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プラセンタ注射で美肌になれる?更年期にもおすすめの理由

更年期に差し掛かり「いくら寝ても疲れがとれない」「イライラして仕方ない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 更年期の症状や重症度は個人差が大きく、日常生活に支障が出ている場合は婦人科に受診が必要です。問診で更年期障害と診断された際は、治療が必要になります。 更年期障害の治療法の一つとして、「プラセンタ注射」があります。また、プラセンタ注射は、更年期障害の治療で使われるだけではなく、肌あれやシワ、シミの改善など、美容効果も期待できる治療法です。 今回は、美肌効果も期待できるプラセンタ注射について詳しく解説していきます。

大山 希里子医師

この記事の監修者:大山 希里子

東京イセアクリニック

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プラセンタ注射とは?

プラセンタを含むとうたう化粧品やサプリメントが多く販売されています。その多くは、馬や豚から抽出されたプラセンタを使った商品で、効果はさまざまなようです。 では、プラセンタ注射とは一体どのようなものなのか、わかりやすく解説していきます。

そもそもプラセンタとは?

プラセンタとは、哺乳類の妊娠・出産で重要な役割を果たす「胎盤」のことを指します。 妊娠中、胎児とへその緒でつながっている胎盤は、血液と酸素と栄養を胎児に届ける役割を担っており、出産によって役目が終わると体外へ排出されます。

プラセンタ注射で期待される効果

プラセンタ注射は、必要な栄養を補い、美容や健康に効果を発揮します。 抵抗力を高める力や、アレルギーを抑える効果も見込めます。また、ビタミンやミネラル、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸といった美肌を助ける栄養素も豊富に含まれています。 プラセンタ注射に期待される効果は、下記の通りです。
美肌効果
活性酸素除去
疲労回復
自律神経失調症の改善
更年期障害、生理不順の改善
抵抗力アップ
抗アレルギー作用
アンチエイジング
冷え性、頭痛、肩こりの改善
肝機能の改善、解毒作用
乳汁分泌促進
ただし、これらのプラセンタの有効性に関して、まだ明確なエビデンスがないものもあります。

プラセンタ注射が受けられるクリニック

プラセンタ注射は、婦人科をはじめ、美容皮膚科や皮膚科でも取り扱っています。施術は皮下注射や筋肉注射で行います。 美容目的の場合は、自費診療になります。更年期障害や肝機能障害など、一部の病気に対しては保険適用になるケースもあります。気になる症状がある場合は、医師に一度相談してみましょう。

日本で使用できるプラセンタエキスの種類

日本で受けられるプラセンタ注射は、ラエンネックとメルスモンの2種類です。どちらもヒトの胎盤から製造されており、厚生労働省の承認を受けた医薬品になります。 美容への効果は、ラエンネックもメルスモンもほとんど変わりありません。

ラエンネック

ラエンネックは、慢性肝疾患による肝機能障害の治療薬として使用されます。 ラエンネックのプラセンタエキスは、分子分画法によって抽出が難しいとされる細胞増殖因子を取り出したものです。特殊なフィルターを通して有効成分を抽出することで、分子を壊すことなく、細かく分けることができます。

メルスモン

メルスモンは、更年期障害や乳汁分泌不全の治療薬として使用されます。メルスモンのプラセンタエキスは、精製過程で強酸を利用した加水分解法という方法で抽出されています。 強酸を使っているため、多少有効成分は破壊されますが、美容目的での利用に関しては、ラエンネックと効果に違いはありません。

プラセンタ注射のダウンタイム

プラセンタ注射は、5~10分程度で施術が終わり、ダウンタイムはほとんどありません。注射の影響で小さな内出血を起こすことはありますが、1~2週間程度で自然に吸収されます。 当日からシャワーや入浴が可能ですが、長時間の入浴、飲酒や激しい運動は禁止しているクリニックもあります。施術後の過ごし方については、医師の説明をしっかり確認しておきましょう。

プラセンタ注射の費用

美容目的でプラセンタ注射を受ける場合は、健康保険の適用外です。施術を受けるクリニックによって多少変わりますが、費用の目安は1回に900円~1,500円前後と手頃な価格設定になっています。 医師の判断や症状によっても変わりますが、週に1回程度の頻度で受けると、効果が現れやすくなるでしょう。なお、クリニックでは別途初診料がかかるため、初診時の費用はもう少しかかります。

プラセンタ注射が保険適用になる3つのケース

プラセンタ注射は、美容目的で利用する場合は自費になりますが、健康保険が適用される場合もあります。 適用されるケースは、更年期障害、乳汁分泌不全、慢性肝疾患による肝機能障害の3つのいずれかの病気と診断された場合です。 保険適用となる3つのケースについて、詳しくみていきましょう。

1. 更年期障害

更年期障害の治療としてプラセンタ注射と行う場合、健康保険が適用される年齢は、45~59歳までです。 更年期障害は閉経前後にホルモンバランスが崩れることから、気分の落ち込みやほてり、めまい、頭痛、倦怠感など、さまざまな症状が現れます。プラセンタ注射で治療を行うと、これらの症状を改善することができます。

2. 乳汁分泌不全

出産後に、母乳が十分にでない状態を乳汁分泌不全と言います。プラセンタ注射は、乳汁分泌不全の治療に対して、保険が適用されます。 プラセンタ注射は、乳汁分泌不全の原因になっている乳腺の発育不全や、ホルモン異常の改善に効果があることがわかっています。産後の体調不良やストレスにも効果があるため、気になる症状がある人は医師に相談しましょう。

3. 慢性肝疾患による肝機能障害

慢性肝疾患による肝機能障害の人も、プラセンタ注射を保険適用で受けることが可能です。 プラセンタ注射は、肝細胞を増やし、肝機能が本来の健康な状態に戻れるようにサポートしてくれます。肝機能が改善し、毒素を正常に排出できるようになれば、飲酒による肝臓疲労の回復も期待できます。

プラセンタ注射のリスクや副作用は?

プラセンタ注射には、大きなリスクや副作用がありません。 プラセンタエキスの原料になっている胎盤は、日本国内で健康体の母親から正常分娩で生まれたものだけを使っています。その胎盤から血液やホルモンを取り除き、汚染がないことをチェックしてから販売されているのです。 しかし、プラセンタ注射の感染症リスクを懸念して、使用を禁止にしている国があることも事実です。

アメリカではプラセンタ注射が禁止

アメリカをはじめとする諸外国では、感染症やさまざまなリスクを懸念して、プラセンタ注射の使用を禁止しています。更年期障害と診断されても、プラセンタ注射を受けることはできません。 しかし、健康志向の強いアメリカでは、出産時に手に入る自分の胎盤を加工して、カプセルとして服用できるサービスがあります。出産後の体力を回復させたり、産後うつの症状を軽減したりする効果があるとされていますが、医薬品ではなく、リスクについてよく考える必要があります。

プラセンタ注射を1回すると献血ができない

2006年10月より、プラセンタ注射を1回でも打ったことがある人は献血することができなくなりました。 プラセンタ注射に使われるプラセンタエキスは、ヒトの胎盤を原料にしているため、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病のリスクを完全に排除することができないからです。そのため、現在に至るまで、慎重な対策がとられています。

プラセンタ注射で太る?

プラセンタ注射で太るという副作用は確認されていません。ただし、プラセンタ注射の効果で新陳代謝がアップし、食欲が増した結果太ってしまったということは考えられます。 また、自律神経の乱れが改善できた結果、ストレスが軽減し、過食しなくなって痩せたというケースもあるようです。現時点では、プラセンタ注射そのものが太る原因にはなりません。

まとめ

プラセンタ注射は、ヒトの胎盤を原料としています。プラセンタにはさまざまな栄養が凝縮されており、美容だけではなく、医療目的でも使われています。 日本で作られているプラセンタ注射は、安全性が高く、副作用もあまりみられません。定期的に施術する必要はありますが、価格はリーズナブルです。気になる人は、まずカウンセリングから受けてみてはいかがでしょうか。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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