ほくろ除去の痛みはどの程度?
まずは、もっとも気になるほくろ除去の施術中の痛みについて理解していきましょう。ほくろを除去する方法は「炭酸ガスレーザー」「メスで切開する手術」の2つが主流なので、これらの施術方法に沿って解説します。
炭酸ガスレーザーによるほくろ除去の痛み
炭酸ガスレーザーは水に反応するレーザーです。私たちの皮膚の細胞には水分が含まれているので、この水分に反応して熱エネルギーを発することを利用してほくろ除去をします。麻酔をしてから炭酸ガスレーザーを照射するだけなので、施術時間は1か所5分程度と短めです。
炭酸ガスレーザーはしばしば「ほくろを削る」という表現がされることがあり、痛そうに聞こえるかもしれませんが、瞬時に蒸散してしまうため、実は痛みはほとんどありません。状況に応じて麻酔を使うので、精神的な負担も少ないでしょう。出血も少なく、キズ跡も残りにくいのですが、大きく盛り上がったほくろの場合は完全には除去できないこともあります。
また、ケロイド体質の方は施術部位が赤く盛り上がることがあり、一度できると治らないため注意が必要です。
手術によるほくろ除去の痛み
外科手術によるほくろ除去は、メスで皮膚を切開してほくろを組織ごと取り除きます。切除後は縫合するので傷跡が残ることもありますが、再発するリスクが少ないことと手術跡が凹みにくいのがメリットです。手術時間は長ければ1時間程度かかることもありますが、最初に麻酔をするので術中に痛みを感じることはほとんどないでしょう。
術後当日は洗顔やシャワーは控えますが、状態が良ければ翌日から可能になることもあります。抜糸までは1週間を目安としますが、その後も定期的に通院して経過を見ることになります。また、ほくろが大きい場合は手術跡の赤みや陥没が消えるまでには時間がかかることもあり、炭酸ガスレーザーと比較すると、痛みは小さいものの、傷跡が気になりやすいかもしれません。
ほくろ除去の術後の痛み
炭酸ガスレーザーは術後の痛みはほとんどないといわれています。術後はテーピングで患部を保護し、2週間ほどで皮膚が再生してきます。
一方、手術による痛みは、皮膚を切開しているので翌日ぐらいまでは続くでしょう。ただ、痛み止めなどを処方されることが多いので、長時間つらい思いをすることはなさそうです。
ほくろ除去の痛みを最小限に抑える方法
ほくろ除去は多少の痛みをともなうものですが、レーザー治療でも麻酔の使用が検討されることもあるので、施術中はそれほど痛みを感じることはないでしょう。ただ、一般的な麻酔は注射なので、注射の痛みはあるものと思ったほうがいいでしょう。注射がどうしても苦手な方は、麻酔クリームを使って注射の苦痛をやわらげる方法や、皮膚を冷やして痛みを軽減する方法もあります。痛みについて不安がある方は、主治医に相談してみましょう。
なお、ほくろのタイプによって適した施術方法が違ってきます。自分のほくろがどのようなタイプなのかを認識しておくと、施術方法を予測できます。
・炭酸ガスレーザー…小さく浅いほくろ・隆起したほくろ・縫合が難しいと思われる場所にあるほくろ
・切開による手術…大きなほくろ・産毛などが生えているほくろ
まとめ
ほくろ除去に大きな痛みをともなうことはほとんどないようです。痛みが予想される場合は麻酔を使いますし、注射が苦手な方には麻酔クリームを使えます。痛みが不安でほくろ除去をためらっている方は、カウンセリングに一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。