インディバは効果なし?効果を高めるためのポイントも解説!
インディバとは、高周波温熱器を使用して、高周波エネルギーで体の深部を温める施術です。新陳代謝を促して余分な脂肪を燃えやすくするため、「ダイエット目的の施術」としての人気が高いです。
ただ、「効果がないのでは?」という口コミも時々見かけます。結論からお伝えすると、インディバは体質改善をしながら痩身を目指す施術のため、1回で効果を得ることは難しいです。
そこで今回は、インディバが効果なしと言われる理由や、効果を高めるためのポイントをたっぷりご紹介。「思っていた効果が得られずがっかり…」とならないように、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者:野口 なつ美
渋谷美容外科クリニック 新宿院
2002年03月 慶應義塾大学環境情報学部卒業
2009年03月 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
2010年04月 東京医科歯科大学医学部付属病院 研修医
2011年04月 日産厚生会玉川病院 研修医
2012年04月 東京医科歯科大学皮膚科 勤務
2012年09月 台東保健所保健予防課・保健サービス課 兼務
2013年09月~都内大手美容外科・皮膚科に勤務
2015年01月 渋谷美容外科クリニック渋谷院 副院長就任
このドクターについて詳しく見るそもそもインディバとは?
そもそもインディバとは、どのような施術なのでしょうか。まずはインディバの特徴や期待できる効果などについて解説します。
高周波温熱器を使用した施術
インディバとは、スペインのインディバ社が開発した高周波温熱機器です。美容クリニックやエステサロン、整骨院などさまざまな場所でインディバを用いた施術が行われています。
体を温め新陳代謝を促す
インディバは、電磁波エネルギーによって体内の組織にジュール熱(細胞同士の摩擦による熱)を発生させ、新陳代謝を促すことで体質改善の効果が期待できる施術です。
「CAP(キャパシティブ・モード)」と「RES(レシスティブ・モード)」の2種類のモードで、体の浅い部分から奥深い部分まで幅広くアプローチします。
CAP(キャパシティブ・モード) | ・体の表面にアプローチするモード ・血管組織や軟部組織への施術向き |
---|
RES(レシスティブ・モード) | ・体の深層にアプローチするモード ・脂肪組織や厚みのある組織など、抵抗が高い組織向き |
---|
美容目的の施術のほか、アスリートのケアやリハビリにも活用されています。
インディバによる体質改善のメカニズム
インディバによる体質改善のメカニズムを、さらに詳しく見ていきましょう。
1.高周波温熱器を使用し、摩擦熱によって体内を芯から温める
体温が上がると血行が促進され、新陳代謝がアップします。また、体を病原菌から守る免疫細胞は体温が上がると活性化するため、インディバによって体が温まることで免疫力アップも期待できると言われています。
入浴やサウナなどでも体温は上がりますが、これらの方法では体の深部まではなかなか温まりません。しかし、インディバは電磁波エネルギーによって体の深部にジュール熱を発生させて温めるため、体温が3~7度ほど上昇するとされています。
インディバは効果なしと言われるのはなぜ?
体を温めることで代謝アップなどが期待できるインディバですが、「効果なし」と言われることがあります。インディバが効果なしと言われる主な理由は下記の2点です。
詳細を解説します。
即効性がある施術ではない
インディバはあくまでも体質改善を目的とした施術です。切ったり薬剤を投与したりするわけではないので、痩身などに対する即効性はありません。そのため、短期間で効果を実感したいという方だと、効果がないと感じることもあるようです。
直接、脂肪細胞をなくす施術ではない
インディバによって代謝がアップすることで痩せやすい体になったり、血行が促進されて、肌がキレイになったりといった効果は期待できます。
しかし、脂肪を除去したりシミを消したりする直接的な施術ではないため、効果を実感しにくいといわれることが多いです。
インディバを受けることで期待できる効果
では、インディバにはどのような効果が期待できるのでしょうか。インディバを受けて血行・代謝が促進されると、下記のような効果が期待できます。
期待できる効果 | 効果が期待できる理由 |
---|
冷え性の改善 | 体が温まり毛細血管が拡張される |
---|
肩こりや腰痛の改善 | 体が温まり緊張した筋肉がほぐれる |
---|
生理痛の改善や胃腸の活性化 | 体の深部から温まり血流が改善される |
---|
くすみや毛穴汚れの改善 | 血流とリンパの流れが良くなり、老廃物が排出されやすくなる |
---|
むくみの改善 | 発汗が促され余分にため込んだ水分が排出される |
---|
上記の効果について詳しく見ていきましょう。
冷え性の改善
冷え性は、血行不良によって毛細血管に温かい血液が巡りにくくなることで起こります。とくに心臓から遠い手先・足先は冷えやすく、どうすれば温まるのかと悩んでいる方も多いでしょう。
インディバを受けて体が深部から温まると血行が良くなり、毛細血管が拡張されてしっかりと血液が巡るため、冷え性改善の効果が期待できます。
肩こりや腰痛の改善
多くの方が悩む肩こりや腰痛の原因のひとつが、筋肉の緊張です。長時間同じ姿勢をとるなどで筋肉の緊張状態が長引くと、筋肉が疲れて硬くなり、場合によっては痛みが出ます。
インディバによって体が温まると、緊張した筋肉がほぐれるため、肩こりや腰痛の改善に役立つと言われています。
生理痛の改善や胃腸の活性化
生理前や生理中は基礎体温が下がり、体が冷えやすくなります。すると血液に粘りが出て、排出時に痛みが出やすくなります。
また、胃腸が冷えると交感神経が優位になって血管が収縮し、胃腸の働きが悪くなるため便秘や下痢などの症状が出ることがあります。
そのため体を温めることが重要ですが、入浴など自分で体を温める方法では内蔵までなかなか熱が伝わりません。体を芯から温めるインディバなら、セルフケアではアプローチが難しい子宮や胃腸にもアプローチできるので、生理痛の改善や胃腸の働きの活性化などの効果が期待できます。
くすみや毛穴汚れの改善
インディバで体の芯から温めることで、血流やリンパの流れが良くなります。老廃物が排出されやすくなるため、くすみや毛穴汚れの改善に役立ちます。
むくみの改善
むくみの主な原因は、長時間座りっぱなしだったなどで血液の流れが悪くなり、体内に余分な水分が溜まることです。インディバで血流が良くなり汗をかくと、余分な水分が体の外に排出されるため、むくみ改善に役立ちます。
インディバの効果を効率よく得るためのコツ
インディバは即効性のある施術ではないため、効果が期待できるまでには時間が必要です。とはいえ「できるだけ早く効果を出したい」という方は多いでしょう。そんなときは下記を意識すると効果を高めやすくなります。
それぞれの詳細を解説しますので、インディバを検討している方はぜひ実践してみてください。
定期的に施術を受ける
先述の通り、インディバは劇的な変化をもたらすものではなく、時間をかけて少しずつ体質を改善していく施術です。1回受けただけではあまり効果が見られないこともあるので、定期的に施術を受けましょう。
たとえば痩身目的でインディバを受ける場合、週1~2回の頻度で3~6回ほど施術を受けると効果的と言われています。肩こり・腰痛や冷え性改善を目的としている場合は、2~4週間に1回の頻度で3ヶ月ほど受けるのが目安です。
ただし、施術の適切な頻度と回数は人によって異なるので、サロンやクリニックの担当者と相談し、自分の状態や目標に合わせて決定しましょう。
施術当日は汗をかくような行動を控える
インディバを受けた後に発汗すると、体の深部の熱が放出されて体温が下がります。するとインディバの効果が下がってしまうので、施術当日は運動や入浴などの汗をかく行動は避けましょう。
施術後2時間程度は食事を控える
インディバを受けた後は、代謝が上がり栄養が吸収されやすい状態になります。インディバ施術直後に食事を取ると通常よりも栄養を吸収してしまうので、施術から2時間ほどは食事を取らないようにしましょう。また、時間を空けてからも油物を食べるのは控えてください。
逆にビタミンやミネラルなどの栄養素は美肌作りに役立つため、栄養が吸収されやすい施術後に積極的に取るのがおすすめです。
水分を積極的に取る
インディバ後に水分を摂取すると、より代謝がアップするので老廃物の排出に役立ちます。インディバを受けた後はたっぷりと水分を取りましょう。
短期的に効果を得たい場合は、別の施術を検討する
インディバを定期的に受けると体質が改善し、痩せやすい体になることが期待できます。しかし、効果が見られるのに時間がかかるため、即効性を求める方は脂肪細胞そのものを除去する施術を検討してみましょう。
物理的に脂肪細胞を除去する方法として、下記のような施術があります。
各施術の概要や効果などを紹介しますので、自分に合う施術がないかどうかチェックしてみましょう。
脂肪冷却
脂肪冷却とは、専用のマシンで脂肪を凍らせて破壊する施術です。インディバとは違って直接的に脂肪にアプローチするため、1〜3ヶ月程度で効果が期待できます。
施術時には脂肪が気になる部分にマシンを装着し、脂肪だけを凍らせて分解破壊します。破壊された脂肪は老廃物として体外に排出されます。
メスで切らないため痛みが少なく、麻酔も不要のため体への負担も軽減できます。ダウンタイムもほとんどありません。ただし、施術後に内出血や赤みなどの症状が出る場合があります。なお、脂肪が少ない部位や顔には施術できません。
脂肪吸引
脂肪吸引とは、脂肪が多い部位にカニューレと呼ばれる数ミリの器具を挿入し、脂肪を除去する施術です。やはり直接脂肪にアプローチする点がインディバとは異なります。
脂肪そのものを取り除くので即効性があるだけでなく、施術後は脂肪細胞の数が減るのでリバウンドしにくいのが特徴です。
ただし、施術箇所は切開をするため、2〜4週間程度は内出血・痛み・腫れ・むくみなどのダウンタイムがあります。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、脂肪を溶かす作用がある薬剤を注射して脂肪を除去する施術です。注射によって溶けた脂肪は老廃物となって排出されていきます。こちらも直接脂肪にアプローチするため、インディバとは大きく異なります。
また、脂肪溶解注射の種類によっては肌の引き締めやリンパの循環を促す作用があるため、老廃物となった脂肪をスムーズに排出し、施術箇所を引き締める効果も期待できます。
ダウンタイムは1週間程度で、内出血・赤み・腫れなどの症状が出る場合があります。脂肪冷却とは異なり、脂肪溶解注射は顔にも使用可能です。逆に、大きな部位には効果が出しにくいことが多いです。
インディバに関するよくある質問
最後に、インディバに関するよくある質問と回答を紹介します。
1回の施術でどれくらい効果が持続する?
インディバの効果持続期間は、1回の施術で約1週間です。ただし、1回受けただけでは脂肪が柔らかくなるくらいの効果しか期待できず、体重は落ちない可能性があります。
どれくらい続けるべき?
痩身目的の場合は、週に1~2回の施術を3~6回ほど継続しましょう。肩こり・腰痛や冷え性などを改善したい場合は、2~4週間に1回の施術を3ヶ月くらい続けるのがおすすめです。具体的な頻度や回数は、サロンやクリニックで担当者と相談して決めましょう。
痛みはある?
インディバは体内でジュール熱を発生させますが、施術中の痛みや熱さはほぼありません。じんわりとした温かさが生じる場合がほとんどです。
副作用はある?
インディバには特筆すべき副作用はありません。ただし、施術から数時間はほてりが生じることがあるので、しっかり水分を取りましょう。
インディバの施術を受けられない人は?
以下のような方はインディバの施術を受けられないことがあります。施術を受けてしまうと体に悪影響が出ることもあるので、当てはまる方は必ずクリニックにご相談ください。
・妊娠中の方
・アトピー性皮膚炎の方
・皮膚疾患がある方
・ステロイド剤を使用中の方
・悪性腫瘍がある方
・心臓・脳神経に異常がみられる方
・ペースメーカーをつけている方
・体にシリコンや金具を埋め込んでいる方
・感染症がある方
・血行障害がある方
など
その他にも、持病や体調などで気になる点がある場合は、必ずクリニック側に伝えるようにしましょう。
まとめ
インディバは体を芯から温め、代謝を上げることで体質改善の効果が期待できる施術です。効果が出るまでには時間がかかりますが、定期的に施術を受ければ冷え性改善・肩こりや腰痛の改善・くすみや毛穴の汚れの改善など、さまざまな効果が期待できます。
切ったり薬剤を投与したりすることがなく、施術中の痛みやダウンタイムもほぼないので、脂肪吸引などの施術に不安を感じる方はインディバを試してみてはいかがでしょうか。
■「インディバ」に関する情報
平均価格:4.6万円
ダウンタイム:ほぼなし
リスク、副作用等:ほてり
■本記事で紹介する機器・薬剤について
・日本国内において、医薬品医療機器等法上の承認は取得していません。
・医師等が個人輸入により入手したものです。未承認医療機器については
「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照ください。
・同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・重大なリスクなどが明らかになっていない可能性があります。