目の下のクマは消すことができる
目の下のクマは、寝不足や疲れ、目元への摩擦、目の下の脂肪などが原因でできると言われています。生まれつきクマができやすい人もいます。
一度できてしまったクマは一生治らないというわけではありません。重要なことは、それぞれのクマの種類に合った対処法を行うことです。まずは、クマの3つの種類について説明していきます。
クマの種類によって対処法が変わる
クマは、原因から大きく3種類に分けることができます。自分がどの種類のクマなのかを知ったうえで、対処方法を決めましょう。
クマの種類 | 原因 |
---|---|
青クマ | 眼精疲労・ストレス 寝不足などによる血行不良 |
茶クマ | 紫外線、肌の乾燥による 色素沈着、目の下への刺激 |
黒クマ | たるみ(加齢や紫外線の ダメージによるもの、生まれつきの骨格によるもの) |
青クマの対処法
青クマは、主に血行不良が原因のため、基本は温めることがポイントです。目元を温めるグッズを使用したり、温感ジェルを使ってマッサージをしたりすると効果的です。
茶クマの対処法
茶クマは、主に色素沈着によるものです。目元を強くこすることや、日焼けやメイクの落とし残しなどが原因となり、肌の深いところに色素沈着が起こります。
茶クマの場合は、マッサージを行うとかえって色素沈着を起こしてしまいます。マッサージを行うより、保湿成分や美白成分の入った美容液を使用したり、ビタミンを意識して摂取したり、十分に紫外線対策をしたりすることが大切です。
黒クマの対処法
黒クマの原因は、肌のたるみに加え、コラーゲン不足とも言われています。保湿性の高い美容液やクリームを使用し、肌の潤いを高める必要があります。
また、目の周囲のむくみによっても悪化します。
目頭周辺にある「晴明」というツボは、眼精疲労の改善や血行促進などの効果があり、目の下のクマにも効くと言われています。
クマ治療とは?
クマの種類に合ったセルフケアを行っても、手間と時間がかかるわりに、効果はすぐに現れません。すぐに何とかしたい場合は、美容整形によるクマ治療が有効です。
クマ治療は美容皮膚科で対応可能
クマ治療は、美容外科、美容皮膚科のあるクリニックで受けることができます。
クマ治療の種類
クリニックで行われるクマ治療は、大きく分けて4種類あります。クマの原因によって適した治療法を選ぶことが重要です。
それでは4つのクマ治療について詳しくみていきましょう。
①目元のたるみを改善する治療
肌のたるみによる黒クマは、たるみを解消することで目立たなくできます。ヒアルロン酸の注入や、レーザーを照射してコラーゲンの生成を促すなど、肌にハリと弾力を取り戻すことで、クマを改善します。
②目の周りの脂肪を減らす治療
加齢により目の周りの筋肉が衰えることで、目の周りの脂肪が前にでてくることがあります。この脂肪が目元のたるみの原因の場合は、経結膜脱脂法や脂肪溶解注射で余分な脂肪を取り除いてクマを改善します。
③目の周りの血行を改善する治療
血行不良による青クマを解消する方法としては、目の周りの血行を良くする処置が取られます。レーザー治療が有効な場合もあります。
④色素沈着を解消する治療
茶クマの色素沈着を解消するには、レーザー治療のひとつであるレーザートーニングが有効です。少しずつメラニン色素を破壊します。また、内服や外用治療も用いられます。
クマ治療の費用
クマ治療の費用は、クリニックやクマの種類、治療方法によって異なります。大まかな目安として、下記にまとめましたので、参考にしてください。
治療方法 | 費用 |
---|---|
ヒアルロン酸注入 | 30,000~100,000円 |
レーザー治療 | 3,000~20,000円 |
脂肪溶解注射 | 10,000~100,000円 |
経結膜的脱脂法 | 250,000~500,000円 |
クマ治療を安く受ける方法
クマ治療の費用を少しでも安くしたいという場合は、クリニックが募集している「モニター」として施術を受ける方法があります。
モニターは症例写真や施術前後の写真を撮影し、それをクリニックの院内パンフレットや公式サイトで公開することなどを条件に、費用が安くなります。クリニックによって、院内公開に限定されるのか、ネットに公開されるのか異なります。
モニターでの施術を検討する場合は、どのような条件が設定されているのかカウンセリング時に確認しましょう。
目の下のクマ治療は健康保険適用外
クリニックで行われる施術は、美容目的のため自由診療です。基本的に健康保険は適用されません。
費用について疑問がある場合は、クリニックへ問い合わせましょう。
クマ治療のダウンタイム
クマ治療を受けた後のダウンタイムについて、施術ごとにまとめました。
施術名 | ダウンタイム |
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ヒアルロン酸注入 | 基本的にない。まれにむくみや内出血があるが、1〜2週間で目立たなくなる。 |
レーザー治療 | 特になし。施術直後は赤みやほてり、ヒリヒリ感が出る場合がある。 |
脂肪溶解注射 | 腫れやむくみ、痛みがでるが1週間程度で落ち着く |
経結膜的脱脂法 | 腫れやむくみ、内出血がでる場合がある。1~3週間程度で落ち着く。施術後は目をこすらないように気をつける。 |
外科的処置となる経結膜的脱脂法はダウンタイムが長めになります。それ以外の施術では、ダウンタイムがないか、あっても短くすみます。
クマ治療は失敗することもある?
手軽に受けられるクマ治療ですが、失敗する場合もあります。特に、経結膜的脱脂法では、眼窩脂肪を取りすぎて目の下がへこんでしまったり、左右のバランスが崩れてしまったりすることがあるでしょう。
目の下の眼窩脂肪は6つに分かれており、それぞれの脂肪をバランスよく除去しなければでこぼこしてしまうリスクがあります。
気になる医師やクリニックを見つけたら、カウンセリングに行って、実際の対応を確認することをおすすめします。
クマ治療は韓国でもできる?費用は?
韓国でも、もちろんクマ治療が行われています。治療の費用は日本に比べて安く、ヒアルロン酸注入であれば10,000円前後、経結膜脱脂法でも200,000円前後で施術を受けることができます。
韓国で施術を受けた場合、帰国後にトラブルが起こってもすぐに受診できないというデメリットがあるため注意が必要です。
まとめ
目の下のクマに悩み、あれこれクマの解消法を実践しても、なかなか効果が出ない場合は、美容皮膚科や美容外科でクマ治療を検討してみてはいかがでしょうか。
クマがあることで自信が持てない人、解消法を実践しても消えずに困っている人は、一度クマ治療の説明を聞いてみることをおすすめします。