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皮膚が割れたように見える「肉割れ」の原因と美容クリニックでの治療法

皮膚が割れたように見える「肉割れ」は、セルフケアでは治りません。なぜセルフケアでは治らないのか、肉割れの原因と美容クリニックでの治療法について知っておきましょう。

久保田 なお医師

この記事の監修者:久保田 なお

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美容皮膚科・美容外科医として、医療行為として美を提供しています。美容など女性の悩みに関して相談にのっています。

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皮膚が割れたように見える「肉割れ」の原因

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肉割れは、医学的には「皮膚伸展線条(ひふしんてんせんじょう)」や「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」などと呼ばれます。 妊娠や思春期における急激な体の成長、トレーニングによる急激な筋肉の成長、急に太ったことなどで、皮膚がついていけず、真皮(皮膚の一番外側の表皮の下にある)が裂けてしまうことが原因となります。また、加齢や妊娠中のホルモンの働きによって、皮膚の弾力のもととなるコラーゲンが減ると、少しの刺激で真皮が裂けることもあります。 この裂け目が表面から透けて見えるのが肉割れなのです。

セルライトとの違い

セルライトは皮下脂肪が増えてリンパ管や血管などが圧迫され、うまく排出されなくなった老廃物が脂肪細胞の周りに蓄積されてできるもので、肉割れとは大きく異なります。 改善方法、治療方法も違うので、自分で判断がつかない場合はクリニックなどで相談してみましょう。

皮膚が割れたように見える「肉割れ」の美容クリニックでの治療法

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肉割れは1度できてしまうと、どれだけセルフケアをしてもなかなか改善できません。美容クリニックで治療しても、割れた皮膚を完全に治すのはむずかしいですが、目立たなくすることは可能です。具体的な治療方法を見ていきましょう。

レーザー

肉割れ部分にレーザーを照射して皮膚の細胞を活性化するなどして、肉割れを改善できることがあります。使われるレーザー機器には以下のようなものがあります。
ピコレーザー:肉割れ箇所にピコ秒(1兆分の1秒)でレーザーを照射し、皮膚の深部に熱エネルギーを届けてコラーゲンの生成を促す
ロングパルスヤグレーザー:皮膚から離れた位置から連続的に光を照射して真皮に熱エネルギーを届け、コラーゲンの生成を促す
フラクショナルレーザー:レーザーで皮膚表面にミクロの穴を開け、皮膚を再生させる
レーザー治療は術後赤みや腫れが数日~1週間程度続く程度でダウンタイムが軽いのがメリットですが、思ったよりも効果が出ないことがある、火傷することがあるなどのデメリットがあります。価格は使用するレーザーや部位によって異なりますが、1回あたり3~7万円ほどが相場です。

イントラセル

イントラセルは、1cm四方に複数の極細の針を挿入し、高周波RFを出して組織に熱ダメージを与え、組織が修復する力で肉割れ改善を目指す治療法です。 ダウンタイムが数日~1週間程度と短い、1回で効果を実感できるなどのメリットがありますが、価格は10~18万円程度とやや高額です。

タイタン

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タイタンは肉割れ箇所に赤外線を当てて加熱し、真皮のコラーゲンを収縮させ、収縮したコラーゲンが再生する作用を利用して肉割れ改善を目指す治療法です。 術中に痛みを感じることはなく、体への負担が少ないのがメリットですが、1回あたり6万円程度の施術を3週間に1度程度のペースで2~3回続ける必要があります。

マッサージピール

マッサージピールは、真皮を刺激してコラーゲンの生成を促進する作用のある「高濃度トリクロロ酢酸」を配合した薬液を肌に浸透させ、肉割れ改善を目指す治療法です。 手軽でダウンタイムもなく、即効性があるのがメリットですが、施術中に火照りや刺激、術後に赤みや皮むけ、乾燥などが起こることがある点に注意が必要です。価格は1回で2万円程度になるでしょう。

ダーマペン・ダーマローラー

ダーマペンやダーマローラーは、微細な針がついたペン状、またはローラー付きの機器で肌に穴を開け、皮膚が修復しようとする力を利用してコラーゲンを産出させて肉割れ改善を目指す治療法です。 他の方法では改善が難しい肉割れにも効果が期待できる治療法ですが、1回5~10万円ほどの治療を1ヵ月に1回、5回前後受ける必要があります。

炭酸ガス治療

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炭酸ガス治療では、ごく細い針で肉割れ箇所に炭酸ガスを注入し、炭酸ガスによるダメージを修復する際の作用でコラーゲンの生成を促して肉割れ改善を目指します。 ダウンタイムが少なく、長期間経過した肉割れにも効果が期待できるのがメリットですが、照射箇所への過度な刺激により色素沈着してしまうことがあります。価格は1回3万5,000円程度です。

リジェネラ

リジェネラは、目立たない箇所から採取した数ミリ程度の皮膚から有効成分だけを取り出し、成長因子を加えて肉割れ箇所に注入、肌を再生させることで肉割れを治療する方法です。 自己組織を使用するので安全性が高いというメリットがありますが、価格が25~45万円ほどと高額になります。

切除縫合や皮膚移植

肉割れ箇所を切除縫合したり、皮膚移植したりするという方法もあります。肉割れした皮膚を取り除くので確実に肉割れが消えますが、手術の傷あとに悩まされることもあります。 また、抜糸まで1週間ほど、傷あとが落ち着くまでに半年~1年ほどかかるなど、肉割れの治療としてはデメリットが大きい方法です。金額は切除の範囲によりますが、15万円ほどが相場です。

クリームによるホームケア

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クリニックなどで肉割れに効果のあるシルダームなどのクリームを処方してもらい、肉割れの予防、解消のためにホームケアすることもあります。医療機関専売品であれば、市販のものよりは肉割れに効果を感じられるでしょう。

まとめ

美容的にどうしても気になる肉割れは、セルフケアでは改善しづらいため美容クリニックで治療を受けるのがおすすめです。治療法にはさまざまな種類があるので、メリット・デメリットや費用などを比較して、最適なものを選びましょう。

ご注意術式や変化の度合いに応じて効果、ダウンタイム期間には個人差があります。
また、医師の監修を経て誤りがないよう万全を期しておりますが、もし誤りとお考えになる情報がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。運営で確認の上、必要な対応をさせていただきます。

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