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ヒアルロン酸注入でしわを解消?費用・副作用を解説

年齢を重ねていくと、気になってくるもののひとつに「しわ」があります。 おでこ、目元、ほうれい線と気になる箇所はあちこちにあり、スキンケアやマッサージなどに励んでいる人もいるのではないでしょうか。 それでもなかなか消えてくれない頑固な「しわ」には、ヒアルロン酸注入が有効です。 美容整形の中でもヒアルロン酸注入は顔にメスを入れる必要がなく、気になる部分に注射をするだけという手軽さから、プチ整形と呼ばれて人気があります。 そこで、今回はヒアルロン酸注入で「しわ」を解消する方法について、その効果や費用、副作用を解説していきます。

坪内利江子医師

この記事の監修者:坪内利江子

銀座スキンクリニック

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ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸注入とは、皮膚にヒアルロン酸を注射する施術方法です。ヒアルロン酸は、元々体内で生成される保湿成分で、肌の潤いやハリを保つ役割を持っています。 しかし、ヒアルロン酸は年齢と共に減少していくため、結果として皮膚がたるみ、しわやくぼみになってしまうのです。そこで、しわが刻まれた箇所やたるみを引き起こす原因の部位にヒアルロン酸を注入することで、しわを解消できるのがヒアルロン酸注入です。 最近は本来ヒアルロン酸がある皮膚の中だけでなく深く注射することでたるみ対策や形を整える目的でも使用されています。とくに、加齢によるほうれい線やマリオネットラインなどしわ(くぼみ)ができるメカニズムもわかってきており、応急処置的にしわ自体をヒアルロン酸で埋めるのではなく、全体のバランスをみて注入するほうが自然な仕上がりが得られると推奨されてきています。

ボトックス注射とは作用の仕方が違う

しわ取りの美容整形の施術法のひとつに、ボトックス注射があります。ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出したたんぱく質で、筋肉を弛緩させる作用があります。 ボトックスをしわの気になる部位の筋肉に注射すると、こわばった筋肉がほどけてしわが改善されるのです。つまり、筋肉の動きでできる表情ジワには効果が高いです。 ヒアルロン酸の場合は、皮膚の下からしわを押し上げたりボリュームを加えたりすることで、ふっくらとしたハリと弾力のある肌を取り戻したり、リフトアップや形を整えたりすることができます。どこのしわを改善したいかによって、ボトックス注射かヒアルロン酸を使い分けることが重要です。 通常、加齢によって生じるほうれい線や口の周りの細かいしわにはヒアルロン酸が、眉間や目尻、あごなど表情の動きによってできるしわにはボトックス注射が有効ですが、両方組み合わせることが必要な場合もあります。

注入後の修正が可能

ヒアルロン酸注入後に、「施術部位に違和感がある」あるいは「注入箇所の膨らみが気になる」という場合は、ヒアルロン酸分解注射で修正することができます。この注射を打つと、すぐにヒアルロン酸が分解されて元に戻ります。 ただし、本来皮膚の中にあるヒアルロン酸も消失する可能性があるため、全く元に戻るわけではありません。また、動物由来の酵素を含むヒアルロン酸分解注射の場合には、アレルギーを起こす場合があります。 クリニックによっては、ヒアルロン酸分解注射を使用する際に、事前にアレルギーテストを行うところもあります。ヒト由来の酵素の場合はそのリスクは低くなります。気になる場合は医師に相談しましょう。

なじむまでの期間

ヒアルロン酸は、注入数日後から1週間程度は体内の水分を吸収して施術箇所が膨らみ、でこぼこすることがあります。でこぼこ感は、1~2週間程度で自然になじむことが多いですが、製剤によってはなじまないものもあります。 施術部位や個人差もありますし、医師の指示に従いましょう。

ヒアルロン酸によるしわ取り効果の持続期間

ヒアルロン酸注入の効果が持続する期間は、製剤の種類や注入部位、適正な量を入れているかによって変わってきますが、一般的に半年~2年のことが多いです。 本来必要な量に足りない場合は、製剤が実際には残っていても見た目には消えてしまったように感じることもあります。また、よく動く部位は比較的早く代謝されてしまいやすいとも考えられています。ヒアルロン酸は時間が経てば体内に吸収されていく成分ですが、完全に吸収されることはないと考えられています。同じ場所に打ち続けていくとコラーゲンが増えることが分かっており、ヒアルロン酸の持続期間が長く感じられ、次回の注入まで期間を空けることができます。 効果をさらに持続させるためには、追加で必要量のヒアルロン酸注入を行ったり、レーザー、RF、HIFUなどの機械系施術などを組み合わせたりすることが推奨されます。それによってその後のヒアルロン酸注入の量が減ったり次の注入までの期間が長くなったりします。

ダウンタイムと注意点

ヒアルロン酸注入の場合、美容整形の手術の回復期間と言われるダウンタイムは通常はほとんどありません。 針の跡や内出血や赤みがでる場合もありますが、化粧で隠すことができる程度です。多くの場合は、2~3日、長くても1週間程度で自然に目立たなくなります。また、切開手術のように抜糸や、術後のケアも特に必要ありません。 施術直後からから洗顔、メイクが可能とされますが、感染症のリスクもあるのでできれば当日は控えた方が賢明です。また、しばらくはメイクを落とすときに施術部位を擦り過ぎないように注意してください。 入浴は当日から可能ですが、血行がよくなると患部が赤くなったり腫れたりすることがあります。シャワーだけで済ませるか、入浴するときは短時間で済ませるようにしましょう。施術翌日からは、通常通りの入浴が可能です。ホットヨガ、サウナ、激しい運動は1日ぐらい、またマッサージや家庭用美顔器、強い圧迫は少なくとも1週間は控えましょう。

ヒアルロン酸注入の費用の相場

ヒアルロン酸注入の値段は、ヒアルロン酸の種類や美容クリニックによって異なります。料金表示についても、「1回」や「1本」のように表記はさまざまです。使用する本数や量、製剤の種類は、しわの具合や注入する場所によって異なります。 希望の仕上がりにするためには、カウンセリング時にヒアルロン酸はどのくらいの量が必要になるのか、そのための費用はいくらぐらいかをしっかり確認するようにしましょう。 現在厚労省が認可しているヒアルロン酸製剤もあり、概してやや費用が高いですがより安心です。 通常、製剤は1本1㏄のことが多く、1本単位で使用します。安い金額の場合は、0.1㏄あたりの表示で結局その10倍の費用がかかったり、1本を数人の患者さんに分けて使用していたりなど、安いなりの理由があることに注意してください。 1本あたりの金額と部位別の目安として、下記にまとめたので参考にしてください。
1本あたりの費用
50,000円~100,000円(税抜き)
悩みの症状
 
額(おでこ)
1-3本
目の下のくぼみ
0.5-2本
ほうれい線
1-4本
マリオネットライン
1-4本
あご
1-4本

ヒアルロン酸注入のデメリット

ヒアルロン酸注入の施術時間は10分~30分程度と短く、ダウンタイムもほとんどないため、プチ整形として人気がありますがデメリットもあります。 そこで、ヒアルロン酸注入の主なデメリットについて説明します。

持続期間が永久的ではない

ヒアルロン酸は徐々に体内へ吸収されていくため、効果の持続は半年〜2年と短めです。場合によっては、3か月で効果がなくなったようにみえてしまうこともあります。 一時的なしわ取り目的であればよいですが、一度しわのない状態を体験すると、ずっとその状態を維持したいと考える人は多いでしょう。そうなると、効果が切れたあたりで再び施術を受ける必要がでてきます。

1本あたりは安くてもトータルでは費用がかかる

ヒアルロン酸1本あたりの金額は安かったとしても、その1本で希望の仕上がりになるかどうかは医師の技量で異なります。部位やしわの深さでヒアルロン酸の注入量は異なるため、2~3本必要になることもあります。 また、ヒアルロン酸の中には効果が短いものもあり、その場合は頻繁に注入することになるため費用がかさむ場合があります。

副反応

患部に注射を打つだけでしわが解消されるヒアルロン注入は、簡単なようで実は高度な技術が必要となる施術です。施術時の痛みや内出血はまだしも、取り返しのつかない事態になることもあります。 万が一ヒアルロン酸が血管に入ってしまうと、血流障害が起こって組織が壊死してしまい、最悪の場合は失明してしまうリスクがあるのです。 眉間や鼻、ほうれい線の根元など、最近はとくに危険な部位もわかってきているため、直接その部位に注入しないで間接的に効果を出す方法も増えてきています。短期的には、注入したところだけが水を吸いすぎて盛り上がってしまう場合があります。さらに、眼の下はヒアルロン酸の位置が浅すぎて、青く見えてしまうことや、リンパの流れをブロックして注入した近くが膨れてしまうこともあります。 また、施術直後は何も起きなくても、何カ月か経ってから注射部位に感染症を起こすことや、何年も経ってからアレルギーのように注入部位あるいは注入していない部位が腫れてくることもごくまれにあります。 そのようなリスクを限りなく回避するためには、経験豊富な医師に施術を行ってもらうことが重要です。丁寧な医療機関は、1週間以内あるいは数か月ごとの再診を推奨しています。施術後に少しでもおかしいと感じたら、すぐに医師に相談するようにしましょう。

おすすめ美容クリニック選びのコツ

ヒアルロン酸注入を失敗しないためには、クリニック選びが重要です。医師の技術が未熟だと、副作用や後遺症などが出るリスクがあるため慎重に選ぶようにしましょう。 きちんとアフターケアがあるのか、厚労省承認の製剤を扱っているか、値段が高過ぎたり安過ぎたりしないかなど、複数の美容クリニックを比較して選ぶとよいでしょう。心配な場合は、直接クリニックに聞いてみることも大切です。 また、ネット上の口コミや評価を見ることもあるかもしれませんが、情報を鵜呑みにせず、参考程度にしておくことをおすすめします。

「安い」や「うまい」の口コミは参考程度に

ヒアルロン酸注射に限らず、美容整形の施術を受ける場合は、少しでも費用を抑えたいと考えるでしょう。また、少しでも「痛み」が少ない、あるいは自然な仕上がりになる上手な医師の施術を希望するのも当然のことです。 安い施術費用をうたう美容クリニックの広告に目に留まることもあるでしょう。相場よりもはるかに安い金額の場合は、使用するヒアルロン酸がどのような種類なのか、しっかり確認することが重要です。

韓国のヒアルロン酸注入

美容整形の先進国である韓国では、ヒアルロン酸注入も一般的となっており、韓国で生産されている製剤も少なくないために、費用も6,000円~10,000円前後からと日本より安く施術を受けることができます。そのため、安さを求めて韓国で施術を受ける人も増えています。 しかし、韓国でのヒアルロン酸注入がいくら安いと言っても、韓国に渡航する費用や宿泊費がかかるのを忘れてはいけません。ヒアルロン酸注入のためだけに韓国へ行くと、交通費や宿泊費などを含めると、日本で施術するのと費用は大して変わらない場合があります。 何より、施術直後あるいは数カ月や数年たってのトラブルに対してのアフターケアは難しいです。海外での治療内容を確認するのは困難なため、日本の医師に適切な治療を求めることも難しくなります。そのときにすぐ韓国に渡航できるかその後の計画も必要です。 さらに、韓国で美容整形に関するトラブルが起こっても、日本の法律は適用されません。よく注意した上で検討するようにしましょう。

まとめ

女性だけではなく、男性も若々しさを保つために、美容整形を受ける人が増えてきました。中でもヒアルロン酸注入は、短時間でできることや、副作用も少ないため人気があります。 とはいえ、副作用や後遺症がでる可能性はゼロではありません。ヒアルロン酸注入の際は、クリニック選びを慎重に行い、医師とよく相談してから受けるようにしましょう。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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