エラボトックスで小顔になれる?ダウンタイムや費用を解説
「エラを目立たなくしたいけど、切開はしたくない」そのような人にはエラボトックスがおすすめです。エラボトックスは、気になるエラ部分にボトックス注射を行うことで、筋肉を弛緩、萎縮させ、フェイスラインをスッキリとシャープにする施術です。
今回は、エラボトックスについて、施術内容やリスク、費用について解説します。
この記事の監修者:石橋 正太
横浜TAクリニック
私自身も美容医療を受けた元・患者です。患者様の立場にたったご不安の解消、丁寧な施術、アフターケアを心がけています。
大手美容クリニックにて分院院長職を数年勤め、その場しのぎではない、患者様と共に歩む診療スタイルを継続して参りました。
幸い前職では糸のリフトアップ、ヒアルロン酸豊胸、目の下のくま治療、唇縮小、顎プロテーゼなどで全国からご指名でご来院いただいておりました。
今後も患者様のニーズにお応えできるよう全力を尽くします。お気軽にご相談にお越しくださいませ。順天堂大学医学部 卒業
虎の門病院 初期臨床研修(外科プログラム 外科・麻酔科・救急・集中治療などを学ぶ)
2010年
獨協医大越谷病院 学内助教
2013年
大浜第一病院 糖尿病センター長(糖尿病を合併した肥満患者さんに対してGLP-1受容体作動薬による肥満治療を数多く手掛ける。)
2014年
大手美容クリニック 入職(本院や基幹院にて多くの手術を経験。)
2016年
大手美容クリニック表参道院 院長
2019年
銀座TAクリニック 入職
このドクターについて詳しく見るエラボトックスとは?
エラボトックスは、フェイスラインに関する施術法のひとつです。
エラが気になる場合は、エラ削りという美容整形もありますが、エラ部分の骨を削るため切開が必要です。しかし、ボトックス注射であれば、切らずにエラに関する悩みを解消することができます。
注射をするだけという手軽さから人気があります。
ボトックス注射とは?
ボトックス注射は、シワの改善やふくらはぎを細くする施術として有名です。
ボトックス注射として使用されるボツリヌストキシンには、筋肉を弛緩させる作用があるため、施術部位に注射することで小顔効果が狙えます。
医療の現場では主に、顔面痙攣や眼瞼痙攣などの治療薬として使用されています。
エラボトックスで小顔になるメカニズム
エラボトックスの施術では、ボトックス注射を咬筋(噛むときに主に使っている筋肉)に打つことで、顎周辺の筋肉の力を弱らせます。その結果、顔の外側下側が痩せていき、小顔になることができます。
繰り返し注射を行うことで、筋肉そのものが小さくなっていき、やがてスッキリとした小顔を手に入れることが可能です。
咬筋の力を弱めるため、施術後は一時的に噛む力が弱くなったと感じることがありますが、日常生活に支障はありません。
ボトックス注射がおすすめな人
ボトックス注射は、以下の悩みを抱える人におすすめです。
「エラは骨格の問題だから」と諦めているかもしれません。しかし、エラボトックスであれば、骨を削ることなくシャープなフェイスラインにすることが可能です。
「エラはなくしたいけど、切開手術には抵抗がある」という人におすすめの施術でしょう。
ただし、薬にアレルギーを持っている人や妊娠中や授乳中の人、その他医師が難しいと判断した人は、エラボトックスは受けられません。
エラボトックスで歯ぎしりの治療も
ボトックス注射は、歯ぎしりを緩和する方法としても使われています。
歯ぎしりは、奥歯を強く噛みしめることで起こる症状です。咬筋の緊張をほぐす方法として、ボトックス注射には大きな効果が期待できます。
歯ぎしりや食いしばりには、マウスピースの使用が一般的でしたが、ボトックス注射であれば数か月程度、食いしばりを弱めることができます。
ボトックス注射は保険適用になるのか
基本的に、ボトックス注射は保険適用外の施術法です。
エラボトックス注射の効果の持続期間
ボトックス注射は、施術後2週間〜1か月ほどで効果が現れます。ただし、半年程度で効果はなくなるため、持続させたい場合は、効果が切れ始める3か月目あたりで、再度ボトックス注射を打つとよいでしょう。
1回目の施術後、3~4か月ごとにボトックス注射を繰り返すことで、筋肉は徐々に小さくなっていきます。筋肉が萎縮したら、後はメンテナンスとして半年から1年に1回程度注射をすると効果的です。
エラボトックスの施術概要
エラボトックスの施術方法は、気になるエラ部分に注射をするだけです。注射の痛みに弱い人には、麻酔クリームや笑気麻酔を使用してくれるクリニックもあります。ただし、麻酔クリームの場合は効果が現れるまで20〜30分程度の待ち時間が必要となります。
エラのどの部分に打つのかを具体的にマーキングしていき、打つ場所が決まったら注射をしていきますが、クリニックによってはマーキングを行わない場合もあります。
また、クリニックによっては患部を冷やしながら注射をしていくことがあります。
注射が終われば、患部を止血して施術は終了です。施術時間は5〜10分程度です。
施術後はマッサージなどをする必要はなく、もし針の跡が気になるのであれば、マスクを活用しましょう。
エラボトックスのダウンタイム
エラボトックスのダウンタイムはほとんどありません。
メイクも軽いものであれば、当日より可能です。ただし、クリームやリキッドタイプのファンデーションは針を刺した部分に入り込み、炎症が起こる可能性があるため注意が必要です。
お風呂やシャワーは問題ありません。熱めのお湯に長時間浸かると、血行がよくなって腫れるリスクがあるため、長風呂は控えましょう。
まれに、ボトックス注射を打った際に、針が血管に当たってしまうと内出血を起こすことがあります。一時的に紫色になりますが、多くは1~2週間程度で目立たなくなります。
エラボトックスの費用
エラボトックスの費用は、10,000円~50,000円程度です。使用する製剤や回数はクリニックによって異なるため、クリニックごとに金額は大きく異なりますが、安さだけでクリニックを選ぶことはやめましょう。
また、ボトックスという名称は、米国アラガン社の登録商標です。そのため、他社の製剤はボトックスと名乗ることはできません。しかし、ボトックスという名の認知度の高さから、クリニックによっては他社の製剤を使用していても「ボトックス注射」と名乗っている場合があります。
アラガン社以外の海外製のA型ボツリヌス毒素製剤を使用しているクリニックもあるため、施術先のクリニックでどの製剤を使用しているか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
エラのボトックス注射の失敗例
美容整形には失敗がつきもので、エラボトックスも例外ではありません。
例えば、注射する場所を間違えてしまうと、筋肉が緩み、表情筋がうまく動かせなくなり、表情が不自然になります。全体的に人相が変わってしまったというケースもあります。
注入するボトックスの量が多いと筋肉が動かしにくくなり、唇に違和感が出たり、コップで水を飲んだときに口の端からこぼれてしまったりといった症状が起こります。
ボトックス注射は、3〜6ヶ月程度で効果がなくなるため、一生そのままというわけではありません。しかし、ボトックスの効果がある間は、日常生活に不便を感じることでしょう。
そのようなリスクを避けるためにも、ボトックス注射の施術を受けるときは、施術経験の豊富な医師がいるクリニックを選ぶことが重要です。
まとめ
ボトックス注射は、切らずに気になるエラを目立たなくする方法です。
何度も注射をしなければならないものの、施術時間が短く、ダウンタイムが少ないという大きなメリットがあります。
失敗する可能性はゼロではありませんが、時間の経過とともに元に戻ってくるため、美容整形の中では気軽に試せる施術といえるでしょう。