鼻整形後に必要なメンテナンス

まずは鼻整形後に行うメンテナンスについて紹介します。鼻整形にはいろいろな施術方法があるので、これから鼻整形を考えている方は、メンテナンスを含めて検討していきましょう。
ヒアルロン酸注入やレディエッセ注入は定期的に行う必要がある
ヒアルロン酸には注入部分にふっくら感をもたらしたり形を整えたりできるため、鼻筋や鼻先に注射をするだけで鼻を高くしたり細く見せたりといったプチ整形が手軽にできます。また、腫れが少ないことからも人気です。ただ、時間とともに体内に吸収されていくので、効果は長くても1年ほどと考えられています。
レディエッセは、骨などを形成するカルシウムハイドロキシアパタイトという成分で、ヒアルロン酸と同様、注射をするだけで鼻の整形ができる治療法です。自然なやわらかさがあるので触っても自然な感触になり、ヒアルロン酸より注入量が少なくても効果を得ることができ、効果持続期間についてもヒアルロン酸の2~3倍と長いのが魅力です。
いずれの施術法も注入後はやがて元に戻ってしまうので、仕上がりを維持するには、ヒアルロン酸は8ヶ月~1年に1回程度、レディエッセは2~3年に1回程度、定期的に注入していく必要があります。
糸による鼻整形は元に戻ることがある

糸を使った鼻整形は、鼻先を尖らせたり、鼻を高くしたい方におすすめの施術法です。医療用の特殊な糸を使って鼻先や鼻筋に埋め込んで理想の鼻に近づけ、シャープな印象を実現します。
こちらは溶ける糸を使用するので、埋め込まれた糸はやがて体内に吸収されます。そのため、持続期間は約1年程度と限りがあります。糸が体内に吸収されても、糸の周囲のコラーゲンが線維化するのですぐに元に戻るわけではありませんが、やはり定期的なメンテナンスが必要となります。
L型プロテーゼは入れ替えが必要な場合がある
鼻筋に人工軟骨(プロテーゼ)を埋め込む施術法はよく知られていますが、中でも鼻の形に添ったL字型の軟骨をL型プロテーゼと呼びます。
プロテーゼ(人工軟骨)自体は溶けるものではなく、基本的には交換が必要なものではありません。しかしL字型という形状のために鼻先に負担がかかりやすく、何年も入れたままにしておくと皮膚を突き破ってしまう可能性があることから、永久に効果を維持するにはリスクがあります。
しかし、現在ではメンテナンス不要のI型プロテーゼが主流となってきており、施術例は少なくなってきているため、あまり心配しなくていいでしょう。
メンテナンス不要の鼻整形とは

理想の鼻になれても、定期的なメンテナンスが必要となるとためらってしまうかもしれませんね。実はメンテナンス不要の、効果が半永久に続く施術法もあります。
I型プロテーゼ
L字型ではなく、I字型のシリコン製のプロテーゼを挿入する施術方法です。施術前に高さや形状などを細かく削って調整するので、自然で美しい鼻が実現でき、鼻先が横に広がることもなく、効果が半永久的であることから人気となっています。
ただし、ダウンタイムはそれなりにあります。最初の1週間ほどは腫れが強く、落ち着いてくるのは施術後約1ヶ月ほど経ってからなので、今すぐ理想の鼻を、というわけにはいきません。また、人工軟骨が定着する前に衝撃を与えるとプロテーゼがずれてしまうことがあるので、術後半年程度は十分に注意が必要です。
- 料金目安:約10~40万円程度
切開する鼻整形

メスで鼻を切開し、軟骨を移植したり削ったり、脂肪や組織を除去したりする施術法です。鼻が低い方や幅が広い方、細すぎる方など、ひとりひとりの顔立ちに合わせて鼻の形をバランスよく整えられるのが特徴です。
基本的に切開するのは鼻の穴の中など、外から見えにくいところなので、傷跡はそれほど心配する必要はないでしょう。ただ、場合によっては本人の耳の軟骨を切除して鼻に移植することもあり、全身麻酔をかけた手術になるので、手術時間も3~4時間は覚悟しておく必要があります。また、当日は入院してその後数日は包帯をしたままになるので、術後しばらくは制限のある生活をすることになります。
抜糸までは1週間ほどかかり、赤みなどのダウンタイムは3ヶ月ほどです。自然になじむには半年ほどかかることもあります。
- 料金目安:約20~100万円程度
まとめ
鼻の形や高さを理想に近づける鼻整形ですが、それを維持するのにメンテナンスが必要となると、費用も時間も継続してかかることになります。メンテナンス不要のI型プロテーゼや切開術なら効果が半永久的なので、メンテナンスが気になる方はこちらを視野に入れてみてはかがでしょうか。