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シミ取りレーザーでシミは本当に解消できる?

年齢を重ねると肌にできてくるシミは、鏡を見るたびに気になるものです。年を追うごとにますます増えたり、濃くなったりしてくると、セルフケアだけでは対処しきれなくなってきます。 そこで、今回は美容整形で行われるシミ取りレーザーについて、施術方法やダウンタイム、費用などについて解説していきます。

江馬潤医師

この記事の監修者:江馬潤

シロノクリニック 恵比寿

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2000年 北里大学医学部卒業 2016年 戸塚共立第1病院 入局 2019年 シロノクリニック入職

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シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーは、シミにレーザーを当てることで、肌の奥にあるメラニン色素を破壊してシミを解消する施術です。 シミには、老人性色素斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、肝斑、雀卵斑(そばかす)などいろいろな種類があります。シミができる要因は数多く、最大の要因となるのは紫外線です。紫外線を浴びるとメラニン色素が過剰に作られ、シミの元となります。 メラニン色素は、肌のターンオーバーに合わせて排出されます。しかし、加齢やストレス、喫煙などが加わると、メラニン色素の排出が正常に行われず、そのままメラニン色素が肌にとどまってしまい、シミやくすみの原因となってしまうのです。 そこで、できたシミにレーザーを照射すると、シミのメラニン色素のみに対して反応し、やがてカサブタになってはがれ落ちて、きれいな肌になることができます。 では、シミ取り治療に使われる主なレーザーを紹介します。

ピコレーザー

ピコレーザーは、従来のレーザーと比べて「ピコ秒」というさらに短い波長で照射することで、メラニン色素を破壊します。 出力が弱くても、肌の奥のメラニン色素まで届けることができます。そのため、皮膚への影響を最小限に抑えつつ、色素沈着が起こりにくいというメリットがあります。

Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーは、シミだけではなく、あざや刺青(いれずみ)の除去にも使用される強力なレーザーです。一度の照射でも高い効果を得ることができます。 肌の奥の色素沈着やあざにも効果があり、メラニン色素にのみ吸収される性質があるため、正常な肌細胞へのダメージは最小限に抑えて治療することが可能です。

たるみやシワも取れるレーザー治療

シミの治療に使われるレーザーの中には、シミだけではなく、たるみやシワ、美肌効果があるものがあります。 その一部を紹介していきます。

リフトアップレーザー

リフトアップレーザーは、シミに効果のあるレーザーと、シワやたるみに効果のあるレーザーの2種類を組み合わせたものです。 シミを薄くすると同時に、毛穴の引き締まったハリのある肌を手に入れることができます。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、シミだけではなく、脱毛作用があります。また、肌のコラーゲン生成を促し、小じわを改善する効果があります。

フォトRF

フォトRFは、パルスライトと高周波を組み合わせた施術です。シミやくすみを解消しつつ、シワも改善することができます。

シミ取りレーザーは皮膚科でも施術可能

シミ取りレーザーは全国の美容皮膚科や美容外科のほか、一般の皮膚科でも導入されています。 そのため、身近に美容皮膚科がない場合は、一般の皮膚科にシミ取りレーザー治療を行っているかどうか問い合わせてみるとよいでしょう。

シミ取りレーザーの施術方法

どのシミ取りレーザーを使用するにしても、基本的な施術の流れは同じです。 施術を受ける前にメイクを落とし、患部の消毒を行います。レーザーによる施術時間は部位やシミの数によって変わりますが、小さいものであれば数分程度で終了します。 その後は、軟こうを塗り、保護シールを貼って施術が完了となります。

シミ取りレーザーのダウンタイム

シミ取りレーザーでは、照射した瞬間に痛みを感じるものと、感じないものがあります。 感じないものであれば、ダウンタイムはほとんどありません。痛みを感じるものでは、施術後の数時間は肌が腫れたり、赤みが出たりすることがあります。多くの場合は、自然に落ち着いていきます。 当日からメイクや洗顔、シャワー、入浴が可能ですが、強いマッサージなどは3か月程度、肌が落ち着くまで控えるようにしましょう。

シミ取りレーザー後の経過

レーザーを当てた箇所は、徐々にカサブタができ始めます。無理に剥がさず、自然に剝がれるのを待ちましょう。 カサブタが取れると、赤みのある新しい肌が出てきますが、紫外線に当たると再び色素沈着を起こしてしまいます。UVケアと保湿をしっかり行うことが大切です。

レーザー照射部分がカサブタにならない場合は?

施術後、患部にカサブタができないこともありますが、その場合はシミがあまり取れていない可能性があります。ただし、シミが濃く、皮膚の深層にできているものは、レーザー治療をしてもカサブタができず、レーザー照射により分解されたあと、そのまま体内に吸収される場合があります。 術後の経過でちょっとでも気になることがあれば、施術を受けたクリニックに相談してみるとよいでしょう。

シミ取りレーザーの費用

シミ取りレーザーは、1回の照射で効果が実感できるものと、数回に分けて施術が必要な場合があります。回数がかさむと費用はその分高くなります。 多くのクリニックでは、シミの大きさによって価格を設定しています。大きくなるほど高額になり、シミ1か所当たり2,500円~10,000円が目安となります。

シミ取りレーザーは保険適用外

基本的に、美容皮膚科や美容外科でシミ取りレーザーの施術を受ける場合は、健康保険が適用されずに自由診療となります。 しかし、一部のシミは、健康保険が適用となることがあります。健康保険が適用になるかどうか、施術を受ける前にクリニックへ確認しておくとよいでしょう。

韓国のシミ取りレーザーの費用

韓国でのシミ取りレーザーの相場は、日本国内のクリニックに比べて安いです。渡航費や滞在費を考慮して総額を見積もっても、韓国で施術を受けたほうが安い場合があります。 大体の目安として、顔全体にレーザーを当てる場合で10,000円~20,000円くらい、濃いシミに部分的にレーザーを当てる場合で1,500円前後と、日本と比べて低価格で施術を受けることができます。 しかし、帰国後にトラブルが起こっても、すぐに施術を受けたクリニックへ相談に行くことは困難です。海外で美容整形を受ける場合は、費用だけではなく、アフターフォローも考慮して選択することが重要です。

シミ取りレーザーは失敗することもある?

シミ取りレーザーを受けても、シミが増えてしまったり、濃くなってしまったりすることがあります。これはレーザーの照射が強すぎてしまった、あるいは照射間隔が短すぎた場合に起こります。 効果が期待できるからといって日数を空けずに照射するのは危険です。クリニックによって推奨される間隔は異なりますが、レーザー照射のダメージによる色素沈着がおちつく3か月~半年程度1回のペースで照射するようにしましょう。 また、レーザー照射を受けたあとに、ホームケアを怠ってしまうと、色素沈着が起きてしまう場合があります。術後の肌はとても弱く、紫外線の影響をいつもよりも強く受けてしまいます。 日焼けするような長時間の外出はできるだけ避け、常に保湿を十分にする、レーザー照射部分の露出を避ける、日焼け止めで入念にUVケアを行うことを徹底しましょう。 レーザー施術後にシミが増えてしまった場合は、施術を受けたクリニックに相談してください。

レーザー以外のシミ取り治療とは?

ここまでレーザー照射による施術について解説してきましたが、レーザーが怖いという人には美容クリームや内服薬を使用する方法などがあります。

ハイドロキノンクリーム

シミ取りレーザーが怖いという人は、ハイドロキノン配合のクリームがおすすめです。ハイドロキノンには、メラノサイトを抑制し、メラニンの生成を抑える働きがあります。 ハイドロキノンの濃度や投与量が多くなると、患部に赤みやかゆみが生じる場合があるため注意が必要です。

肝斑には内服薬による治療

肝斑は、主に30代以降に発症する後天性のシミです。40代以降の女性では、潜んでいる薄い肝斑を含めると多くの人に見られます。両頰や額、下顎、鼻の下に左右対称にできるという特徴があり、紫外線と女性ホルモンが強く関係しているといわれています。 肝斑には、内服薬で治療する方法があります。肝斑に効く内服薬は、トランサミンです。皮膚のメラニンが増えるのを抑えることにより、肝斑を薄くする効果が期待できます。3か月ほど、継続して服用すると、少しずつ効果を感じられるでしょう。

ケミカルピーリングで古い角質を取り除く

ケミカルピーリングは、酸の力で肌の角質層を取り除く治療法です。古い角質が肌に溜まると、シミや小じわ、くすみといった肌トラブルの原因になります。 加齢によってターンオーバーが正常に行われなくなった肌に、ケミカルピーリングを行うと、古い角質が剝がれやすくなり、ターンオーバーを改善することができます。ターンオーバーが改善されると、メラニンが蓄積されにくくなるため、シミ予防にもなるのです。 ただし、肌が弱い人や荒れやすい人の場合は、ケミカルピーリングの施術を受けることができません。また、1回の施術では効果があまりなく、5~10回ほど通院する必要があります。

まとめ

シミ取りレーザーは、美容整形の中では比較的安く受けられる施術で、高い効果が期待できます。 セルフケアで改善しないシミに悩んでいる人は、皮膚科、あるいは美容皮膚科を受診し、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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