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次世代レーシック「ICL」とは?レーシックとの違いやメリットデメリットを徹底解説!

レーザーで角膜を削って屈折力を調整する視力矯正術で、もっともポピュラーな矯正手術といえます。 ただ、従来のレーシックには、重度の近視の方には不適合だったり、思うような結果にならなくても元に戻せなかったりするといったデメリットもあります。そこで期待されているのが、次世代レーシックともいえる「ICL」です。今回はこの最新の視力矯正術について、詳しく解説してきます。

久保田 なお医師

この記事の監修者:久保田 なお

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美容皮膚科・美容外科医として、医療行為として美を提供しています。美容など女性の悩みに関して相談にのっています。

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ICLとは

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ICLとは、角膜を削らなくてもできる視力矯正手術です。従来のレーシックは角膜に傷をつけて矯正する方法でしたが、ICLは傷をつけるのではなく、眼内にレンズを埋め込んで矯正します。いったん手術をしてしまえばその後は特別なメンテナンスも必要なく、乱視や近視が強くても施術が可能だったり、レーシックに比べてリスクが少ないなどメリットがたくさんある施術法です。 多少のデメリットもないわけではないので、従来のレーシックとの違いをしっかり理解し、自分にとってベストな選択をしましょう。

ICLとレーシックの違い

ICLとレーシックの違いをまとめると、以下のようになります。
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ICLは、眼内にコンタクトレンズを埋め込むような手術です。施術は以下のような手順で進められます。
麻酔薬を点眼する
黒目と白目の境界に数ミリ程度の小さな切れ目を入れる
小さく折りたたんだICLレンズを挿入し、眼内に固定する
傷口は眼内圧によって自然に閉じるので、縫合せずに終了
手術時間は片目で10分、両目で20分程度なのでごく短時間で済みます。術後は2時間ほど院内で安静にし、医師の診察後に帰宅します。 手術直後に視力が改善していることを感じる人が多いようですが、当日はまだぼんやりとした見え方になります。1ヶ月ほどは点眼薬を使いますが、数日ほどで見え方が安定してきます。 一方のレーシックは、角膜の表面を削って部分的にめくり、眼球にレーザーを照射して角膜をもとに戻すという手順を踏みます。そのため、角膜に傷がついて見え方の質が低下したりするなど、トラブルの可能性も若干高くなります。 手術時間と術後の過ごし方はICLとほぼ同じです。早ければ当日には日常生活に不自由がないぐらいに回復し、翌日以降には良好な視力が得られます。

メリット

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ICLは次世代レーシックともいわれており、従来のレーシックにはないメリットがたくさんあります。

長期間安定した快適な視界

ICLで埋め込んだレンズは半永久的に使用できるため、特別なケアは必要ありません。また、レーシックでは視力が戻ってしまうことがありますが、ICLでは近視が元に戻ってしまうことは非常にまれです。もし視力を元に戻したくなった時や調整したくなった時にはレンズを取り外すこともでき、白内障などの手術も可能。 さらに、術後の見え方については、角膜を削るレーシックより、角膜を削らないICLの方がクリアです。鮮明で立体感のある見え方はICLの大きなメリットです。

レーシックができない強度近視でも手術可能

従来のレーシックでは-10D以上の強度近視の方は施術を受けることができませんでした。ところがICLでは、-10D以上の方も施術が可能。 この「D」で表される単位は「ジオプトリー」の略で、レンズの屈折力を表します。0を正常とし、数字が大きいほど見えにくさが強いことになります。-10Dになると、眼から10cmほどの距離でないと鮮明に見ることができません。ICLの登場で、視力で深刻な悩みを抱えていた方にも希望が持てるようになりました。

目の負担が少ない

ICLはレーシックと違って角膜を削らない手術です。レーシックでは角膜を約28mm切開しますが、ICLではわずか3mmほど。角膜の神経を傷つけないので、術後の違和感やまぶしさ、ドライアイなどのリスクは非常に少ないです。 また、レーシックでは角膜の表面(フラップ)をめくったあとにシワが入ったり厚みが均一にならないというトラブルもありますが、ICLではそもそもフラップを作らないので、その心配がありません。さらにICLのレンズには光を反射する特性があるので、紫外線をカットするという嬉しい効果も期待できます。

デメリット

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ICLには残念ながらデメリットもあります。このデメリットも含めて、施術方法を選びましょう。

費用が高い

ICLのデメリットはそれほど多くありませんが、ICLの費用は30~50万円程度、レーシックは6~30万円程度と、レーシックより高額になる傾向があります。これは最先端の技術を自費診療で受けるためですが、眼鏡やコンタクトレンズを使い続けることと比べると、長期的にはそれほど大差ないのかもしれません。

レンズの完成まで時間がかかる

ICLのレンズはひとりひとりに合わせてオーダーで作ります。場合によっては数ヶ月かかることもあるので、予約をしたらすぐに手術を受けられるわけではありません。

術後の不具合や白内障になることも

確率は1.5%ほどと決して多くはありませんが、レンズを挿入するときに水晶体を傷つけて白内障になってしまうことがあります。白内障になってしまった場合は、濁った水晶体を取り除いた後で人工水晶体に入れ替えます。 また、当初目標としていた度数とはズレてしまうこともないわけではありません。このようなズレが生じてしまった時は、レンズを入れ替えることで調整が可能です。 レーシックでも術後の感染症や合併症のリスクなどはあるため、施術の際は医師とよく相談したうえで施術方法を決めるとよいでしょう。

まとめ

ICLとレーシック、どちらにもメリットとデメリットがありますが、視力が低い方ほどICLがおすすめです。なぜなら、レーシックでは角膜を削って視力を調整するため、角膜の神経を傷つけてしまい、近視が強いほど傷が多く、見え方の質が低下しやすいのです。費用面ではICLの方が高額になる傾向がありますが、一生付き合っていく視力なので、メリットとデメリットをよく比較し納得できる施術を受けましょう。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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