他院で2回二重切開(うち1回は眼瞼下垂修正も)を受けられた患者様。目の開きの左右差を気にされておりました。術前は右目は内側の開きが弱く外側にかけて上がっていくつり目気味のカーブ、左目は内側の開きがよく外にかけて下がっていく丸いタレ目気味のカーブでした。どちらが好きかは好みなのですが、患者様は右目の方が好きでつり目気味な目になりたいとのことでした。
現在の状態からつり目ぽく見せるためには①特に左目の内側の開きを下げて(挙筋後転)、外側の開きを上げて、外側へかけて広がっていく目の開きへ変える、②内側の二重幅を下げて外へかけて広がる二重の形に変える、③目尻靱帯移動で目尻の位置を上げる、④眉下リフトで外側の皮膚を多めに切除する、⑤額こめかみリフトで外側の眉位置を上げる以上5つの選択肢を話し合い、まず①、②、④を行うことにしました。
デザインはこちらをご覧ください。上の切開線が前回の瘢痕、下の切開線が今回の切開線。眉毛側に剥離し現在の二重を消した上で下方で新たな二重を作り直す皮膚切除なしのデザイン。前回の二重の再癒着予防のため眼窩脂肪移動を行いました。過去の瘢痕は極力切除しハム目も修正しましたがやりすぎると二重幅が狭くなりすぎるため適度な範囲に留めます。全体的に少し二重幅が狭くなるので、理想より狭くなりすぎた場合は後から前額こめかみリフトで広げます。
術後の写真をご覧ください。目の開きが左右揃い、黒目の内側から外側にかけて開きがよくなるつり目気味のカーブになっていますね。新しい切開線で二重となり、前回の切開線での食い込みは消失しております。眼瞼下垂手術を応用すれば開きを上げる(挙筋前転)だけでなく下げること(挙筋後転)も自由自在です。
目元/二重切開目元/眼瞼下垂(切開)目元/目尻切開目元/目元修正目元/目尻靭帯移動目元/目頭切開