二重全切開＋眼瞼下垂修正他院修正中等度＋ROOF切除エターナル美容クリニック / 30代女性

以前より目の開きの悪さと左右差がお悩みであった患者様。前職時代より面識がありましたが、一度はご縁がなく他院で眼瞼下垂手術を受けられたものの目の開きも左右差も一切変わらなかったとのこと。術前の状態を把握している僕にとっても、開瞼の変化が何一つないことが分かります。 前医にて変化がないことを相談したところ、眼瞼下垂手術には問題がなく食い込みの問題だから二重埋没法をすればよいと言われ、言われるがまま二重埋没法を受けられました。術後左側の額〜こめかみにかけて激しい頭痛が生じ、僕のところに急遽ご来院されました。 僕からしたら、一連の流れがそれはそうでしょうね、、、という感じなのですが患者様からしたらたまったものではありませんよね。高額な施術料金を支払った上、変化がない挙句、激しい頭痛に悩まされるわけですから。 眼瞼下垂手術は二重整形の中でも最上級に難しい手術です。どんな名医が行っても全例一発で完璧な左右対称にすることは難しく、少なくとも10人に1人は再手術になる手術です。インスタをみて二重の症例が綺麗だからという理由だけで執刀医を選んではいけません。二重埋没法や、単純な二重切開法とは別次元の難易度の手術です。手術が上手いわけではなく写真を撮るのが上手いだけの先生もたくさんいるので騙されないようにしましょうね。 眼瞼下垂手術は基本的に形成外科出身の先生が得意としている領域になります。純粋な美容外科出身でこの手術を得意としている先生はごくわずかです（いい先生もいらっしゃり、僕が最も尊敬している先生も形成外科出身ではありません。） 僕は形成外科出身ではありませんが、天性の手術の才能と努力、今まで患者様に真剣に向き合ってきたことから得られた経験から、形成外科の先生に負けず劣らず眼瞼下垂手術を得意としている自負がありますし、この手術を愛し全てをかけています。でも多くの美容外科出身の先生は同じ次元でこの手術をできておらず、ほとんどがなんちゃって手術となっているのが現状です。 さて、何が言いたいかというと、①眼瞼下垂手術を正確に行う能力、才能がない、ちゃんとやる気がないならはじめから手を出すべきではない。②真の眼瞼下垂の患者様に対して二重埋没法は禁忌（特に挙筋法の煩雑な方法は瞼の締め付けが強いため最悪）です。 同業批判をしたいわけではないので①はともかく、②は今後二重整形をご検討中の患者様には留意していただきたい点です。 二重埋没法は多かれ少なかれ瞼の負担になります。目の開きが元々悪い方はさらに開きを落としてしまう可能性があります。そうなると目があけにくくおでこの筋肉に力が常に入るようになるので目が疲れたり、頭痛が生じるリスクがあります。そもそも目の開きの左右差は二重埋没法では絶対に改善しません。 さて今回の修正内容ですが、患者様はより幅広の平行型の二重をご希望されておりました。ここが難点なのですが、基本的に狭い二重幅の方が目は開けやすく、幅広にすると目が開けにくくなります。額の疲れの症状をとったり開きを改善するためにはなるべく幅を狭くしたいところですが、美容手術なのでご希望に応じて二重幅は広げることにしました。二重幅を広げると睫毛側の組織のあまりが出やすく少しハム目気味な仕上がりにはなるもののそれでも幅広を目指すか、平行と末広の間くらいで今と二重幅自体はあまり変わらないようにしてすっきりとした仕上がりにするか2通り提案しましたが、二重幅の広さを優先したいとのことでした。また瞼の厚みが少し目立っていたことや二重幅を広げたり開瞼を上げることによる眉毛下降により瞼は厚くなるため術後の厚みの増加に対し予防的ROOF切除を行いました。術中の所見は予想通り、前医の手術はこれでは変化が出るわけないよなといった感じでしたがそこはもうノーコメントで、、、 術3ヶ月後の状態をご覧ください。開瞼の左右差はおよそ改善しましたね（細かい話をすると少し左が開きすぎて左右差が逆転しています。）ある程度予定通りの仕上がりではありますが、もう少し内側睫毛の生え際をみせられること、開瞼の左右差（やや左が強く開いていること）から再切開をご提案し今後予定しております。 眼瞼下垂手術、二重修正手術はカーリングのようなものです。一発で的に入れば理想的ですがそもそもがとても難しいためなるべく的に近づける。一回で理想にならず修正を行う場合、絶対的から遠ざけてはならずとにかくできるだけ的に近づける。納得いくまでトライする。こういった手術です。大切なのは医者っぽい見た目でも経歴でもベテラン感でもありません。最後まで責任感を持って誠実に対応してくれる先生を選びましょうね

通常価格90万円

左右差、ハム目、二重の乱れ・薄れなど