あごボトックスとは?ダウンタイム経過やメリット、デメリット、費用について。失敗しないため向いてない人も徹底解説!
あごに力を入れると梅干しのように細かな無数のしわができる場合には、あごボツリヌストキシン注射がお勧めです。
気になるあごの梅干しじわをなくす他、あごをシャープにする効果もあります。
この記事の監修者:和田 哲行
品川美容外科渋谷院(※品川スキンクリニック提携)
杏林大学医学部を卒業後、杏林大学医学部附属病院を経て品川美容外科へ入職。品川スキンクリニック新宿院 院長、品川美容外科新宿院副院長、品川スキンクリニック立川院院長を経て品川美容外科渋谷院院長をしております。2001年 杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 第二内科 勤務
2002年 品川美容外科 入職
2010年 品川スキンクリニック 新宿院 院長
2011年 品川美容外科 新宿院 副院長
2012年 品川スキンクリニック 立川院 院長
2016年 品川美容外科 渋谷院 院長
このドクターについて詳しく見るあごボツリヌストキシン注射とは
※一般的によく使われている「ボトックス」という名前は、アラガン社という製薬メーカーが製造している商品の名前です。そのためこの記事では、全体の薬剤の意味で使われている「ボツリヌストキシン」という言葉で解説します。
ボツリヌストキシンとは
ボツリヌストキシンは筋肉の働きを緩和する作用のある製剤です。
ボツリヌス菌から抽出されたボツリヌストキシンというたんぱく質によってできており、筋肉が収縮する際に生じるアセチルコリンという物質を抑制する働きがあります。
必要以上に筋肉が動くのを抑えて、しわの原因を防ぐのがボツリヌストキシンの役割です。
あごへのボツリヌストキシン注射では、あごの発達しすぎた筋肉(オトガイ筋)や口元を下にさげる筋肉(口角下制筋)の働きを弱めることであごのしわを改善したりあごのラインのシャープにします。
あごに梅干しじわができる理由
あごにグッと力を入れると、梅干しのように無数の小じわができるのは、あごの筋肉(オトガイ筋)が発達していることが原因です。
子供の頃からの癖で顎に力を入れてしまう人もいますが、加齢に伴い次第にあごの筋肉は収縮していくため、若い頃よりも梅干しじわになりやすくなります。
あごボツリヌストキシン注射を行うことで、筋肉の働きが緩和されて滑らかなあごにすることができます。
あごボツリヌストキシン注射で期待できる効果
あごの筋肉(オトガイ筋)が発達すると、梅干しじわができるだけではなく、力をいれすぎることでその他にも以下のような症状が生じることも多いです。
口角があがる
あごに力を入れる癖ができると、口元の筋肉も下方に引っ張られるため、次第に口角が下がってきてしまいます。
あご(オトガイ筋)とあわせて、口角を下に下げる筋肉(口角下制筋)にもボツリヌストキシン注射を行うことで、オトガイ筋の発達によって下がってしまった口角をあげることができます。
あごがシャープになる
オトガイ筋が発達すると、あご先のラインが太く大きくなります。ボツリヌストキシン注射を行うことで、オトガイ筋の筋肉の働きが弱まり、あごのラインが細くなります。
前に出ているあごが改善する
オトガイ筋が発達していると、あごの前面においてもボリュームが出てしまうことがあります。
横から見た時にあごが出っ張っていると気になっていた方も、ボツリヌストキシン注射によって滑らかのラインのあごにすることができます。
肩こりや頭痛が改善する
あごの筋肉(オトガイ筋)が必要以上に緊張し続けると、これが原因で肩こりや頭痛につながることもあります。
この場合、ボツリヌストキシン注射注射を行うことで肩凝りや頭痛も軽減されます。
ボツリヌストキシンの種類
一般的によく使用されている「ボトックス」という名前は、実はアラガン社という製薬メーカーが製造するボツリヌストキシンの名称です。
ボトックス以外にもボツリヌストキシンを使った同じような製剤はいくつかあります。
ボトックス(アラガン社製)
厚生労働省が「しわ改善に効果的」と承認しており、世界でも最も使用されているスタンダードなボツリヌストキシンです。
日本はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ各国でその効果は認められており、80ヵ国以上で治療承認を得ています。
痛みを軽減するためにリドカインが配合されているボトックスビスタもあります。
ゼオミン
ドイツのMerz Group Service GmbH社が製造したボツリヌストキシンで、FDA認可済です。
ニューロノックス
韓国Medy-Tox社製のボツリヌストキシンです。リーズナブルな点が一番の特徴です。
ボツリヌストキシンの用途
あごの梅干しじわ改善などで使用されるボツリヌストキシンですが、それ以外にも様々な用途で活用されています。
多汗症治療
わき汗治療としても使用されています。その他、額や手の平の汗治療でも使用されます。
表情じわの改善
眉間にしわを寄せたりあごをすぼませるなど、表情を作った際の筋肉の動きによってできるしわはボツリヌストキシンで改善することができます。
ふくらはぎを細くする
筋肉の働きを弱めることができるボツリヌストキシンは、ふくらはぎの筋肉を小さくする目的でも活用されています。
いわゆる子持ちししゃもと言われるようなふくらはぎの方に適しています。
えらの出っ張りの改善
耳の下のえらと呼ばれる部分が出っ張っていると、フェイスラインがベース型になり顔が大きく見えてしまいます。
この部分が張っているのは咬筋という筋肉の発達が原因で、ボツリヌストキシン注射によって咬筋の働きを弱めることでフェイスラインをシャープにすることができます。
あごボツリヌストキシン注射のメリット
ダウンタイムがほぼない
ボツリヌストキシンは術後の腫れや赤みもほとんどなく、注入時に麻酔を使用しなくても痛みをそれほど感じない施術です。
また注入は5分ほどで終わるため、手軽に受けることができます。
1回の注入で半年程度持続
あごへのボツリヌストキシン注射は一度の注入で4か月~半年程度持続します。
2回目以降も定期的にボトックス注射を行うことで、より自然に筋肉の動きが抑制されていくため、効果持続期間が少しずつ長くなります。
あごボツリヌストキシン注射のデメリット
筋肉が動かしにくくなることも
筋肉の動きを抑制する働きがあるボツリヌストキシンですが、注入量が多かったり注入する部位によっては筋肉が動かしにくくなることもあります。
内出血が生じることも
あごには毛細血管が通っています。ボツリヌストキシン注射をする際にはできるだけ血管を避けて注射を行いますが、万が一あごの細い血管を通ってしまうと、内出血が生じることがあります。
内出血は、通常は1週間ほどで元に戻ります。
あごボツリヌストキシン注射の向いてない人
あごが大きい原因が筋肉ではなく骨格の場合は、ボツリヌストキシン注射を行っても改善することはできません。
梅干しじわは改善できますが、あごをシャープにしたいという際にはヒアルロン酸注入や骨切りなどの別の治療を行う必要があります。
あごボツリヌストキシン注射のダウンタイム
ボツリヌストキシン治療によるダウンタイムはほぼありませんが、場合によっては2,3日ほど赤みが出ることがあります。
なお注入後もすぐにメイクをすることが可能です。
術後は注入部位をあまり強くもんだりしないようにしてください。
あごボツリヌストキシン注射の注意点
ボツリヌストキシン注射は注入後2~3週間ほどで効果が現われます。
その後は3か月~半年程度効果が持続し、その後少しずつ元に戻りますが、個人差があり、中には2,3か月ほどで元に戻ってしまうこともあります。
あごボツリヌストキシン注射の施術について
まずは診察であごの状態を確認します。
希望によって麻酔(麻酔クリームなど)をします。
ボトックス注射を行います。
注射後、数分ほど患部を冷やしたり圧迫したりします。
あごボツリヌストキシン注射の費用感
ボトックスの種類やクリニックによって価格が異なります。
3,500円~50,000円