクロサージャリーといってルーペや顕微鏡を使って0.1mm以下の血管やリンパ管をつなげる手術を行っていました。性転換手術や指の大ケガの手術など、組織をつないだり、整えたりすることができます。

ーー形成外科だけではなく、美容外科の道にも進まれた背景を教えてください。
形成外科は、火傷やケロイド、術後の傷跡などをきれいに治していく診療科です。術後を大切にするのが形成外科であり、その技術を応用できるのが美容外科なのです。元々0.1mm以下の世界にいた強みを活かせると思いました。
形成外科では、手術による傷跡がどれほどのQOL(生活の質)を下げて、その人の人生を変えてしまうのか見てきました。美容外科でも同じだと思います。目が小さい、鼻が大きい、腕が太い。見た目のコンプレックスで大きな精神的ストレスを抱え、日常生活に支障が出るのであれば、自分で稼いだお金で施術を受ける権利があります。
形成外科医としても美容外科医としても、患者さんの「きれいになりたい」という思いに寄り添い、技術で応えたいと思っています。
美容医療初心者がこぞって訪れる理由
ーー麹町皮ふ科・形成外科クリニックに相談に来るのはどのような方が多いですか?
美容外科に関しては、整形が初めてという10〜30代の女性が多く来院されます。ほとんど宣伝をしていないので、トリビューやInstagramやTwitterなどのSNSで見つけてくださいます。カウンセリングは時間をかけて丁寧に行い、美容医療初心者さんでも安心して来てもらえるように意識していますよ。
カウンセリングは精神的なサポートまで
ーーカウンセリングで特に大切にしていることは何ですか?
一番大切にしているのは、患者さんのコンプレックスに耳を傾けることです。コンプレックスを抱いたきっかけや美容に対する思い、人生観まで伺います。幼少期のいじめやトラウマまで一緒に振り返ることも多々あります。
ーーそこまで掘り下げて聞いてくれる先生はなかなかいないです!
何を目指していて、どこをゴールにして施術を受けるのか。なりたい芸能人や流行のデザインのことより、患者さんが施術をきっかけにどう変わりたいのか。将来的なビジョンを一緒に共有することに重きを置いています。
この辺りをしっかり整理しておかないとコンプレックスとの折り合いがつかず、不必要な整形を繰り返してしまう可能性もあります。必要ない施術分のお金と時間を、良質な食事や他のもっと感動することに使ってもらえたら嬉しいです。
患者さんの心の問題にも向き合い、必要ない施術は止めるのが本当の医師です。見た目の悩みだけではなく、精神面まで寄り添う。そして、心の病を外科的に治療するのが美容外科の一つの在り方だと思っています。
確かな技術で細かい希望まで叶える

ーー麹町皮ふ科・形成外科クリニックで人気の施術について教えてください。
当院では、目や鼻がやはり人気ですね。目は初めて施術する方が多い一方で、鼻は修正手術の依頼が多いです。鼻を整える方法にはいくつかあります。その中でも、私は耳にある軟骨など、患者さん自身の組織を使ってきれいにすることが得意です。
形成外科では小耳症の治療をしており、およそ200パーツの切り取った軟骨を組み立てて耳を作ることもしていました。そのため、空間認知能力には自信があります。前からも横からも、どこから見ても美しい立体的な鼻になるように考えています。
また、目元の施術では、先述したマイクロサージェリーの技術を応用しています。微細な術式を行うために、マイクロサージェリー用の顕微鏡や針、肉眼ではほぼ見えない50ミクロンの糸まで用意しています。細かい修正でも気軽に相談に来ていただきたいです。
歳を重ねても美しいデザインに
ーーデザインの際にこだわっているポイントはありますか?
将来的な変形や加齢による変化まで考えますね。「こうすれば10年後も自然ですよ」、「たるみを考慮して長持ちするデザインにしましょう」とお話しながらすり合わせます。もちろん年齢だけではなく、キャリアや社会的な立場、好みのデザインなども伺いながら総合的に考えています。
バランスを見ながら、流行に左右されない「なんかきれいになったね!」と言われる自然な変化を目指しています。
「外面美・内面美・精神美」の3つの美をサポート

ーー麹町皮ふ科・形成外科クリニックの理念に「真の美と健康を」とありますが、苅部先生が考える「美」について詳しくお聞きしたいです。
当院では、「外面美・内面美・精神美」の3つの美を柱にしています。外面美は、整形や肌管理の施術などで、見た目の美しさや清潔感を保つことです。内面美は、食事や生活習慣などの改善で体に本来備わっている力を高め、体の内側からきれいになることです。精神美は、心を安定させることで、自分の意識をコントロールして永続的な健康美を維持することです。当院に来てくださった患者さんには、この3つの美を生涯にわたって支えたいと思っています。
自分の体が1番の資産。それを知って活かすきっかけになるのは美容だと思っています。美肌になるレーザーを受けても、バランスの悪い食事をしていてはきれいになりません。心が不安定では自分の体のことを考えて健康美を保つことはできません。
美容外科が外面的な美容だけをやっていればよい時代は終わってきていると感じます。みなさんが健康に若々しく輝いた人生を送れるように、ぜひ多面的にお手伝いさせてください。
ーー心強いお言葉ありがとうございます!最後にトリビューユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。
SNSやテレビなどで美容医療に関する情報があふれかえっている今、本当によい先生を見つけるのは至難の技です。実際にクリニックに何院か行ってみて、専門性がありフィーリングの合う先生を選ぶことが重要だと思います。少しでも疑問を感じたら、思い止まって保留にすることも大事です。
当院では、一人ひとりの美と健康に深く向き合い、精神面までスタッフ全員でサポートしています。美容や体調のことで悩んだときは、いつでも相談に来てくださいね。
麹町駅
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麹町皮ふ科・形成外科クリニック
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