アートメイクって何?気になる施術方法・メリットデメリット・価格を解説!
「アートメイクって具体的にどんな方法で施術するの?」
「興味はあるけど痛みが心配…」
こんな疑問や不安を抱えている方は少なくないと思います。そこでこの記事では、アートメイクの施術方法、メリットデメリット、価格、注意点などについて詳しく解説します。
この記事の監修者:久保田 なお
美容皮膚科・美容外科医として、医療行為として美を提供しています。美容など女性の悩みに関して相談にのっています。
このドクターについて詳しく見るアートメイクとは
アートメイクとは、眉やアイライン、唇などの皮膚に医療用の針を使って色素を注入する施術です。アートメイクをすることで、スッピンでもメイクをしているかのような仕上がりになる、と人気を博しています。まずは施術方法やダウンタイムなどについて見ていきましょう。
アートメイクの施術方法
アートメイクの施術の流れは以下の通りです。
デザインを決める
麻酔をする(主に麻酔クリームを使用)
下書き
皮膚に針を使って色素を注入する
色素をふき取り、アフターケアを行う(仕上がりチェックや自宅でのケア方法の説明など)
施術にかかる時間は、麻酔に15~20分、施術で20~40分の計1時間ほど。クリニックによっては受付時に麻酔を行い、デザインを決めている間に麻酔がきき、すぐに施術が始められるようにする、というところもあります。
また、色素は皮膚の表面に近い「表皮」に注入しますが、ターンオーバーによって色素が徐々に排出されてしまうため、だんだんと薄くなってしまいます。そのままだと持続期間は1~3年ほどと言われているため、2~3回ほど施術を繰り返すことで、ある程度色素を長持ちさせることが一般的です。
ダウンタイムと過ごし方
術後は痛みや腫れが現れることがあるほか、針で皮膚を傷つけているので、しばらくは皮がむけたりかさぶたができたりします。
また、ダウンタイムの期間は施術した箇所によっても異なります。
さらに、色素が定着するまで1週間ほどかかるので、その間は以下のような禁止行為があります。
・施術箇所のメイク
・施術箇所を濡らさない
・洗顔&クレンジングの使用
・激しい運動
・入浴(シャワーのみ使用可)
施術後の過ごし方や禁止事項については、担当医師の指示に従ってください。
アートメイク直後は傷口が開いている状態なので、血行が良くなると色素が流れ出してしまう可能性があります。そのため施術後の過ごし方がアートメイクの持続性を左右する、といっても過言ではありません。
アートメイクのデメリット
「スッピンに自信を持てる」「メイク時間を短くできる」など、アートメイクにはたくさんのメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。
痛みを感じることがある
個人差はありますが、施術中に痛みを感じることがあります。しかし事前に麻酔できるので、そこまで心配する必要はありません。不安な場合は、痛みが強い場合の麻酔の追加が可能かどうかを事前に質問しておきましょう。また、術後にヒリヒリとした痛みを感じることもありますが、通常は我慢ができる程度で、数日程度でおさまります。
アレルギーを起こすことがある
麻酔や使用する針、色素などに対してアレルギー反応を起こすことがあります。クリニックによっては色素のパッチテストが可能な場合があるので、心配な方はパッチテストができるクリニックを選びましょう。また、施術前のカウンセリングで体質などを伝えることでトラブルが回避できることもあるので、そういった対応が丁寧なクリニックで施術を受けるのがおすすめです。
体質や持病によって施術できないことがある
以下に該当する方は施術を受けられない可能性があります。
・金属アレルギー
・アトピー
・敏感肌
・抗がん剤の治療中
・薬を服用している
・目や目の周りを手術したことがある
・妊娠中、授乳中
これらは施術後のアレルギーやトラブルにつながることもあるため、事前のカウンセリング時に必ず申告するようにしてください。
希望通りのデザインにならないことがある
眉毛、アイライン、唇はどれも顔の印象を左右する重要なパーツです。ちょっとした角度や色の違いで違和感を感じてしまうこともあるため、事前のカウンセリングでしっかりと希望を伝えるようにしましょう。また、カウンセリングが丁寧で実績があるクリニックを選ぶことも大切です。
万が一希望通りのデザインにならなかった場合、レーザー治療などで消す方法もあるので医師に相談してみましょう。
アートメイクの価格
メニュー | 相場 |
---|
眉 | 2回で120,000円程度 |
---|
アイライン | 2回で60,000円程度 |
---|
リップ | 2回で60,000円程度 |
---|
アートメイクは施術者によって仕上がりに差がつくことがあるため、価格が安いという理由だけで安易に決めてしまうのはおすすめしません。また、施術代だけでなく、カウンセリング代、麻酔代、アフターケア代などが別途料金となる場合もあるので、よく確認しておくべきです。
アートメイクは医療行為!必ずクリニックで施術を
アートメイクは医療行為なので、医師や医師の指示のもとで看護師が施術することが義務付けられており、そういった医療従事者がいない美容サロンなどではできません。必ず美容クリニックなどの医療機関を選ぶようにしましょう。また、アートメイクは色素が定着するまで施術をくり返す必要があるうえ、持続期間も1~3年ほどです。長い付き合いになることを考え、クリニック選びは慎重に行ってください。