アンチエイジングはいつから始めるべき?
「アンチエイジング」というと、20代には関係なさそうに感じますが、実はお肌を作るのに重要なタンパク質やコラーゲンといった成分の合成能力のピークは18歳といわれています。
18歳を過ぎたら急激に合成能力が下がるというわけではなく、徐々に下降していくので、20代前半ではそれほどお肌の衰えは感じないかもしれません。しかし、内部では確実に老化が始まっているのです。
20代後半から40代ごろにかけては、とくに合成能力の低下が顕著になってくるので、20代後半からはお肌の様子を注意深く観察するようにしましょう。いつもと同じ化粧水なのに肌馴染みが悪い、しっかりケアしているのにお肌が疲れて見える、体調を崩しやすいなどの変化を感じたら、エイジングケア開始のサインです。
20代から始めるアンチエイジングメニュー【ニキビ】
ニキビを放置して重症化したり、加齢によってターンオーバーが乱れたりするとニキビ跡が治らなくなる可能性があるので、早めのケアが重要です。ニキビ改善におすすめのアンチエイジングメニューについて知っておきましょう。
PDT(フォトダイナミックセラピー)
PDTは、特殊な光に反応する「アミノレブリン酸」というアミノ酸を内服して皮脂腺に取り込ませ、そこに光を当てることで皮脂腺を破壊、アクネ菌を殺菌する療法です。
アミノレブリン酸によって皮脂腺やアクネ菌に光を集中させるので、周囲の皮膚にダメージを与えることなくニキビを治療できます。価格は顔全体で1回5万円程度です。
ピーリング
軽度のニキビであれば、ピーリングも有効です。薬剤を皮膚に塗布して肌表面の古い角質を取り除き、ターンオーバーを促進させて新しい角層の生成を促すことで、ニキビやニキビ跡を改善します。
価格は顔全体で1回4,000~5,000円程度と比較的安いので、若い方でも受けやすいでしょう。
20代から始めるアンチエイジングメニュー【乾燥】
乾燥肌は冷暖房などによる乾燥だけが原因で起こるものではなく、老化によってお肌の水分やセラミドなどの天然保湿因子が減ることでも起こります。
お肌の乾燥はシワの原因になりますし、お肌のバリア機能が低下して肌荒れが起こりやすくなり、その炎症がもとでシミができるなどエイジングサインの原因になるので、早めのケアが肝心です。
イオン導入
イオン導入は微弱な電流を皮膚に流すことで、ビタミンCやプラセンタなどの美容成分を皮膚の深部まで届ける施術です。
セルフケアの50倍ほどの浸透力があるので、乾燥肌の改善にも役立ちます。価格は1回4,000~7,000円程度で、使用する成分によって異なります。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションでは、特殊な電気パルスによって細胞間に一時的に隙間を開け、美容成分を皮膚の深部まで届けます。
その効果はイオン導入の20倍といわれており、イオン導入では浸透させられないヒアルロン酸などの分子が大きい成分や、ビタミンAなどの脂溶性の成分も浸透させることが可能です。価格は顔全体で1回1万~1万5,000円ほど、使用する成分によって異なります。
20代から始めるアンチエイジングメニュー【毛穴トラブル】
毛穴の開きやつまり、黒ずみなどの毛穴トラブルは、20代でも悩んでいる方は多いのではないでしょうか。このような毛穴トラブルには以下のようなアンチエイジングメニューがおすすめです。
フラクショナルレーザー
毛穴の開きにはフラクショナルレーザーがおすすめです。皮膚表面に微細なマイクロレーザービームを照射し、熱エネルギーを真皮に伝えて真皮を活性化させて毛穴を小さくします。価格は顔全体で1回3万~4万円程度です。
カーボンピーリング
毛穴のつまりにはカーボンピーリングがおすすめです。カーボン(炭素)の微粒子が配合されたクリームを塗ってレーザーを照射することで、カーボンとともに余分な角質汚れや皮脂をはじき飛ばします。価格は顔全体で1回2万円程度です。
ハイドラフェイシャル
毛穴のつまりの改善には、ハイドラフェイシャルもおすすめです。特殊な機械で美容成分を含んだ水に水流を起こし、それをお肌に当てることで汚れを除去しながら、美容成分をお肌に届けます。価格は1回3万円程度です。
20代から始めるアンチエイジングメニュー【たるみ】
お肌が老化してくると、たるみも気になってくるでしょう。お肌のたるみには、どのようなメニューが効果的なのでしょうか。
HIFU
お肌のたるみには「HIFU(ハイフ)」がおすすめです。お肌を支える皮下組織やSMAS筋膜に、1点集中させた超音波を当てて熱エネルギーを伝えることで、周囲の皮膚にダメージを与えずに皮膚を引き締めます。価格は顔全体で1回8万~13万円程度です。
通常、HIFUは3~6カ月に1回程度、継続的に受けることが推奨されています。しかし、費用が高額になりますし、すでにたるみが出てしまっていると改善に時間がかかるものです。そのため、年1回など施術間隔を開けても良いので、たるみが少ない若いうちから治療を始めたほうが良いといわれています。
20代のエイジングケアで大切なこと
アンチエイジングメニューはいろいろありますが、どのメニューでも限界はありますし、費用もかかります。肌に変化を感じたら治療すれば良いと考えるのではなく、日頃からアンチエイジングを意識した食生活や生活習慣、スキンケア、紫外線対策などを徹底し、「老けない肌作り」をすることが大切です。
そのうえで、セルフケアではどうにもならないことが出てきたときに、アンチエイジングメニューを取り入れることを考えましょう。
まとめ
お肌のピークは18歳。それ以降は、若く見えても内部で老化が進んでいきます。「まだ若いから関係ない」と考えずに、普段からアンチエイジングを意識した生活をして、気になる変化があったら早めに治療を開始しましょう。