口元の形を変えたいとして当院に来られた26歳の女性の方です。
皮膚切開(手術)によって口角を引き上げる「口角挙上術」にて行うこととしました。口角挙上術は、表情を作らずともニッコリと微笑んでいるかのように見えるため「スマイルリップ」などの名称で呼ばれることもある手技です。
術後の写真は1ヶ月後の状態です。
口角直上の皮膚を三角形に切除し、これによって生じた皮膚欠損部に口角を移動して縫合することで、半永久的に口角を引き上げて自然とほほ笑んでいるような口角のラインを形成します。施術では、単に皮膚切開・皮膚切除を行うだけではなく、口角下制筋を一緒に切除したり口角挙筋や大頰骨筋を切除短縮するといった操作を加えることで、口角の後戻りを防ぎます。術後の傷跡については、赤唇と白唇を境界部ピッタリに切って、極細の糸でルーペや顕微鏡を使って寸分の狂いなく正確に縫合出来ればほとんど目立ちません。
口角が引き上げられている他、口唇の横幅を横方向に広げる効果も得られています。これはとても重要なことで、唇の横幅にある程度のボリュームがあることは、美人の条件の1つであるからです。
最後に、口元・口唇に変化を与える美容形成外科手術には、今回紹介した口角挙上術(スマイルリップ)の他にも口元を立体的に見せるM字リップ形成や口唇縮小術、口唇増大術など、実に多種多様なアプローチがあります。目、鼻に次いで顔の重要パーツである唇についても、美意識の高い方からのリクエストが当院では増えつつあります。