門屋 一貴
美容整形は昔と比べて身近になってきていますが、私としてはあくまでも”医療”であると考えております。 手軽なプチ整形と呼ばれる内容ですら少なからずデメリットが伴うものであることを理解しておく事が必要です。 また、美容医療は医師が例え100点だと感じる治療を提供できたとしても、患者様が満足していなければ意味が無く、どれだけ患者様の求めるものを理解し、達成できるかが重要な治療です。 その一方で、医療として行える事には限界があり、必ずしも患者様のご要望を全て叶えられるとは限らない面もあります。 大切なのは、不要な治療やリスクの高いものを勧めたりせず、術前から術後まで真摯に患者様と向き合い続ける事だと考えています。 メリットばかりを訴求するようなクリニックもありますが、そればかりを強調するのではなく、きちんとリスクやデメリットまで説明し、必要の無い治療は「必要ない」とお伝えする事で、信頼関係が築かれ、良い治療が提供できるのではないでしょうか。 私は2011年から10年間を大学病院や急性期病院で消火器・一般外科医として働いてきました。 そして外科医として10年目を迎え、一つの節目として新たなチャレンジをしたいと考えていた時、ご縁あって知る事となった売上市場主義と真逆の城本クリニックの理念に惹かれた事が美容外科医になった転機です。 それまでは美容外科領域に興味はあるものの、美容の医者は「金儲け」「闇落ち」といったネガティブなイメージがあったのですが、競争が激化している美容医療業界の中で、真面目系美容外科として生きる事を決意して現在にいたります。 都市部などでは飽和状態ともいわれるほど美容医療には多くの医師が参入してきていますが、過剰な競争の中には売上至上主義のところも存在しており、不当な高額請求や危険な治療の提供などが現実として存在しています。 こうした悪徳美容クリニックが見事なマーケティングを行っている事もあり、被害を受ける患者様も後を絶たない状況となっています。 もちろん大多数の医師は真摯に美容医療に向き合っていて、患者様の満足のために良質な治療を提供をしておりますので、きちんとした法整備や取り締まりの強化などで正常化する事に期待したいのですが、なかなか進みそうにもありません。 少しでも悪徳クリニックの被害者を減らすためにも、真面目な医師が正しい情報を発信していく事が求められ、私自身もその一旦を担えればと考えております。
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