二重整形後はどれくらい腫れるの?

まずは整形後にどのぐらい腫れるのかを解説します。二重整形は「二重埋没法」と「二重切開法」が主流ですが、それぞれにまったく違う整形術なので、まぶたの腫れかたも違ってきます。
二重埋没法の腫れ
二重埋没法は、メスで切開することなく、まぶたに糸を通して二重を作る方法です。切開をしないため、手術時間が15分程度と短く、ダウンタイムも少ないのが魅力です。
とはいえ、まったく腫れがないわけではありません。腫れが目立たなくなるには1週間程度、自然になじむまでには1ヶ月程度かかります。腫れのピークは手術当日~翌日にかけてですが、これ以降は徐々によくなっていくので、二重整形のために仕事を何日も休む必要はなさそうです。また、術後すぐにメイクができるので、腫れもある程度はカバーできそうです。
ただ、運動や入浴で体を温めてしまうと、血流が促進されて腫れが悪化してしまう可能性があるので、1週間程度は控えたほうがいいでしょう。
二重切開法の腫れ
二重切開法は、メスでまぶたを切って二重のラインを作る方法です。皮膚を切開するうえに、場合によっては脂肪を切って取り除くので、手術時間は1時間近くかかることもあります。
ダウンタイムは埋没法と比べても当日から腫れがかなり顕著です。傷を縫合しているので糸の結び目もあり、抜糸をする1週間後ぐらいまでは痛みもあります。抜糸をするころには腫れは引いてきますが、それでも2~3週間は赤みもあり、目立つと思ったほうがいいでしょう。術後1ヶ月もすると傷跡は白い線になり、3~6ヶ月ほどでほとんど目立たなくなります。
メイクは最初の3日ほどはできません。これ以降は傷口の様子を見ながらメイクも可能なので、徐々に隠しやすくなっていきます。シャワーやシャンプーなどは2日後から可能ですが、腫れを抑えるためにも体を温める行為は控えたほうが良いでしょう。また、コンタクトレンズは抜糸までは使えなくなるので、仕事や日常生活でも不自由な場面があるかもしれません。
二重整形後の腫れを最大限回避するコツ

二重整形術では、腫れを完全に防ぐことはできません。しかし、少しでも腫れを抑えるために、クリニックや手術法選ぶ時には、以下の点を参考にしてください。
極細針、極細糸を使っているクリニックを選ぶ
腫れを抑えるには埋没法がおすすめですが、そのなかでも極細の針や糸を使うと、目元の負担が少なくなり、腫れを軽減できます。クリニックによっては髪の毛よりも細い糸を使っているところもあるので、クリニックのホームページを確認したり、カウンセリングで確認したりしてみるといいでしょう。
留める箇所が少ないほうが腫れにくい
埋没法では糸でまぶたの皮膚を留めて二重を作りますが、留める数はデザインやもともとの目の形によってさまざまです。一般的には留める数は1~2か所であることが多いですが、まぶたに糸を通すこと自体がまぶたに負担になってしまう行為なので、腫れを抑えたい方は、留める数が少ない術式を選ぶのもひとつの手です。ただし、あまりに留める数が少ないと固定が弱くなり二重まぶたが元に戻ってしまう可能性が上がるため、注意が必要です。
瞼板法を選ぶ
比較的腫れが少ない埋没法には、「挙筋法(きょきんほう」と「瞼板法(けんばんほう」という2種類の術式があります。挙筋法では、まぶたの裏側にある「挙筋」という筋肉に糸を結び付けます。一方瞼板法では、まぶたのすぐ裏にあるうすくてしなやかな「瞼板」という組織に糸を結び付けます。こちらの瞼板法のほうがダウンタイム短く、腫れも少ないことが一般的であるため、腫れを抑えたい方は瞼板法を検討してみてもいいでしょう。
施術後の運動・入浴・飲酒は避ける

運動や入浴、飲酒などには体の血行を促進する効果があります。二重整形の術後にこれらの行為を行うと、血流が良くなりすぎて、まぶたが腫れやすくなります。手術当日を含めて、数日~1週間程度は避けるようにしましょう。
冷やすことで腫れが軽減されることも
手術当日から翌日くらいまでは、冷やすことで腫れを落ち着かせることができます。術後帰宅してからは、小さな保冷剤や濡らしたガーゼなどで患部を冷やすようにしましょう。
ただし、冷やしすぎると凍傷になるおそれがあるため、冷やしすぎはよくありません。また、長期間冷やしてしまうと、循環が悪くなってかえってむくんでしまうので、冷やすのは手術翌日ぐらいまででじゅうぶんです。
まとめ
二重整形は術後の腫れが心配になりますが、埋没法ならずいぶん腫れを軽減できることがあります。また、針や糸、留める数や術式などでも腫れ方は違ってきます。とにかく腫れないようにしたい、という方は、カウンセリングで医師にしっかりと希望を伝えて相談しましょう。