ピコレーザー施術後のケア
ピコレーザーを照射した箇所は、赤ちゃんの肌のようにデリケートで外部からの刺激に弱い状態になっています。正しいケア方法を理解して守ってあげましょう。
紫外線対策を十分に行う
ピコレーザー照射後のお肌は紫外線に弱くなっているため、十分に紫外線対策をしないと施術箇所が再びシミになってしまいます。
患部が肌色に戻って周辺のお肌と変わりない状態になるまでは、処方された軟膏や日焼け止めを塗る、日傘を差す、帽子やサングラスを着用するなどして、紫外線に当たらないようにしましょう。
かさぶたが取れるまでは注意を
シミ取り目的でピコレーザーを照射する際はレーザーの出力を上げるため、照射箇所のダメージとなり、かさぶたができることがあります。かさぶたは7~10日ほどで自然にはがれてくるので、自分で無理にはがさないようにしましょう。無理にはがすと、施術箇所が色素沈着を起こす可能性があります。
また、従来のレーザーでは施術後にガーゼやテープで患部を保護する必要がありましたが、ピコレーザーによる施術の場合は、そうしたケアは必要ありません。ただし、場合によっては術後~かさぶたが取れるまで、ガーゼやテープでケアするよう指導されることもあるので、そのときはクリニックの指示に従いましょう。
ガーゼやテープが目立つと困るという場合は、医療用コンシーラーが使用できる可能性があるので、クリニックに相談してみてくださいね。
過度な刺激を与えない
ピコレーザー照射後の肌は、紫外線だけでなく摩擦にも弱い状態です。過度な刺激を与えると、炎症性色素沈着(肌の炎症によってメラニンが生成されて起こる色素沈着。シミの原因になる)を起こす可能性があります。
施術当日から普段通りにクレンジングや洗顔、スキンケアなどをしてもかまいませんが、刺激を与えないようにやさしく行いましょう。
施術後のメイクはできるだけ控える
ピコレーザーの施術後すぐにメイクをすることも可能ですが、メイクをするとクレンジングや洗顔が必要になり、こすってしまうリスクが上がるので、できるだけ控えるのがおすすめです。
また、患部に赤みが出ている場合は、炎症が悪化するのを避けるためにも、赤みが治まるまでメイクは控えましょう。
色素沈着のリスクが高い方は積極的なケアを
日焼けしやすい人はメラニンが生成されやすく、色素沈着を起こしやすい体質です。また、年齢を重ねるとターンオーバーの速度が低下するため、ピコレーザーで破壊されたメラニンを排出しきれずに色素沈着を起こすことがあります。
このような色素沈着のリスクが高い人は、とくにピコレーザーの施術後のケアを徹底しなくてはなりません。
日焼け止めや日傘などで紫外線を防ぐのはもちろん、シミ対策の内服薬の摂取などを積極的に行いましょう。
ピコレーザー施術後の日常生活
ピコレーザーはお肌へのダメージが少ない施術なので、施術当日から洗顔やシャワー、入浴などを行っても問題ありません。
ただし、赤みが出てヒリヒリしているときは落ち着くまで入浴を避けること、そして飲酒や喫煙は施術翌日まで控えましょう。
また、洗顔中や入浴後のスキンケアの際に患部をこすらないよう注意が必要です。かさぶたができてくると患部にかゆみを感じることがありますが、引っ掻かないよう気をつけてください。
ピコレーザー施術後のトラブルへの対処法
ピコレーザーの施術後に、腫れや痛み、肌荒れなどが起こったり、しっかりケアしていたのに色素沈着が起こったりすることがあります。こうしたトラブルが起きた場合の対処法についても知っておきましょう。
腫れや痛みがある場合は冷やす
ピコレーザー照射後に腫れや痛みが出た場合は、患部をしっかり冷やせば24時間程度で落ち着いてきます。いつまでも症状が落ち着かない場合は、クリニックに相談しましょう。
にきびや肌荒れの悪化が見られる場合は適切なケアを
ピコレーザーの施術後に炎症や腫れが起きた結果、毛穴が塞がってニキビや肌荒れの悪化などが起こることがあります。
このようなときは、しっかりお肌を保湿しましょう。場合によっては内服薬や外服薬を処方してもらえることもあるので、長期間治らない場合は、クリニックに相談してください。
色素沈着が見られる場合は適切な治療を
ピコレーザーを照射した箇所が色素沈着を起こしてしまった場合は、治療をしなくても自然に治っていくことが多いですが、気になる場合はクリニックに相談して適切な治療を受けましょう。ハイドロキノン(メラニン色素の生成を抑制する効果がある薬)などが処方されることがあります。
まとめ
ピコレーザーの照射後は、お肌が非常にデリケートな状態になります。色素沈着などのトラブルが起こらないよう紫外線対策を行い、こすったり引っ掻いたりして刺激を与えないようにして過ごしましょう。