定着率の高さと繊細なデザインの虜に♡マイケル先生のオペのこだわりとは

通称マイケル先生。Vaser lipo 脂肪吸引認定医。 2016年にがん研有明病院 形成外科に入職後、乳房再建などに関わる。2019年に聖路加国際病院 形成外科に入職。 乳房再建術を執刀する中で「自然な仕上がりでより満足度へと繋がる脂肪注入を極めたい」という思いから、2021年にTHE CLINIC へ。 その後、一人ひとりにもっと寄り添った施術を行うため2022年に独立、MYCLI【マイクリ】を開院。

ーー実際の症例をもとに、デザインのこだわりを教えてください。 この症例の方は、全体的なボリュームと谷間がもっと出るようにしたいというご相談でいらっしゃいました。

施術ではカニューレを用いて、下の乳房を立ち上げ乳頭を上向きに、そして谷間から内側の立ち上がりをしっかりと出します。 すると、キュッと上を向いていて自然な谷間に仕上がります。 当院では独自開発したカニューレを使用しているため、乳頭を上向きにするなど繊細な注入が可能です。 脂肪豊胸では、胸を全体的にボリュームアップすることはもちろん、好きな部位にも自在に注入できるため、オーダーメイドでデザイン性が高いのも特徴です。

ーー脂肪豊胸では脂肪の定着率が重要だと思います。定着率を高めるためにどのような工夫をされていますか？ まず、吸引した脂肪細胞をいかに早く注入できるかです。脂肪細胞は体外に取り出すと血流を失い、数分単位で劣化が始まると考えています。ですので、脂肪吸引の時点で素早く行うことが大切です。

もう一つは、注入の際は細く麺状に注入し、一つの箇所に過剰に入れないことで、脂肪壊死やしこり・感染のリスクを抑えます。 また、麺状の脂肪をさらにモンブランのように重ねて注入することで、お胸のボリューム感を作ります。皮下・乳腺下・筋内・筋下と分けて入れていき、乳腺内には入れないというのもポイントです。これは術後の乳がん検診も全く問題なく受けられるようにするためです。

ーー脂肪吸引の際はどのようにデザインを行っていますか？マーキング風景を見ると、色分けが多いのが特徴的だなと思いました。 脂肪豊胸は、豊胸と同時に脂肪吸引で足痩せできるのもポイントなので、足の吸引でもしっかり効果が出るようにこだわっています。 吸引部分のマーキングでは、患者さまのボディラインを考慮し「残すところ・ガッツリ取るところ・滑らかに取るところ」の3点を意識してデザインを行います。 今回のマーキングでは、膝上や内ももの脂肪を取るようにしました。あとは太ももが前に張り出している部位を吸引することで、横から見るとストレートで細い脚の印象にするのもポイントですね。

また、当院ではカーブのついたカニューレも使用しています。吸引・注入どちらにも使用しますが、一つの挿入箇所からでも操作性が高いので、デザインイメージをしっかりと再現できます。 骨格の曲がっている場所にも適していて、少ない傷跡でボコつくことなく広範囲を吸引・注入することが可能です。

ーー吸引部分の傷口を翌日に縫合する「翌日縫合」を希望者に行っているそうですが、どのようなメリットがありますか？ ダウンタイムの軽減ですね。脂肪吸引時には麻酔液を多く入れますが、なるべく体外へ排出しないとむくみにつながります。また、体内で麻酔液に血が混ざり広がると、内出血も広がってしまいます。 そこで、翌日まで傷口を縫わないことで、麻酔液を体外へ自然に出して、むくみや内出血のリスクを抑えています。 患者さまにとってダウンタイムは負担になります。少しでも快適に過ごしていただきたいので、特に脂肪を多く取った方には翌日縫合をおすすめしています。

ーー術後の流れやアフターケアについて教えてください。 術後は麻酔の影響もあるため、リカバリー室でお休みした上でご帰宅いただいています。術後は水分補給のため飲み物をお渡しし、お手洗いもスタッフが必ず付き添います。

ご帰宅後の注意点についても丁寧にお伝えしています。例えば、腕を振るようなランニングや筋トレなど胸に負担がかかる動作を避けていただくこと、下着は締め付けのないカップ付きのキャミソールが望ましいことなどです。 また、脂肪吸引を行った部位は乾燥を感じることがあるので、術後検診で必要に応じて保湿剤をお渡しすることもあります。その他にも、アフターケアとして痛みが長引きそうであれば追加の鎮痛剤の処方や、傷跡が気になる場合はハイドロキノン（塗り薬）も追加料金なしでお渡ししています。

ーーお話を伺っていると、患者さん目線に立ったサービスや工夫を感じます。クリニックとして大切にしていることはありますか？ クリニックのポリシーは「自分の家族にもすすめたくなるような医療を提供すること」です。施術内容や技術、価格はもちろんのこと、自分含めスタッフ全員が患者さまに対して満足いただけるような細やかな対応を心がけています。

術後は、安心して涙を流す患者さまもいらっしゃいます。施術に対する不安を少しでも和らげられるように、そして患者さまの思いを汲み取り、自分も同等に強い覚悟を持って日々対応しています。

脂肪の定着率やデザインへのこだわりだけでなく、患者さん一人ひとりに真摯に向き合うマイケル先生。 脂肪豊胸を検討してる方は、ぜひ参考にしてみてください。